東京のど真ん中山手線内に設定された七福神巡り新宿山ノ手七福神と谷中七福神を1日で一気に巡る14福神巡りポタ。新年の自転車といえばやっぱりこれでしょう
東京都心の七福神「新宿山ノ手七福神」「谷中七福神」を二つ一気に巡ってきたよ
走行日 | 2012年1月 8日(晴) |
走行距離 | 19 km |
使用した愛車 | ルノー(RENAULT) AL-FDB14 |
コース概要 | 新宿山之手七福神 JR新宿駅→稲荷鬼王神社(恵比寿)→太宗寺(布袋尊)→成覚寺→法善寺(寿老人)→厳島神社(弁財天)→永福寺(福禄寿)→経王寺(大黒天)→袖摺坂→善国寺(毘沙門天)→ 谷中七福神 上野公園→弁天堂(弁財天)→護国院(大黒天)→長安寺(寿老人)→天王寺(毘沙門天)→夕やけだんだん→修性院(布袋尊)→青雲寺(恵比寿)→東覚寺(福禄寿)→JR日暮里駅 |
新年あけましておめでとうございます。 新年といえば毎年恒例の七福神めぐりです! で、2012年にめぐるのは「新宿山之手七福神」と「谷中七福神」の2つ。いわば14福神w まず最初にめぐっちゃうのは新宿山之手七福神。JR新宿駅から飯田橋駅の間を東西に結ぶ七福神です。こちら距離で約6km、歩いても2時間くらいというかなりお手軽な七福神となっています。 |
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正月気分もまだ抜けない頃だというのに新宿駅前に集まった20台の小径車集団。中には見送りだけの方も・・・w | なんというか独特なうらぶれ感漂う朝の歌舞伎町を、朝帰りの男女を横目に走り抜けると、 | あっというまに稲荷鬼王神社に到着~。こちらには商売繁盛でおなじみの恵比寿神が祀られています |
稲荷鬼王神社は戸塚諏訪神社境内にあった福瑳稲荷を1653年に勧請したのが始まりと言われ、後に熊野から勧請した鬼王権現をと合祀して稲荷鬼王神社になったとされています。古くから湿疹・腫物にご利益があるとされていたとか。 全国唯一の鬼の福授けの社としても知られており、節分で「福は内、鬼は内」とやる珍しい神社です。 |
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境内に入るとなぜか日本全国のお雑煮に関する資料が盛りだくさん。えびす神のノボリもハタメイています。写真中央が本堂 | 右側の竹に耳を当てると、キ~ンと可憐な音がする天水琴。この形態は珍しいそうです | 肝心の恵比寿神は本堂に向かって左手の小さな祠に祀られています。祠の右手にはいろんな願いが叶う「かえる石」もあります |
多くの七福神ではお正月のシーズンだけご開帳してたりして御神体を見ることができます。 御神体を見ることができるのは1/8くらいまでの所が多いのですが、今日はまさに1/8であり御開帳狙いの歩け歩け会の皆様もたくさんいます。大きなグループに巻き込まれるとお参りどころではないので、サクっと先に進みましょう~ |
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ラブホ街でイイ感じに朽ち果てた廃墟ラブホを発見。中とか探検してみたいw | ゲイの街として知られる新宿2丁目界隈をサラっと通り過ぎたところにあるのが太宗寺。凄い立地~ | 太宗寺には布袋尊が祀られています。布袋尊は他の6人と違って神様ではなく実在した僧侶で弥勒菩薩の化身とも言われています。 |
ちなみに布袋尊は七福神の中で唯一の実在した人物だとか。 さっそく二つを回り終え、さらにどんどん行っちゃうよ~ 投げ込み寺とは身寄りのない遊女や行き倒れの人が投げ込まれたお寺のことで、都内では他に吉原遊廓近くの浄閑寺が有名です。(浄閑寺に訪問した際のレポート) ゲイの街として知られる新宿二丁目界隈はかつて新宿が宿場町であった頃の新宿遊廓があった場所であり、そこで亡くなった遊女を投げ込んだのが、先ほどの太宗寺とその隣にある成覚寺です。太宗寺にはそれらしい痕跡は残されていないのですが成覚寺には遊女の供養塔など生々しい痕跡が残されています。 |
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太宗寺にある大きな地蔵は江戸時代に6箇所あった江戸の入口に作られた江戸六地蔵の一つで、もともとは甲州街道沿いにあったとか。残りのウチ4つは現存しているそうなので全部廻ってみたい~ | お隣にある成覚寺へ。靖国通りより一段下がったところにある境内はなんとなく薄暗く、昼間だというのに湿った雰囲気・・・ | 境内には子供合埋碑(写真左端)という供養塔や、心中した遊女と客を供養する旭地蔵など、遊廓にまつわるものがいろいろあります |
ここ成覚寺に投げ込まれた遊女は2,200人。 続いて3つ目は寿老人が祭られている法善寺に向かいます。 |
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東京医大から北へ、法善寺へ向かう道は小さな商店街(まねき通り)になっており、微妙に飾られた提灯がお正月気分~ | 法善寺は、新宿付近とは思えない静かな低層住宅街の中にひっそりと建っていました。 | 寿老人は本堂右手の社務所の中に祀られています。 |
続く4つ目「厳島神社」と5つ目「永福寺」は法善寺から100mくらいとすぐ近所にあるのでどんどん廻っていきます。 | ||
抜弁天交差点の角にある厳島神社。かつて源義家がこの場所から遠く富士山を望み奥州征伐の勝利を祈願した場所とされています。昔はここから富士山が見えたんですね~ | 2012年はドラゴンの年というわけで、境内にあった龍の像を中心にパチリ。交差点名のとおり弁財天が祀られているはずですが、ご開帳されていない様子~ | 抜弁天交差点を北に渡ったところにある久左衛門坂。西側は急な下り坂になってて、かつて富士山が見えたことが伺えます |
抜弁天交差点を北側に渡り↑の久左衛門坂のすぐ隣にあるのが5つ目「永福寺」です。 七福神巡りのウチ3つがすぐ近所にあるため、あっという間感がすごいです(笑) |
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永福寺は1648年の創建とされる曹洞宗のお寺で、福禄寿が祀られています | 境内には大日如来坐像と地蔵菩薩の半跏趺坐像(左脚を垂れ、右脚を曲げて腰かけている)がドンと構えています。 | 福禄寿は本堂向かい側にある小さな祠に祀られていました。 |
新宿山之手七福神巡りもあっという間に残すところあと2箇所となりましたが、残り二つはそれぞれちょっと離れた場所にあり、ようやく少しだけ自転車ツーリングらしくなってきたようなそうでもないような・・・w んで、6つ目「福禄寿」に向かうべく大久保通りをひたすら東進します。 |
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大江戸線牛込柳町駅すぐそばの大久保通り沿いにひっそりと建つ経王寺。こういう機会でもなきゃ、気づかずに通り過ぎちゃうよなぁと | 境内が狭くて本堂全景が撮れませんがこちらが本堂。ご開帳されているので奥に大黒天が祀られているのかと思いきや・・・ | 本堂右手にある社務所的なところに祀られていました。内部は撮影禁止の無念~ |
さてさて、新宿山之手七福神巡りのラストとなるのが毘沙門天を祀る善国寺。 経王寺からさらに大久保通りを東進し神楽坂上交差点を右折したところにあります。 |
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なにやら風力発電っぽい風車が回る牛込北町交差点。なぜに風車・・・? | ぶらタモリでゴミ坂(江戸時代のゴミ捨て場だったところ)の一つとして紹介された袖摺坂。しかし、いつもながらぶらタモリは良いテーマ引っ張ってくるなぁw | 神楽坂上交差点を右折するとオシャレなお店が並ぶ神楽坂界隈に突入します。 |
そして新宿山之手七福神巡りの最後を飾る善国寺に到着! なんというかあっという間過ぎて「やったよ、オレ」的な感慨は一切ありませんが、とにかく7つ巡りました(笑) |
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徳川家康の開基といわれる善国寺は、古くから神楽坂の毘沙門さまとして信仰され、本尊の毘沙門天像は加藤清正の守本尊であったと言われているとか | こちらも本堂内は撮影禁止でしたがお正月期間は毘沙門天像がご開帳されており、本尊に直接お参りすることができます。 | 境内にはなぜかオシャレなカフェが・・・、その名も「寺社カフェ」・・・。いや、まぁ、うん、いいんだけどね。甘酒美味しかったしw |
やりました。 しかしこうなることは事前に想定済で、本日は二つ目の七福神巡りを用意しているので心配ありません。もう飽きたとか言わせません。きっちり14福神巡りますよ! というわけで、続く「谷中七福神」のスタート地点となる上野公園に向かいます。 |
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神楽坂周辺にはオシャレなカフェや美味しいお店がたくさん。少人数ならこのへんで昼食も良いと思います | 神楽坂(早稲田通り)を下って外堀通りに出たところにある神楽坂飯店は、一升チャーハン&ジャンボ餃子で有名なドカ盛り店らしい | そのまま外堀通りを東へ。休日の都内はほどよく空いてていいですね~ |
お茶の水駅手前で北側に折れて湯島・春日通り経由で上野周辺に向かいます。 | ||
香港にあるHSBC(香港上海銀行)本店と似た構造のセンチュリータワー。それもそのはず、設計者は同じノーマン・フォスターなのだそうです。 | サッカーミュージアムがあることから「サッカー通り」と名付けられちゃった道を北へ(笑) | 外堀通り経由で上野の西郷さんの元までやってきましたよ。今は工事中で西郷産も見晴らしが悪そう~ |
ここ上野公園は明治6年に日本で最初の公園として作られました。 さて、これから巡る「谷中七福神」は、そんな上野公園がスタート地点となっています。 谷中七福神は今からおよそ250年前に始まったといわれる東京で最も古い七福神巡りです。 |
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大人数で入れるお店が思いつかないので中島に並ぶ屋台でたこ焼きを買ってみた。コレはコレでアリだなぁ | 弁天堂前で「洗心台」なるものを発見。心が汚れた大人なので、新年は心機一転、清らかな心で過ごしたいと思いますw | うぉっとぉ。弁財天が祀られている弁天堂はお参り客で長蛇の列。さすが人気の七福神巡りスポットだ・・・ |
弁天堂がある中島は、江戸時代に琵琶湖にある竹生島に似せて作られた人工島です。 |
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行列に並んで弁財天を参拝してみました♪ | 不忍池沿いは都心とは思えないほど緑豊かな場所。冬の晴れの日って気持ちいいね~ | 上野公園の北側清水坂を登ったところにあるのが大黒天を祀っている護国院です |
1625年の創建といわれる護国院は徳川家の菩提寺である寛永寺の子院であり、徳川家ともゆかりの深いお寺です。 | ||
重厚な造りの本殿は1722年に再建されたもので、今日もたくさんの人がお参りに来てました | どうやら本堂の中に入れそうなので入ってみた。中に入ると大黒天に直接お参りできます。ちょっと分かりにくいですが大黒天の後ろにある大黒天画像は徳川家光の寄進だとか | 本殿の隣には立派な楽堂もあります |
先にも書いたとおり谷中七福神は江戸時代から続く歴史ある寺町の中に設定されているのですが、護国院のあとくらいからその雰囲気がグッと増してきます。 | ||
3つ目の長安寺に向かう道沿いには、こんなおしゃれな感じの雑貨屋?があったり、 | 良い味出してる古い建物が残されてたり | 蔵(しかも3階建て!?)があったりと、街の景色も楽しむことができます |
そんな景色を堪能しながら進んでいくと谷中七福神3つ目「長安寺」に到着します。 1669年に老山和尚によって創建された長安寺は、日本画家・狩野芳崖の墓所があることでも知られています。 |
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が・・・、長安寺大混雑! そもそも境内が狭いのもありますが、人で溢れかえってます~ |
どうやら本堂の中で寿老人を参拝するために行列している模様。徳川家康の寄進と言われる寿老人像大人気!? | 並ぶ気力がなかったので列の横から寿老人を盗撮(笑) |
さすがは江戸で最も歴史のある七福神。。。 長安寺から天王寺へは桜の名所として知られる谷中霊園の中を通り抜けていけばすぐそこ~。 |
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もちろん桜は咲いてませんが、霊園内にはいろんな形の墓石があったりしてそれらを眺めるのもまた面白い | 霊園内には山手線内では唯一の駐在所(おまわりさんが住んでる)といったレアな施設もあったり~ | んで、中央園路を北に抜けたところにあるのが4つ目の天王寺です |
天王寺は江戸の三富として湯島天神・目黒不動とともに富くじ興行が許可されたことで賑わったお寺で、現在の谷中霊園はかつての天王寺の寺域であっったという広大なお寺でした。現在の谷中霊園の中央園路はかつての天王寺の参道であり、当時は富くじの客を目当てにした茶屋がたくさん並んでいたのだとか。 | ||
うぉっとぉ、天王寺も参拝客で大変なことに。なんか100人以上並んでいるような気がするぞ・・・ | 仕方ないのでまた列の横から毘沙門天をパチリ。なんだかお参りという本来の目的とずれてきたかがするけど気にしない | 境内には1690年建立といわれる釈迦如来像があります。明治時代には東京のシンボルとして知られていたとか |
さて、谷中七福神巡りも後半戦に突入! |
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日暮里駅周辺は江戸の散歩のメッカであり、ちょっとした観光スポットも盛りだくさん。ふと見ると人力車も待機中~ | 駅前から御殿坂を上りそのまま西へ進むと夕日がキレイなことで有名な観光スポット夕やけだんだんがあります | 夕やけだんだんを自転車を担いで下ったところで、アメリカンな自転車を発見! |
夕やけだんだん、その響きから「夕やけニャンニャン」との関係を想像し1987年のおニャン子解散に涙した思い出が蘇るところですが、どうやらまったく関係なさそうです(笑) 坂を下って真っ直ぐ進むとレトロな商店街が続く谷中銀座商店街となりますが、なんだかものすごい人混みなので今回はパス。 |
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5つ目「修性院」のとなりには、東京富士見坂巡りで最後に立ち寄った日暮里の富士見坂があります | 今日はガスってるので富士山は微妙ですが、この写真中央付近の小さなビルの右側に半分だけ見えてます。夕暮れの写真はこちらにあります | 再び坂を下って修性院へ。修性院の壁には優しげな表情の布袋尊が描かれていました。どうやらこれ春夏秋冬の風景ってことらしい |
5つ目「修性院」は1573年に創建され1663年にこの地に移されたといわれるお寺で、古くから周囲に花が絶えることがなかったことから6つ目「青雲寺」とともに花見寺と呼ばれてきました。 祀られているのは布袋尊で、高さ2m重さ200kgというかなり大きな物です。 |
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こちらが本堂。コンクリート造で比較的新しい。自転車を入れさせてくれたり案内マップをくれたりとサービス満点♪ | 本堂の中に入ることもできます。ご本尊の左手に目をやると・・・ | 布袋尊を発見!大きくて迫力あるなぁ。そしてこの表情がまた何ともイイ! |
修性院のすぐ北側の隣にあるのが恵比寿を祀る6つ目「青雲寺」 創建年は不明らしい青雲寺ですが、境内には南総里見八犬伝の著者・滝沢馬琴の硯塚&筆塚があります。 |
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これまでの混雑した谷中七福神とは一変、なぜか人気がなく静かな青雲寺。お寺はやっぱりこうでないとw | 本堂のちょっとだけ空いた隙間から恵比寿のご本尊にお参りすることができました | 本堂の左手に滝沢馬琴の筆塚の碑を発見。ファンにはたまらないスポットらしい |
さて、谷中七福神&本日の14福神巡りもいよいよラストとなりました! |
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途中で見つけた銭湯。古めかしい煙突が良い味だしてる~。この辺りは与楽寺の森を眺める静かな住宅街 | 江戸時代に流行した疫病を鎮めるために東覚寺の僧侶が建立した赤紙仁王尊。病気と同じ場所に赤い紙を貼って祈願すると病気を治してくれるとか | そしてこちらが東覚寺の本堂。最後を飾るにふさわしく美しい石庭と本堂は見応え十分 |
それにしても赤紙仁王尊、祈願されすぎて何が何だか分からなくなってますが、↑の写真の赤い固まりの内部には2体の仁王像があるのだそうです(笑) | ||
本堂の中に入るとこれまた豪華絢爛。仏具のこととか細かく分かったらもっと楽しいんだろうな~ | 本堂内右手に閻魔大王を発見。表情が超怒ってます | 七福神「福禄寿」は本堂内ではなく左手にある御朱印所に祀られていました |
いや~、巡った巡った、14福神(笑) |
ツーレポアップお疲れさまです。
早~く元気になって下さいね。
一昨日の夜から昨日に掛けて新年会をしてました。
おかげで眠い、眠い。
>Cappuccinoさん
こちらも新年会やら旧正月やらイベント盛りだくさんで、そのたびに体調を悪化させている今日この頃です(笑)
今日は花火見に行くよ♪
>太宗寺のすぐ近くに新宿遊廓に由来する投げ込み寺があると聞き急遽寄り道。
そうか、それで立ち寄ったのか(笑) そういえばそうでした(爆) 記事を書いているときはなぜ七福神でもないのに立ち寄ったのか覚えていませんでした・・・
>martyさん
途中説明不足ですいません。。。
ノリで走ってるのでこんなことに(笑)
見落としてた(笑)
19kmしか走ってなかったんだね・・・少なっ!
忙しいのにありがとね♪ おかげでイイ年になれそうだよ。
僕もね、一番印象深かったのは「投げ込み寺」のくだり・・・。
悪徳の話しを聞いたらあの『穴』を見にいけなかったよ(笑)
体、大切に。僕もガンバル。悪徳も負けるな!・・・嫁とかにも(笑)
おまけ。
やっぱり最後の京浜東北線は二人きりになれたね♪
楽しすぎたよ! 早いとこ香港なんかやっつけて日本に帰って来いよ!!!
そうしないと行っちゃうよ・・・香港。
>栗さん
いや、むしろ香港遊びに来てください(笑)
走れるところが少ないのが問題ですが、それでも良いコースはあるので案内しまっせ~