日本で一番最初に親水緑道が整備されたという江戸川区の河川跡にはたくさんの遊歩道が整備されています。それらを片っ端から巡るポタリング
東京都江戸川区にある親水緑道を片っ端から巡るポタリング♪
走行日 | 2010年3月13日(晴) |
走行距離 | 45 km |
使用した愛車 | ルノー(RENAULT) AL-FDB14 |
コース概要 | JR小岩駅→小松川境川親水緑道→中川→一之江境川親水緑道→新川→荒川サイクリングロード→葛西臨海公園→江戸川サイクリングロード→左近川親水緑道→新左近川親水公園→新長島川親水公園→葛西親水四季の道→古川親水公園→江戸川サイクリングロード→鎌田川親水緑道→宿川親水緑道→東井堀親水緑道→鹿骨親水緑道→鹿本親水緑道→東井堀→下小岩親水緑道→なかよしこみち→JR小岩駅 |
自転車で川巡りをするのは楽しい! これが自転車でのんびりポタリングするには最適なスポットなんですよね~。 そんな親水公園が日本で一番最初に作られたのが東京都江戸川区! 以来、江戸川区の親水公園は着々と整備され、区内を縦横無尽に走る様子は水路マニア的にはたまらない環境なわけですよ。 |
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まだ冬なのに気温20度という自転車日和に恵まれたJR小岩駅。初参加の方も合わせて17名が集まりました。 | 小岩駅から西へ向かい工事中の上一色中橋を渡って新中川の右岸へ。 | 総武線のすぐ南側にある「川っぽい怪しい蛇行をする道(会館通り)」を南西へ向かいます。 |
日頃から川の流れに注目していると(そんな人は少ないと思うけどw)、妙に真っ直ぐすぎる道とか、妙に蛇行しているのに一筋に続いている道とかが気になって仕方がありません(笑) ココもそうです。どう考えても怪しいです。 |
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小松川境川親水公園は江戸川区本一色一丁目付近からスタート。住宅地の中に細長い緑地空間が見えますよ~。 | 旧河川の跡には新たにキレイな流れが整備され、都内とは思えないゆったりとした時間が流れているのです。 | ところどころに人口の滝があったりもします。流路の高低差が少ないのを補う役割と思われます。 |
素晴らしくキレイに維持管理されている辺りに東京都の財力を感じずにはいられません(笑) |
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大きな道路と交差する部分(写真は京葉道路)はきちんと立体交差になっていて、車を気にせずに走ることが出来ます。 | 水路に沿って続く遊歩道は、狭い場所もあったりして場所によっては自転車の乗り入れが禁止されてたりするので注意が必要です。 | 江戸川競艇のちょっと北側で中川と合流して小松川境川親水公園は終了となります。 |
余談ですが、「小松菜」の「小松」はこの付近の地名を元にして付けられた名前で、親水公園の付近にはそれっぽい寄り道スポットがあったような記憶が・・・ 続いて首都高7号小松川線の高架下を東へ向かい2つ目の親水公園となる「一之江境川親水公園」へ向かいましょう~ |
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中川の堤防沿いを走ると見かけるこの表示。この青いラインが海抜0m、つまり江戸川区は海面より低い高さに住宅が密集しているってこと!? | 首都高7号小松川線の高架下を環七通りまでひたすら走って、 | 一之江ランプ交差点付近から一之江境川親水公園がスタートしています。 |
一之江境川親水公園は江戸川区の中心部をかつて流れていた「一之江境川」の水路を改修して造られた親水公園です。 このためミズカマキリ、ギンヤンマ、ニホンアカガエルなど他の親水公園では見られない多彩な生物が見られることが特徴となっているそうです。 |
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一之江境川親水公園に入ってすぐの大きなお宅に植えられている立派なタブノキ。江戸時代からあるそうで歴史を感じますね | 新中川から直接取水しているという水は少々にごった感じですが、水路沿いの道は気持ちよく続きます。 | 東荒川-今井橋間(現・今井街道)を走っていた城東電車の線路の一部が水路に架かる形で展示されてました。 |
城東電車は大正2年に私営の路面電車として創業され、戦後、都電となり昭和47年までの間活躍した鉄道です。 っと、感慨にふけりつつ調べてみたら、どうやら亀戸付近にはこの城東電車の廃線跡(現:亀戸緑道公園~大島緑道公園~明治通り~南砂町緑道公園)が残されているらしい。これはいずれ探検の必要がありますね! |
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さらに進んでいくと手ぬぐいのような物が無数に乾されている建物を発見。江戸時代からの伝統工芸「注染め」をやってる村井染工場さんです。 | と、そのすぐ隣にある水神宮。 水の都江戸川区にはアチコチにこういった水神宮があるのです。 |
春の陽気につられてチラホラと桜の花が咲いてました♪ |
そのまま流れに沿って進むと流れは江戸川区船堀7丁目付近で新川へとたどり着き一之江境川親水公園はココで終了となります。 続いて新川を西へ向かい中川&荒川の流れを目指します。 |
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一之江境川と合流したところにある新渡橋から西側を眺めると、遙か向こうに建設中の東京スカイツリーが見えました。 | 江戸時代には水運の大名脈として活躍した新川周辺は江戸情緒を再現する形で整備されており、中川と合流するところには大きな櫓が建っていました。 | 期間限定ですが櫓に登ることもできます。周囲にはあまり高い建物が無く意外にも絶景! |
新川の後は中川沿いを南進し葛西臨海公園へと向かいます。 中川沿いにはかなり高い堤防が築かれており、ここでも江戸川区の地盤の低さを実感します。 |
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なんか1本裏道にいかにも水路跡臭い小径を発見。幹事のくせに一人探訪に出かけて後ほど迷子になったのは内緒だw | 荒川サイクリングでおなじみのLAWSONで昼食を購入してから葛西臨海公園へ向かいます。 | 水路巡りなので再び荒川サイクリングロードに戻って葛西臨海公園へ~。 |
今日は天気は良いのですがかなりの強風~ |
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青空の下、ちょうど見頃の梅を見ながら食べればコンビニのおにぎりも絶品なのです。 | 花韮 (はなにら)がちょうど良いあんばいに咲いてたりもして、すっかり春な感じ~ | 大観覧車を見ながら葛西臨海公園を出発。 |
葛西臨海公園の東側は鳥類園ゾーンとなっています。 そこら辺から江戸川沿いに出られるかな~と思ったのですが、結局、途中の隙間みたいなところから出ることに(笑) |
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夜間アベックに対する集団暴行が発生していますって、どんだけ無法地帯・・・。しかも「アベック」って表現が古い(笑) | 鳥類園ゾーンは静かな森の中を走るなかなか楽しげなコース。未舗装ですが路面は締まってるので問題ありません。 | 一気に景色が開けて広々とした江戸川サイクリングロード。追い風に乗って快走中~ |
江戸川沿いは強烈な追い風でこのまま風に乗って行きたいという誘惑に駆られましたが、今日は親水緑道を巡るのです。 続いて走るのは「なぎさ公園」北側から流れている左近川親水緑道。左近川は、なぎさ公園北側(東葛西9丁目付近)で旧江戸川の水を取水し中葛西7丁目の新左近川まで1.92kmに渡って江戸川区の最南端を流れる親水緑道です。 |
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旧江戸川から分水する左近川水門付近は現在工事中ですが、完工したらより一層キレイな緑道になるのかな~? | 流れは板塀の古いお宅が点在する低層住宅地の中を縫うように流れて行きます。 | かつて葛西浦の河港として活躍したという左近川。海苔の養殖に使われた「べか舟」が係留されていました。 |
前半二つの親水緑道のように森の中を走るのもイイですが、住宅地の中の流れは周囲との関わりが見て取れて、これはこれで楽しいものです。 そんなことを考えつつ走っていたら事件が! パンクポイントは左近川が環七通りと交差したすぐ西側なのですが、そこでtakuさんが1件の面白げなお店を発見。覗いてみると、なんだかいろいろな食材が超激安価格(カップラーメン80円とかジュース1本80円とか・・・)。聞けば乾き物の卸をやっている会社が軒先に題しているお店だそうで、一般の激安店を凌駕するビックリ価格! 有限会社キムラフーズというこのお店には、さらに驚くべきワナが・・・ |
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とらドラ!というアニメの痛車ラジコンが500円!さらに室内用ヘリコプターのラジコンも500円!!その他、おもちゃ類も500円均一!!! | あまりの安さに思わず購入するも運搬手段が無く、丸犬さんとやまひろさんのキャラダイスクロスパニアに入れて貰いました(笑) 素晴らしい収納力! | さらに進んで水門の先に大きな池が見えたら新左近川親水公園。写真は葛西かもめ橋からの眺めです。 |
左近川と新左近川、一続きの流れに見えるのですが名前が違っているのはなぜでしょうか? 答えは「埋め立て地」 もともと左近川は旧江戸川から取水して先ほどの水門&池の辺りまで流れて海に注ぐ川で、現在の臨海町と清新町の辺りは海でした。その後1972年から埋め立て工事が行われこの付近が陸地となった際に左近川の下流部として埋め残された水路が新左近川なのです。この関係はこの後走る長島川と新長島川も同じ。 ということで新左近川とお別れし、ちょうど話題に出た新長島川親水公園を経由して、かつての長島川の流路後に作られた葛西親水四季の道へ向かいましょう。 葛西親水四季の道は、江戸時代に河港、農産物の運搬、灌漑用水と幅広く活躍した長島川の旧流路に作られた全長2.1kmの親水緑道です。もともと東葛西1丁目付近で旧江戸川から分水して流れていた川ですが、現在の流れも同じ位置から取水後、一旦地下導水管を流れてきたもののようです。 |
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新長島川親水公園の東側から続く葛西親水四季の道。マンションの間の広々とした歩道に小さな小川が流れています。 | ただの歩道も水路があるだけでこんなに気持ち良い感じになるのです。埼玉県でも是非! | かつて橋が架かっていたところには、時々こんな風に欄干が残されていたりもします。 |
葛西親水四季の道は、環七通り&葛西橋通りと交差しつつ住宅街の中を流れて行きます。 葛西橋通りのちょっと北側、東葛西2丁目付近で葛西親水四季の道は終了、その先の道もかつての流路っぽい感じ(実際、導水用のパイプが埋設されてる)なのですが、ここは涙を呑んで次の古川親水公園に向かいます(旧江戸川まで行って新川沿いを戻っても良かったか?) 最初に書いたとおり、江戸川区は日本で一番最初に親水公園が作られた場所です。 |
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古川親水公園は江戸川区6丁目にある新川との合流地点からスタートしています。 | 宝来湯 水路沿いには何故か銭湯が多いのですが、やはりココにもありました! |
二之江神社付近 緩やかにカーブを描きながら流れて行きます。 |
古くから水運の要所として栄えたらしく周囲には立派なお屋敷とかたくさんの神社とか寄り道したら楽しそうなスポットがチラホラと。 | ||
宇田川家長屋門 江戸時代に二之江村の村役人を務めていた宇田川家の長屋門。立派だけどかなり傾いてる・・・ |
そのまま流れに沿って江戸川に合流。瑞穂大橋から今井水門を眺めてみる~ | 江戸川沿いに戻ると再びカミソリ堤防。これだけ民家が迫ってると堤防の改修も大変だろうに。 |
カミソリ堤防を眺めつつ江戸川サイクリングロードを上流に向かうと左手に鎌田川親水緑道が見えてきます。 鎌田川親水緑道は、江戸川用水(後で走る鹿骨用水の支流)の支流として流れていた鎌田川の跡に造られた親水緑道です。 |
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鎌田川親水緑道は他の緑道と比べ500mとちょっと短めですが、妙に広々とした歩道がかつての川の流れを感じさせてくれます。 | もはや東京都とは思えないのんびりした風景ですw | 鎌田川親水緑道入り口交差点であっという間に終了~ |
鎌田川と同じく江戸川用水から取水して東側に平行するように流れていたのが宿川です。 この宿川の流路も下流部が親水緑道になっていて、「宿川親水緑道」と名付けられています。 |
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鎌田川親水緑道から鎌田西通りを西へ向かい区民館入り口交差点を右折した辺りに宿川親水緑道の入り口があります | 宿川親水緑道はあまり整備されておらず、歩道の花壇の下にさりげなく水が流れている感じでした。 | 再び旧江戸川沿いに戻って江戸川サイクリングロードを北上します。 |
江戸川サイクリングロードの右岸を上流に向かって走っていくと篠崎ポンプ場手前に今は使われていないっぽい小さな水門が見えてきます。 |
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東井堀親水緑道の下流端にある水門は今は全く使われていないらしく水が流れそうな気配もありません | キレイな小川風に整備された東井堀親水緑道 | 途中にはちょっと凝った感じの噴水?もあったりします。 |
東井堀親水緑道の下流部は割としっかりと公園的に整備されているのですが、上流に向かうにつれて歩道の側溝に水が流れている風になります(笑) 京葉道路を渡ると流れは完全に暗渠となり姿を消してしまいますが、流れ沿いに続く鹿本通りがかつての東井堀の流路です。その流路を真っ直ぐ進んでいくと右手に鹿骨親水緑道が見えてきます。 鹿骨親水緑道は、先ほどの東井堀から分流した用水路です。その全区間が親水緑道として整備されており、下流部が鹿骨親水緑道、上流部が鹿本親水緑道となっています。 |
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東井堀親水緑道の上流部はこんな感じ。親水緑道というより歩道の側溝という雰囲気。 | 続く鹿骨親水緑道ではキレイに整備された水路と広々とした歩道が復活。学校が近いためか子供達がたくさん遊んでました。 | 鹿本親水緑道には、こんな感じの怪しいオブジェがたくさん建っていました。 |
東松本2丁目付近で鹿本通りとぶつかって鹿本親水緑道が終了。 | 鹿本通りはかつての東井堀の流れですが、面影は全くない・・・、と思いきや歩道に「にまいばし」と書かれた欄干を発見! | 南小岩郵政宿舎北側の細い道が下小岩親水緑道の入り口です。 |
親水緑道巡りすぎた・・・ 下小岩親水緑道は、東井堀と小岩用水(現・小岩中央通り)を繋ぐ形で流れていた用水路跡に造られた全長950mの遊歩道です。昔は小川には魚が泳ぎ、鳥の遊ぶのどかな田園風景であったそうですが、今は住宅地の隙間を縫うように水路が流れるマニアックな風景となっています。 |
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下小岩親水緑道は、ビルとビルの隙間や民家の軒先を縫うように流れる都市河川っぽい遊歩道です。 | 水路に架かる小さな石橋には一つ一つ名前が付けられているようです。昔の名前なのかな? | 昭和通り商店街の出口で都道307号とぶつかり、ここで遊歩道も終わりかと思ったのですが・・・ |
当初の予定では親水緑道巡りはこの辺りで終了して小岩駅に向かうつもりだったのですが、都道307号とぶつかったところで対岸を見ると明らかに水路跡っぽい道が続いているではありませんか(笑) これはどこまで続いているのか確かめねば! と、思ったのはどうやら僕だけだったらしく、周囲からは「早く飲ませろ~」という無言の圧力が!?しかし僕は空気を読まない男なので先に進むぜ! |
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都道307号の東側を平行する形で進む謎の水路跡、住宅の塀の下部が護岸っぽかったり、排水配管が出ているのがいかにも怪しい。 | そのままJRの高架下をくぐり蔵前通りを越えたところから「なかよしこみち」という小さな遊歩道となりました。 | 北小岩2丁目付近で遊歩道が切れて、ココで終了することにしました。 |
実はこの先にもいかにも河川の流路っぽい道が続いています。 帰ってからいろいろ調べたのですが、この場所に古くからの水路があったという記録は見つけられず、おそらくは下小岩用水が排水路として利用されていたときにでも上流部に繋げられていた排水路なのではないかと思われます。 |
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そんで最後はもちろん反省(笑) なんとなく東京都の東部というとホルモンなイメージなのは気のせいでしょうか? |
今夜も自転車談義に花が咲きましたよ♪ | |
いや~、江戸川区は凄い! っていうか東京都金持ってるな~、とか(笑) 今はキレイに整備されて親水緑道となっていますが、その多くはちょっと前まで排水が流れ込みドブ川と化していたのです。それを人工でここまで整備した努力には頭が下がりますが、一方では「なんだかなぁ」という気もしたりしなかったりするわけで、最後にちょっとだけ社会的なことを言ってみたりしつつ今日のツーリングも終了するのです。 |
地図で見ると狭い範囲だけど実際走ると走り応えありだよね
う~ん、江戸川区って親水緑道で出来てたんだ
>かめねこさん
地図で見るとかなり狭い範囲をグルグル回っていたのが分かると思います。
江戸川区には今回走ったほかにもまだまだ遊歩道とかあるので、ホント街中遊歩道だらけですよね~
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/bicycle/1267191957/
http://d.hatena.ne.jp/ikutomo2003/20100313
あなたを尊敬していましたが、飲酒運転を肯定する集団だったとは、、、大変残念です。
Dahonがたくさん走ってるのでもしかして…とは思ったんですが、清新町で見かけた小径車の集団は皆さんだったんですね。
>匿名さん
帰りはすぐそばの小岩駅から輪行ですのでご心配なく~
>tooさん
小径の集団で都内をウロウロしているとちょっとだけ目立ちますよね(笑)
今度は是非、ご一緒しましょう~
最寄駅から家まで推して歩くとも思えませんね。反省のところは公開しないほうが良いのではないでしょうか。
>マッキーさん
今後は気をつけますね。
初めまして、奔るねこと申します。
こちらのツーレポの記事を時間をかけて読ませていただいておりました。
もとは、埼玉在住だったのですが仕事の関係で先月兵庫のほうに引っ越しまして、少しさびしい思いをしていましたが、地元のことが書かれていて、楽しく読ませていただきました。
また、地元のことながら知らないことばかりが書かれていて、凄く勉強にもなりました。
読んでいるうちに、小径車が欲しくなり、先日購入してしまいました(^^)v
納車待ちの状態ですが、早く来ないかなぁと待ちわびています♪
まだ先にはなりますが、御迷惑でなければ、埼玉に帰った際はみなさんとご一緒させていただけたらなと思います。
長々と失礼いたしました。
>奔るねこさん
大変嬉しいコメントありがとうございます♪
そして小径車購入おめでとうございます~
オフ等は毎週に近いくらいやってたりしますので、こちらにこられたときには是非ご一緒しましょう!