江戸で一番最初に出来た七福神巡り「江戸最初・元祖山手七福神めぐり」の各寺社と七福神の案内。散歩にも便利なコースの地図
東京で最も古いという七福神巡り「江戸最初・元祖山手七福神めぐり」を巡ってきたよ♪
走行日 | 2010年1月10日(晴) |
走行距離 | 11 km |
使用した愛車 | ルノー(RENAULT) AL-FDB14 |
コース概要 | 恵比寿→瀧泉寺・目黒不動(恵比寿神)→蟠龍寺(弁財天)→大円寺(大黒天)→妙円寺(福禄寿・寿老人)→瑞聖寺(布袋尊)→覚林寺(毘沙門天)→泉岳寺→JR田町駅 |
2010年になりました。 ん~んと・・・ 「江戸最初・元祖山手七福神めぐり」は、その名の通り江戸で一番最初に設定された七福神めぐりのコースといわれ、江戸時代から続く歴史あるコース。途中の蟠龍寺(弁財天)には享保年間の七福神碑なども残されています。 七福神めぐりのモデルコースの距離は約5km、歩いても2時間程度あれば回れるコースなので自転車で廻ればあっという間~ それでは、江戸で一番最初に出来たという「江戸最初・元祖山手七福神めぐり」に出かけましょう!まずは神戸クリニックのある恵比寿から山手線沿いを走ってJR目黒駅へ~ |
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目黒駅から権之助坂を下り目黒川を渡ったら不動通りを走って、1番目の瀧泉寺・目黒不動(恵比寿神)を目指します。 | 目黒不動尊門前通り。正月も10日ですが、初詣客は多く割と賑わってました。 | 門前通りにある成就院。別名たこ薬師と呼ばれ福を吸い寄せるとのこと。 |
元祖山手七福神一番目の寺社は、恵比寿神を奉っている瀧泉寺(目黒不動尊)です 当時の建物は戦災でそのほとんどを焼失してしまいましたが、今でもかなり広大且つ立派なお寺で、境内には多くのお堂が安置されています。 |
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朱色で巨大な山門。立派な門構えに「おぉ!」と思うくらいですよ。 | 独鈷の滝。慈覚大師が独鈷を投げたところ湧きだしたといわれ不動講の水垢離場となっています。 | これまた立派な大本堂。本尊は不動明王ということで大本堂裏には不動明王本地佛もあります。 |
っと・・・、七福神が影も形もありません。案内もないし・・・ |
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目黒不動に向かって左手にある池の奥に恵比寿神が奉られている三福堂があります。 | では、一番目~って、お堂が開いてない!おかしいと思ったら御開帳期間は1/1~7だけの模様・・・ | 微妙に肩すかしですが、乗りかかった船なので目黒不動西側にある三折坂を登って次へ行きましょう! |
三折坂は、なんというかお寺の隣の坂(そのまんまか・・・)という雰囲気のある坂で、なかなかの名坂。坂を登ると不動公園があるので右折し山手通りへ向かった辺りに弁財天を奉る蟠龍寺があります。 蟠龍寺は、1709年(宝永6)に増上寺の高僧(霊雲上人)目黒行人坂付近にあった称明院をこの土地に移し「霊雲山称明院蟠龍寺」として再建したのがはじまりといわれ、弁天堂内に木造の弁財天(七福神めぐりの時期だけ)・本堂横の岩窟内に石造の弁財天(いつでも拝観可能)と2体の弁財天が奉られているのが特徴です。 |
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蟠龍寺の本堂。本尊は木造の阿弥陀如来像だそうです。こちらには木造の弁財天が奉られています。 | 本堂の右手にある岩窟に石像の弁財天が奉られています。 | こちらの弁財天はいつでも拝観可能~ |
それにしても・・・ 七福神めぐりをしている女性と若いカップルが多い!! 僕のイメージでは、正月に七福神めぐりというと年配のイメージなんですが、ここ元祖山手七福神めぐりでは若い女性のグループとかカップルが参詣のしおりや御朱印帳をもって歩いているのです。 う~ん、時代が来ている予感w |
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そんなことを考えつつ、蟠龍寺の向かいにある道を東へ。懐かしの看板盛りだくさんのお店を横見に見つつ、 | 太鼓橋で目黒川を渡ったら、 | 先日の富士見坂めぐりでも立ち寄った「行人坂」に到着です。 |
行人坂の由来は、出羽三山湯殿山の修験僧大海法師が坂を切り開いて大日如来を祀り、そこへ数多くの修験僧が出入りしこの坂を歩いたことから行人坂と呼ばれたとされていますが、この時に大海法師が開山した大円寺が本日3つめの七福神です。 現在の大円寺の御本尊は、伝教大師作と伝えられる大黒天。普通七福神めぐりというと、他にご本尊がある寺社に「一緒に」七福神が奉られていたりするのですが、大黒天自身が御本尊というのは珍しいですよね。 |
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本堂には大黒天とともに十一面観音が安置されています。また、境内には石像の七福神もあります。 | 本堂の中を覗いてみたけど・・・、よく見えませんでした! | 境内で目を引くのがもの凄い数の石仏です。江戸時代に大円寺が火元となって発生した火事の犠牲者を供養するために作られた五百羅漢像だそうです。 |
この他にも、見るからにとろけた風の「とろけ地蔵尊」などもあり、小さいながらも盛りだくさんなお寺です。 さて、元祖山手七福神も後半戦へと突入します。 |
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入り口が民家の入り口っぽくて少々分かりづらい妙円寺。急坂の路地を下ったところにあります。 | 福禄寿と寿老人は本堂右手の妙見堂に祀られています。 | 少々分かりづらい(お堂の中は撮影禁止なので望遠でw)ですが、ご本尊である妙見菩薩を中心に、寿老人・福禄寿が両脇に立っています。 |
妙円寺から上を見上げると周囲には高層マンションが建ち並んでいます。妙円寺が一段低い場所に建っているせいもありますが、もの凄く囲まれた感がある光景です~。 アレが噂のシロガネーゼが住むというマンション群か! そんなマンション群を眺めながら再び目黒通りを東進し、地下鉄白金台駅を過ぎた辺りに布袋尊を祀る瑞聖寺があります。瑞聖寺は、京都の萬福寺を本山とする黄檗宗の寺院で、1757年に建立されたという大雄宝殿は国の重要文化財にも指定されています。 |
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白金のオシャレな街並みを外れ、ちょっと路地に入った高台にある瑞聖寺。南側が低地になっているので微妙に展望が開けています。 | 国の重要文化財に指定されている大雄宝殿。かなり立派な入母屋造の建物です~。 | 大雄宝殿の中にはご本尊である釈迦如来とともに、布袋尊が祀られていました。 |
いよいよ元祖山手七福神めぐりも最後となりました。 覚林寺は日延上人によって開かれた日蓮宗の寺で、本尊として加藤清正公の守護仏である釈迦牟尼仏が祀られており、地元では「清正公」と呼ばれて親しまれています。 |
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現在の境内にある中で最も古い建築物らしい山門。 | 武人の誉れ高い加藤清正公にあやかり、「人生のさまざまな苦悩に打ち勝つ」というご利益があるとか。 | 覚林寺に祀られていり七福神は毘沙門天。真新しいお堂に入っていますが残念ながら開帳されていませんでした。 |
これで七福神巡りは終了です~ |
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これがかなりの激坂!高輪台を登る天神坂の斜度はなんと15%なのです。 | 高輪台からの見晴らしを楽しみつつ東側へ下ると泉岳寺があります。 | 泉岳寺は忠臣蔵で有名な赤穂浪士のお墓があることで知られ、今日も沢山のお参り客が来てました。 |
忠臣蔵と泉岳寺については、以前「忠臣蔵ゆかりの地を行く」を走った際に書いたので参考にどうぞ~ というわけで、トータル走行距離11km、実質七福神巡り約5kmと短いツーリングでしたが「江戸最初・元祖山手七福神めぐり」は終了です。白金の高層マンション街の片隅に立派な寺社がたくさん残されていたことにも驚きましたが、何より驚いたのは七福神巡りをしている方の世代及び性別構成ですね(笑) 若い女性4人組とか20代のカップルとかで七福神巡りとか・・・ 僕的には七福神巡りって結構楽しいと思うので、世代の幅が広がっているんだとしたらなんだか嬉しいなぁと♪ |
写真を見ている限り、都心とは思えないですね。お寺の佇まいって、都市も地方も変わらないみたいだな。
七福神めぐりに若い人が多くなっているのは、将来への不安が殊更大きくなっている昨今の社会状況を写している、と言ったら言いすぎかな。(笑)
>genさん
まぁ、神様に祈ったところで変わらない。とか言ったら身も蓋もないのですが(笑)