関東平野の中央に位置する埼玉県北東部の田園地帯の風景と田畑を潤す水路を巡るポタリング。最後は埼玉が誇る萌えの聖地鷲宮神社で締めちゃう
関東平野の田園地帯と水路の風景を多能するポタリング。らき☆すたで有名な鷲宮神社も!
走行日 | 2011年2月 5日(晴) |
走行距離 | 51 km |
使用した愛車 | ルノー(RENAULT) AL-FDB14 |
コース概要 | JR北鴻巣駅→さきたま緑道→さきたまガーデン→さきたま古墳群→辯天門樋→古代蓮の里→見沼代用水→武蔵水路上星川サイフォン→利根大関→利根川サイクリングロード→道の駅はにゅう→葛西用水取水口跡→葛西用水→中央食堂(昼食)→会の川→葛西用水→中川→北側用水分水→鷲宮神社→JR久喜駅 |
関東地方一都六県にまたがる関東平野の真ん中に位置する埼玉県。 |
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JR北鴻巣駅に集合すると駅前では地域の名産品を販売中。走る前から買い食いだ! | 北鴻巣駅から東へ向かい赤見台近隣公園の脇から武蔵水路沿いに入ります。 | 武蔵水路沿いにはさきたま緑道という遊歩道が整備されていて、妙なオブジェがチラホラと・・・ |
武蔵水路は利根川の水を荒川に引くための導水路で、行田市にある利根大堰によって利根川から取水した毎秒40立方メートルという大量の水を14.5km離れた荒川のまで運ぶ役割を担っています。 この大量の水は埼玉・東京の水道水として利用され、東京の4割・埼玉の8割の水道需要を賄っているというとっても重要な水路。冷静に考えると荒川を流れている水のほとんどは、元々は利根川の水って事ですね(笑) |
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水路好きとしては、こんな風に大量の水が勢いよく流れている様子を見ると何故か心躍るものがあるのですw | 水路沿いにある埼玉スバルさきたまガーデンには戦後初の国産ジェット機「T-1B」が展示されています | さらに武蔵水路沿いには大型古墳が集中していることで有名な「さきたま古墳群」もあります。 |
このさきたま古墳群、埼玉県にあるからこういう名前になったのではなく、こっちの方が先でさきたま古墳群の名前が「埼玉県」の由来になったという話があるくらいの由緒正しい(?)場所 近隣には今でもたくさんの古墳が残されていて「さきたま古墳公園」として広々と整備されています。 まったく持って余談ですが、我が埼玉県歌のサビの部分は「おお さいたま さいたま かがやくさいたま」というLOVE埼玉全開!なものとなっていますが、小中高と一度も歌ったことが無く、この事実を知ったのは大人になってだいぶ経ってからでした(笑) そんなことをふと思いだして検索してみたら後で登場する埼玉の萌えスポット「らき☆すた」の動画付き県歌がありましたwなんでもアリやなぁ、我が埼玉よ・・・ |
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出土品や横穴式石室の様子を見ることができる将軍山古墳展示館。古墳をそのまま使った大胆な展示館です | 武蔵水路と離れて旧忍川沿いへ。周囲は広々とした田園風景~ | 旧忍川の左岸にさりげなくある煉瓦造の門樋は1905年に作られた辯天門樋。曲面構造が美しい |
この付近は古くからの田園地帯らしく、用水路と排水路が複雑に流れているのが面白い。 |
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途中にある古代蓮の里。付近を一望できる展望台(400円)などもあるみたいですが、今回は素通り~ | 見沼代用水沿いの民家の前にあったウルトラマン | ふと見ると、梅の花が咲き始めてました。春の足音が聞こえる♪ |
八代将軍・徳川吉宗が行った財政改革「享保の改革」の一環として行なわれた新田開発で作られたのが見沼代用水。 |
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用水路沿いの民家のベランダから小さな犬がたくさん顔を出しててカワイイ~ | そして事件が!ポタおじさんのブロンプトンにあり得ない角度で刺さる太い釘。パンク修理で30分休憩~ | 秩父鉄道と交差する部分は見沼代用水沿いを走れないためちょっとだけ一般道へ迂回。冬の田んぼはちょっと寂しげな風景です |
秩父鉄道を越えてちょっと走ると見沼代用水と交差する形で大きな水路が流れている場所があります。 素人考えだと、ここまで大きな1本の水路で持ってきて分水すれば良いんじゃないかと思うのですが、かつては水の奪い合いで死者が出た場所があるというくらい水争奪は熾烈であり、現在でも水利権をきっちり管理するために上流にある「大分水工ゲート」で分水してそれぞれの用途に応じて分けて流しているのです。 |
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写真中央の方から流れてきた武蔵水路が見沼代用水(正確には星川)をアンダーパスする「武蔵水路上星川サイフォン」 | こちらがサイフォンの上流部。ここで一旦水位を落として星川の地下を流れて行くのです。 | 武蔵水路と見沼代用水が平行して流れる様子を見ながら、利根大関へと向かいます。 |
この辺りは水路マニアとしては見所満載なのですが、いちいち見ていると先に進まないので華麗にスルー(笑) 見沼代用水に沿って北上して利根川の土手が見えてきたら利根大堰に到着です~ |
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利根川の流れを堰き止めて武蔵水路や見沼代用水へ送水する利根大堰。手前に来ている流れがそれぞれの水路に向かいます。 | ここから先は利根川沿いを東へ向かいます。今日は風もなくて穏やかな天気なので快適♪ | 国道122号線を越えたところにある道の駅はにゅうで小休止。 |
道の駅はにゅうでは、埼玉県北のB級グルメの2大ブランド「行田のフライ」と「いがまんじゅう」を楽しむことが出来ます。よし補給だ! | ||
こしあんが入ったまんじゅうの周りに赤飯が巻いてある「いがまんじゅう」。これ、予想以上の美味しさで大好評 | 売店のおばちゃんに寄ればゼリーフライの語源は「銭フライ」だそうです。しかし、本日はゼリーフライは品切れでフライだけを焼いて貰いました。 | こちらが行田名物「フライ」。具のないお好み焼きみたいなものですが、コレも意外と美味いのです。 |
ちなみに行田には「ゼリーフライ」と「フライ」の2種類の名物がありますが、それぞれまったく別物です。 フライは↑のように具のないお好み焼きみたいなものですが、ゼリーフライはおからとジャガイモで作ったコロッケみたいな物。その形が小判に近いことから「銭富来(ぜにふらい)」と呼ばれていたものが訛って「ゼリーフライ」になったという不思議系の食べ物です(笑) |
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再び利根川沿いを東へ。途中で見つけた道標によれば海までちょうど150km。行けそうな気もするw | 見沼代用水・明治用水(愛知県豊田市)とともに日本三大用水と呼ばれた葛西用水が利根川から取水していたのが「葛西用水取水口跡」。 | 現在の葛西用水は←の取水口ではなく利根大堰から埼玉用水経由で取水しています。写真はその合流部。 |
ここからは葛西用水沿いの遊歩道を走ります。 |
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主に農業用水として利用されている葛西用水は冬のシーズンにはほとんど水が流れていないようです | 用水路沿いには遊歩道が整備されていて途中には公園と一体化した人道橋などがあったりもします。 | 羽生の市街地付近には、なんだか懐かしい感じのお店が並んでいました。 |
市街地の中をこんな水路が流れていてキレイな遊歩道まで整備されてるなんて羽生は良いところだね♪ この付近の遊歩道沿いは桜並木になってて春になったらキレイそう! |
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葛西用水は「用水路」なので、排水路と混じらないように、交差部は全て伏せ越しになっています。注意してみていると水路が立体交差してて面白い | 水利権の問題か?同じ水路の中を二つの流路に分けて流れている場所もあります | 最近では珍しい刈り取り後の藁を乾す風景。 |
今でこそ見渡す限りの田園風景ですが、かつての加須市付近は利根川の氾濫によってもたらされた肥沃な土地を利用して小麦の栽培が盛んでした。そんな名産の小麦を使って作られていたのが加須の郷土料理「うどん」です。 B級グルメとかが流行る前から加須名物といえば「うどん」!もちろん本日の昼食も「うどん」で決まりです(笑) |
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今回、ポタおじさんの案内でやってきたのは加須駅の北400mくらいの場所にある「中央食堂」 | こちらはお薦めになってた茄子汁うどん(大盛) | 僕が食べたのは加須市で新開発したらしい肉味噌うどん。コシのある麺に割とサッパリ系の肉味噌がベストマッチ♪ |
さすが加須名物、コシがあって旨いうどんでした♪ 昼食後は加須市内を流れる会の川沿いを走って再び葛西用水へ戻り、埼玉一の萌えスポット鷲宮町と鷲宮神社に立ち寄りつつJR久喜駅を目指します。 |
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かつての利根川の流路跡といわれる会の川。駅前付近は暗渠になっててその上は公園として整備されてたりもします。 | 再び葛西用水に戻ってきました。前方に見えるのは東北自動車道ですが、アンダーパスする形で遊歩道が続いています。 | 遊歩道には用水路から取水するホースが横たわっていたりするので注意が必要です。っていうかこんな風に取水しても良いのか? |
上流部では近隣を流れる河川と立体交差して混じらないように流れているのですが、この辺りに来ると何故か合流していたりします。おそらく、上流部の田んぼで使った水を用水路に戻すことでリサイクルしているのだと思うのですが、どういう基準で混ぜたり混ぜなかったりしているのだろうか・・・? | ||
先ほど加須市内で見かけた会の川の合流部。すぐには合流せず、ここからしばらく同じ水路敷き内を平行して流れて行きます。 | 中川と葛西用水の中州にあたる土地はやっぱり田んぼ! | 新井新田の辺りで中川の流れと急接近。この付近の中川沿いは親水公園になってる模様~ |
葛西用水沿いは基本的に一面の田んぼで風景はほとんど代わり映えしません(笑) 聞くところによれば町の商工会をあげて萌えの街造りにチャレンジしており、街中に「らき☆すた」の文字が溢れているとかいないとか!? |
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ここまで流れてきた葛西用水はこの場所で北側用水と葛西用水の二つに分かれます。 | 鷲宮町内で葛西用水と平行して流れる川が驚きの汚さ・・・。今時珍しいくらいのドブ川だ。 | そしてここがらき☆すたマニアの聖地として知られる鷲宮神社。ちなみにこの風景はオープニングに登場するので有名らしい。 |
そもそもなぜ鷲宮神社がこんな風にアニメ天国になってしまったのかというと、らき☆すたというアニメに登場する柊姉妹の父が宮司を務める神社のモデルが鷲宮神社であったことから聖地巡礼する人がたくさん来て、町おこし(萌えおこし)とばかりに鷲宮の商工会が乗っかったからだとか!? 勇気あるぜ、鷲宮商工会!と思ったのですが、鷲宮神社は今年の埼玉県初詣ランキングで3位に食い込んだというから萌えの力は侮れません(笑) |
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神社の前は柊姉妹が描かれた大きな絵馬が飾られていました。鷲宮神社周辺はらき☆すただらけだ! | 駐車場にはらき☆すたのイラストが描かれた痛車が数台。すげぇ、ここは本物の聖地だ! | 絵馬を掛ける願掛け所には、様々なアニメのイラストが描かれた絵馬がビッシリ。しかもかなり上手いものが多くビックリ |
もしやこのまま、境内もらき☆すた天国になっているのではという怖いような面白いような想像をしていたのですが、そこは神様。しっかり保守的。 境内でらき☆すたっぽいのは先ほどの願掛け所くらいで神社自体は至って普通。もちろん「らき☆すた守り」とか乗っかっちゃった系のグッズなども販売されていませんよw |
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一説には関東最古の大社とされる鷲宮神社は、普通に参拝しても立派な神社なのです。 | 関東神楽の源流とされる「鷲宮催馬楽神楽」が舞われるという神楽殿 | 境内を一歩出ると参道はらき☆すた天国だ。らきすた清酒とか、もう意味が分からないw |
すごいね、らき☆すた。一つの商店街を支えてるよ・・・。 |
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鷲宮の街の中で発見したレトロな床屋。今でもバリバリ現役で営業中みたい♪ | 再び葛西用水沿いに戻って南下すると終着点であるJR久喜駅まではすぐそこなのです。 | JR久喜駅に到着。JRと東武の二つ路線が乗り入れている結構大きな街~ |
というわけで、埼玉の生活と農業を支える3つの水路を巡り県北の田園地帯を楽しんで、最後はらき☆すたの聖地で占める盛りだくさんな内容のポタリングはこれにて終了~。加須のうどんやいがまんじゅうも美味しかったし、さすがポタおじさんといいうべき充実の内容でした♪ 久しぶりにこの辺りを走ったのですが埼玉の魅力を再確認した!葛西用水沿いをもう一度走ってみるのも良いなぁと思ったので、今度は上流から下流まで一気に走破するとかいかが? |
おおっ久し振りに自分の参加したポタがinaさんのツーレポで読めて感慨無量で~す
そんでもって今回のヒットはいがまんじゅうかな、甘すぎないで塩気もあって自転車乗りの
おやつベスト5に入るかな。それにしても埼玉~平過ぎるぞってことで偽りのないポタに最適ですね
>かめねこさん
今回は結構ご無沙汰でしたね~
いがまんじゅう、埼玉銘菓としてもっと評価されるべき(笑)
さすがinaさんのツーレポ細かいですね。
すばらしいです。
そうですね。いがまんじゅうおいしかったですね。
赤飯にあんこ・・・絶妙でした。
しかし私の後ろ姿・・・誰だこれ・・・な感じですね。
himawariさん2号・・・に見える・・・笑
inaさん、速攻のツーレポアップですね〜
本当にお世話になりました。久喜から下流もそのうちに調べておきますね~
>ロケットさん
途中でおっしゃってましたが、いが饅頭はまさに自転車乗りのための補給食にぴったりですね(笑)
>ポタおじさん
企画&案内ありがとうございました!
さすがのコース設定で、埼玉の魅力再発見って感じです♪
まだまだ、走って楽しいところがありそうなので、今後とも宜しくお願いします~