日光街道すぎと七福神巡りは、埼玉県杉戸町内を巡るコースです。旧日光街道杉戸宿の趣を残す街並みを眺めつつ、南側用水路後に造られた遊歩道を歩きましょう!
杉戸町を流れる南側用水にそって設けられた「日光街道すぎと七福神めぐり」。コース上には旧日光街道の面影を残す古い建物やグルメスポットなども多く、のんびりとした七福神巡りです
走行日 | 2009年1月 2日(晴) |
走行距離 | 21 km |
使用した愛車 | ミニベロ(ARKS501) |
コース概要 | 杉戸町南公民館→馬頭院→来迎院→延命院→南側用水跡→宝性院→南側用水→全長寺→永福寺→福正院→葛西用水→大落古利根川→浅間神社→みなみがわ散策道→杉戸町南公民館 |
2009年がやってきました♪ 毎年正月といえば、埼玉・東京の七福神巡りが恒例となっている僕ですが、今年は埼玉県杉戸町内を巡る「日光街道すぎと七福神めぐり」にやってきました。 日光街道5番目の宿場町として栄えた杉戸町には当時を偲ばせる古い建物が多く残されています。 日光街道すぎと七福神巡りのコースは縦に長く徒歩の場合は北側の東武杉戸高野台駅もしくは南側の東武姫宮駅からスタートして反対側から帰る形の14km程度の内容となっているのですが、今回は自転車なのでぐるっと回ってスタート地点に帰る21kmのコース設定とします。 北と南どちらからスタートしても良いのですが、最南端の「馬頭院」付近の南公民館に駐車場があるのを発見したのでこちらからスタートします♪ |
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堤根(南)交差点のちょっと手前にある杉戸町南公民館の駐車場に車を止めてスタート! | で、一番目の「馬頭院」まではすぐそこ。その名の通り馬頭観世音菩薩を本尊とし、行基の開山と言われるお寺です。 | 馬頭院に奉られているのは大黒天。子孫長久・学業上達・福寿円満・五穀豊穣を祈願する福徳の神だそうです。 |
続いて東武動物公園駅の近くにある、来迎院&延命院の二つのお寺を探します。 今回は東武鉄道が発行している案内地図を頼りに走ったのですが、これがあまり頼りになりません(T T) 特にこの付近の旧日光街道には見所もないので、帰路で探索する南側用水の遊歩道を歩いた方が気持ちいいんじゃないかなぁ〜 その辺は後で書くとして、往路は案内図に従って国道4号線を北上し「堤根交差点」の二股を左に入る旧日光街道ルートを進みます。 |
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堤根交差点の分岐を左に進むと旧日光街道となり、かつての杉戸宿へと進んでいきます。 | 1822年創業の関口酒造 中心部に近づくとこういった古い家屋が多くて楽しくなってきますよ♪ |
2番目の来迎院を探してウロウロ・・・ 写真は探索中に見つけた遊歩道っぽい道ですが、この道が今回のキーとなる南側用水の遊歩道です。 |
2番目の来迎院は結局↑の関口酒造の裏手辺りにありました〜 |
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2番目の来迎院。本尊の不動明王は奥州平泉の藤原基衡が命じて800年前に作られたモノで藤原氏3代の守護仏として奉られたモノ | 来迎院に奉られているのは恵比寿。「めでたい」を抱え、商売繁盛・無病息災・家門繁栄・交通安全などすべてのめでたいことを授けてくれます | 本堂はかなり大きくて立派なコンクリート造。杉戸の寺院はどこも立派ですよ〜 |
次は3番目の延命院。 延命院は来迎院から国道4号線を渡って北側、距離にして600mほどのところにあるので自転車ならすぐに到着です♪ |
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3番目の延命院。本尊は地蔵菩薩で今から500年ほど前に開山されたお寺です。 | 延命院に奉られているのは弁財天。七福神の中では唯一の女性で豊饒の神・川の神・音楽の神・財福の神として信仰されています。 | こちらも比較的新しくて立派な本堂。 |
ところで・・・ また、各寺院でいただく御朱印も台紙(500円)以外無料だったりするので、あまり商売気はなさそうです(笑) さて、続いて4番目の宝性院を目指します。宝性院へは、先ほど走ってきた旧日光街道(県道373号)に戻って北に向かえばいいようですが・・・ |
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旧日光街道に戻ると怪しげな歩道が・・・。これはさっきの遊歩道の続きでは?と思っていると、そばに案内板がありこれが南側用水跡であること判明! | さらに旧日光街道と併走する裏道に水路跡が続いているのを発見〜。こうなると水路を辿らないわけには行きませんね♪ | と、水路跡を辿っていたら宝性院を通り過ぎちゃいました。裏道からは入れないようなので、一旦、旧街道に戻ってみたところで趣ある建物を発見! |
本来のコースは旧日光街道を歩いて宿場町であった杉戸の風景を楽しむように設定されています。杉戸は古い建物が多くなかなか楽しいので水路マニア以外はそちらを辿るのも良いかと思います(笑) | ||
4番目の宝性院。本尊は胎蔵界大日如来で、境内の不動堂には安産不動明王・成田山不動明王・菅谷山不動明王の三体が奉られています | 宝性院に奉られているのは毘沙門天。厳しい顔と鎧の姿は魔を除き勇気を与えるとされ、厄除け・開運・無量の財福などの御利益があるとされています。 | 昭和9年に再建された本堂。間口六間の大きなお堂〜 |
宝性院から5番目の全長寺までは2.5kmほど離れています。歩きの場合は東武線で隣の杉戸高野台まで移動しちゃう手もあるようです。 |
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宝性院では七福神だるまおみくじなんていうのもやってました。裏返すと中におみくじが入っている仕組みですが、1体だけというわけには行かないのでは・・・ | 再び南側用水跡に造られた遊歩道に戻って流れを北上します。 | 東武日光線の踏切手前には葛西用水から南側用水に取水していた際に使われたポンプが展示されていました。 |
東武日光線より手前の南側用水はほぼ暗渠化されていましたが(今回走った市街地よりも南側は再び開渠のようです)、それより北側は周囲の住宅も少なくなり再び水路がオープンになります。 | ||
東武日光線を越えてすぐの県営杉戸舎人団地付近。流れはオープンになりましたが、キレイに遊歩道が整備されています | このまま行けるのか?と思ったのですが、残念すぐに未舗装路になってしまいました。でも、田園風景を走る気持ちいい道ですよ〜 | 一旦水路沿いを走れなくなりますが、そのまま流れに沿うように進んでいくと、大きなお屋敷が並ぶ古い街道ぽい街並みになります。 |
なんとな〜く、懐かしい。 僕が小さい頃の農村的と言ったら語弊があるかもですが、そんな感じのする農家のお屋敷が並ぶ風景を眺めながら南側用水沿いを進んでいくと、5番目の全長寺に到着です。 |
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5番目の全長寺。この地域を支配した一色氏の菩提を弔うために建立されたといわれ、本尊には聖観世音菩薩を奉っています。 | 全長寺に奉られているのは布袋尊。大きいお腹と福々しい笑顔から、家庭円満・家運隆盛・平和安徳に御利益があるとされています。 | キレイに整えられた松の木が印象的な本堂。 |
続いて6番目の永福寺、全長寺から南側用水沿いを200mはど北に向かったところにあります。 | ||
6番目の永福寺。いまから1200年前に行基菩薩が開山したといわれ、本尊は阿弥陀如来を奉っています。 | 永福寺に奉られているのは寿老人。長寿のシンボルである鹿を従え(台座に鹿が描かれています)、安全と健康を守る長寿の神様といわれています。 | 境内には高さ2m重さ600kgというかなり大きな鬼瓦が展示されており、本堂に使われたモノだそうです。 |
永福寺近辺にはこの他にも見所がいくつか♪ | ||
山門手前にある閻魔堂にはもの凄い形相の仏像が2体〜 | 西行法師見返りの松碑 病に倒れた西行法師が闘病中に愛した松が有った場所とされています。 |
用水路沿いには立派な門を構えたお宅が並んでいます。なんだか水と農業の関わりを感じますね〜 |
いよいよ日光街道すぎと七福神めぐりも最後のお寺となりました! |
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一面の田園風景の中を走って高野台へ。 途中、田んぼの中で凧揚げをしている家族を見かけましたが、なんだか久しぶりって感じ〜 |
高野台住宅地の外周道路を北へ。 中は住宅街、外は一面の田んぼ〜 |
日光御成街道に出ると、かつての松並木の名残と思われる立派な松の木を発見〜 |
福正院は、案内図では日光御成街道(県道65号)沿いにあるように描かれているのですが、実際には一本東側の裏道沿いにあります。 間違えたおかげで↑の松並木が見れたともいえますが・・・ |
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7番目の福正院。山門前にある六地蔵が印象的、本尊は薬師如来が奉られています。 | 福正院に奉られているのは福禄寿。桃を掲げたポージングが微妙ですが、招福・招縁・招寿の三つを司る福神とされています。 | |
というわけで、今年の「日光街道すぎと七福神めぐり」も無事に終了です♪ |
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葛西用水沿いには、きちんと舗装された遊歩道が続いているので川沿いをのんびり下っていきましょう。 | 写真ではちょっと分からないですが、遠くには秩父の山々、そして富士山も見える絶景でした。 | 川沿いに植えられていた蝋梅のつぼみがふくらんでいました。1〜2月に咲く花なのでもうすぐ見頃を迎えそう! |
利根大堰で取水された葛西用水はこの辺りで青毛堀川と合流し大落古利根川と名前を変え、中落堀川・備前前堀川・備前堀川等を合流しながら流れていきます。ほとんどの河川が右岸側に合流してくるので、右岸側は行き止まりが多く走るなら左岸がオススメです。 ところで、本来用水路であるはずの葛西用水が大落古利根川と名前を変えた途端、沢山の落とし(排水路)が合流してくるのは興味深いですね〜。完全な排水路ではなく用水を反復利用しているということでしょうか? |
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葛西用水沿いにあった浅間神社で富士塚を発見!塚の中腹には芭蕉の句碑があるようなのですが発見できませんでした。 | 東武動物公園駅付近にある「うなぎ割烹 高橋屋」は明治初期創業の老舗。すぎと七福神グルメにも数えられています。 | 葛西用水を離れ再び南側用水遊歩道へ戻ってきましたよ。ここから下流を探検して帰りたいと思います! |
このまま葛西用水沿いを走ってもスタート地点に帰れるのですが、今日のキーとなる南側用水の後半がどうなっているのか気になって仕方有りません。なので探検して帰りましょう(笑) 2番目に立ち寄った来迎院の西側から南側用水の遊歩道へ入り下流に向かって流れを辿っていきますよ! |
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南側用水は旧日光街道と国道4号の間の住宅地の中を静かに流れていきます。この区間はすべて暗渠化されているようです。 | 遊歩道に沿っていくと旧街道との分岐である堤根交差点の少々手前で国道4号と交差していました。ここで「みなみがわ散策道」という名称が明らかに(笑) | その先も続いている様だったのですが、200mほどで開渠となり遊歩道は終了。 |
開渠となった後も水路沿いに道は続いており、結局、一番目の馬頭院から200m位の場所までたどり着きました。 この結果から改めてベストなコースを考えると、馬頭院にお参りした後南側用水に沿って来迎院へ、一旦水路を離れて延命院へ行った後、再び水路跡に戻りそのまま北上していくというのがもっともわかりやすく且つのんびり楽しく走れるのではないかと〜 せっかく暗渠化した水路を遊歩道にしているのだから有効に活用すればいいのにね〜、と水路マニアの独り言(笑) ともあれ、日光街道すぎと七福神めぐり、他所と比べるとお参りしている人も圧倒的に少なくて、のんびりした風景と相まってゆったりとした気持ちにさせてくれます。正月に七福神巡りはしてみたいけど混んでるのはイヤだという方、杉戸町に行ってみてはいかがでしょう〜? |
あらら、隣町にこられたのですね。
杉戸七福神か栗橋八福神のどちらを回ろうかと迷っているところでしたので、グットタイミングのレポに「感謝感謝」参考になりました。
inaさん あけおめですう!
毎年七福神巡りをするinaさん、今年はどこの七福神に行かれるか密かに期待していたんですよう。
今回の大落古利根川沿いのコースは久喜から春日部にかけて夏場に走ったことがありますが、杉戸町内の排水路も面白そうですねえ。(まったくの川・水路マニア的発言でスイミマセン)
今度行ってみよー。
>nomoさん
そうです、ご近所で走り初めさせていただきました♪
栗橋は僕もまだ行ったことがないのですが、杉戸はメチャ空いてていい感じでしたよ〜。各寺院が微妙にやる気無いけど(笑)
>ポタおじさん
杉戸町内は我々にとっては非常に危険です!
気になる水路跡や現役の用水路などがあちこちにあったりして、本来のコースを見失うこと間違い有りません(笑)
inaさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年のお正月、関東地方は良く晴れて元旦以外は風もあまりなくて自転車日和でしたね。私は息子と三浦半島を1周していました。ロードバイクなので、写真を撮るチャンスが限られていて、inaさんのサイトのようにサイクリングガイドにはなりません...
>あつしさん
一瞬誰かと思いましたよ(笑)
僕はもう自転車に乗るのが目的なのかレポートを書くのが目的なのか分からないくらい写真撮ってたりするので若干やりすぎではないかと(汗)
1日走っただけで200枚くらい撮りますからね・・・
それはそうと、息子さんと三浦半島一週とは凄いですね!
息子さんってそんなに大きいんでしたっけ??
でかいですよ、中2ですから。ちなみに一番上の子は高1、下の子は小1です。坂道では必ず置いて行かれます。もう最近は無理に追わなくなりました。10月にもてぎの耐久に出た時は、おいらを引っ張ったせいで周回できなかったとのたまわりました。それまで引っ張ってやった恩義も忘れて...
まあ、一緒に遊んでくれるだけ親孝行者だと思いますわ。
>あつしさん
おっと、そんなに大きなお子さんがいたとはビックリ!
でも、子供と一緒に自転車に乗れるってのは自転車乗りパパ的には幸せですね(笑)