なにわ自転車道&北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道

なにわ自転車道&北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道大阪府のサイクリングロード「なにわ自転車道」「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」を走るよ

走行日 2010年8月21日(晴&曇)
走行距離 94 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 ユニチカ記念館→なにわ自転車道→神崎川→猪名川&神崎川合流→新三国橋→阪急千里線→神崎川&安威川合流→淀川(右岸)→大道取水塔→赤川仮橋→城北緑道→天下一品(昼食)→中之島公園→北大阪周遊自転車道→南天満公園→毛馬桜之宮公園→淀川大堰→淀川(左岸)→千人塚→鳥飼大橋→新幹線鳥飼基地→大正川→伽藍堂遊歩道→千里万博公園→万博場周自転車道→太陽の塔→天竺川→旧新田小学校→府立桜塚高校→大阪伊丹空港→猪名川→猪名川&藻川合流→今福公園→昭和ショッピングロード

せっかく関西にやってきたのでアチコチ走り回りたいところ♪
やはり基本はサイクリングロードではないかということで調べてみたところ、大阪府には「なにわ自転車道」「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」「北河内サイクルライン」「南河内サイクルライン」の4つの自転車道があるみたい。

よし、それじゃまずは我が家に近いところからってことで、今回は「なにわ自転車道」「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」をセレクト。
さらにかつての大阪万博会場の周りを走る「万博場周自転車道」と「猪名川」を併せて大阪府の東側をグルッと一回りするコースを設定してみました♪
自宅を出発してのんびり流していると水路跡っぽい遊歩道を発見!祇園橋緑地って名前からして水路っぽい~ 国道43号線から見える「ユニチカ記念館」。明治33年に尼崎紡績会社(現ユニチカ)の本社事務所として建てられたものです 神崎川を超える高速神戸線の曲線が美しい!これから走る「なにわ自転車道」はこの川の向こう側だ!

尼崎の自宅を出発して最初に向かうのは「なにわ自転車道(一般府道旭西淀川自転車道線)」。
なにわ自転車道は、大阪府西淀川区で神崎川を渡る中島橋から大阪府旭区で淀川を渡る赤川仮橋(城東貨物線淀川橋梁/通称、赤川鉄橋)の間の神崎川&淀川沿いを走る21.6kmのサイクリングロードです。

サイクリングロードのコースからも分かるとおり、神崎川は淀川の支流(摂津市の一津屋で分岐)なんですが、元々このように流れていたわけではなく、奈良時代末期に瀬戸内海と当時の首都である長岡京を直接繋ぐために付け替え工事を行い今の形となったものです。このおかげで流域には多くの港が築かれ河口部の神崎(現在の猪名川との合流部西側)と淀川との分岐点である江口は「天下第一の歓楽の地」と呼ばれ賑わったといわれています。
阪神電車出来島駅のちょっと南側にかかる中島橋の下から「なにわ自転車道」が始まっています。輪行でくるなら出来島駅が近くて便利♪ 途中にあった引き込みの舟だまり。真ん中に神社がひっそり建っているのがおもしろいです。 神崎川下流部の「なにわ自転車道」は写真のように高い堤防に視線を遮られて川の流れを見ることはできません~
それにしても、先日走った「武庫川サイクリングロード」同様、この辺りも地盤が低いですね~。地盤沈下の影響なのかもしれませんが、万が一、淀川や神崎川が氾濫したらかなりの大惨事になりそうな予感が・・・
そんなわけで、各橋には増水時に道路部分を閉じて堤体の代わりとなる防水扉みたいなものが設置されています。これでホントに大丈夫なのかは・・・? 神崎川の周囲は大小の工場が並ぶ工業地帯が多いのですが、ポツリポツリと住宅地も混じっています。んで、摩擦があるのか「ここは工業地域です」と書かれた看板が・・・」 JR東海道本線の手前で急に景色が開けてきました!やっぱり川沿いはこうじゃないとね♪

上の「ここは工業地域です」の看板を掲げているのは御幣島六丁目の企業環境を守る協議会というところらしいのですが、企業も大変だよなぁと。
おそらく元々は工業地帯だったところに住宅地ができたんだと思うんですが、きっといろいろクレームとかいわれてるんだろうな~。「企業環境」といいたくなるのも分からないでもないか・・・

さて、神崎川の下流付近では堤防に遮られて川の流れを見ることはできなかったのですが、JR東海道線の線路を越えた辺りから川の両岸と堤防の間に余裕ができて、サイクリングロードも堤防の外側(川側のことを堤防の外側っていいます)を走る形となるので、流れを間近に見ながら走ることができます♪
ちょっとわかりにくいですが写真の中央付近で猪名川と神崎川が合流しています。帰りはグルッと回ってこの対岸付近に戻ってきますよ 流れが穏やかなこの付近ではボートの練習をする人々が結構いました。川の上を滑るように走って気持ちよさそうだ 神崎川はかなりの数の水管橋が渡っているのですが、その一つに変わった形状のものを発見!何でこんな形?
大阪府&兵庫県の一部の水道水は淀川から取水しているはず。
なので、神崎川に掛かるたくさんの水管橋は淀川から取水して浄化した水を神崎川の対岸地域へ配水するためのものではないかなぁと。
堤防内に入ってからは道路や線路との交差部はすべてアンダーパスできる形になっているのでストレスがありません。新三国橋のろころはレンガ造でおしゃれな感じ 伊丹空港が近いので、5~10分に一度の割合でかなり低空の飛行機が飛んできます~ 大阪アプト・リバーというプロジェクトで堤防内を近所の企業が美化しています。時々花が植えられてたりして綺麗なのです
神崎川にはたくさんの橋が架かっているのですが、古いのから新しいのまで様々で見てて飽きません。
特に古くから掛かっている鉄道橋などは何度も改修を重ねつつ使っているのが如実に出ていたりして微妙に不安になりますが、まぁ、きっと大丈夫なんだと信じたい、いや信じよう(笑)
中でも阪急千里線が通るこの鉄橋はレンガ造の橋台の上にさらにコンクリートを継ぎ足したり、元の橋台が堤防に無理矢理埋まって・・・ 一方、おしゃれな感じの斜張橋は神崎川と安威川の合流点のすぐ下流に架かる「高浜橋」です。 高浜橋のところで一端堤防に登って合流点を見てみた
明らかに安威川の流れの方が大きいですね~

安威川、これでなんて読むのかな~、と思ったら「あいがわ」だそうです。
これだけに限らず、関西の方の地名がさっぱり読めない・・・

安威川と分かれた神崎川は、先ほどと比べるととても小さな流れとなり淀川との分岐点に向かいます。
淀川との分岐点手前にある公園。何人かのロード乗りの方が集っていました。 淀川との分岐点のすぐ南側には王子製紙の巨大な工場と東淀工場という大阪市のゴミ処理場が並んでいて微妙な微妙な香りが漂っています 写真のヘリポートの奥が神崎川の源流(淀川との分岐点)です

ここまで神崎川の流れに沿って続いてきた「なにわ自転車道」ですが、ここから先は淀川の右岸(西側)を下流へと向かいます。

淀川は琵琶湖から流れ出る唯一の川で、源流である琵琶湖から大阪湾へ注ぐ75.1kmの一級河川です。
淀川流域は古くから政治・文化・経済の中心地として極めて重要な位置を占めており、そのため周囲の人口密集から一時期は琵琶湖ともどもかなり汚染が酷くなったことも・・・。しかも、流域の市町村はその汚染が酷くなった淀川の水を生活用水として利用していたため、大阪の水は酷くまずいという印象が・・・

今をさかのぼること15年ほど前・・・。当時、ピチピチの新入社員だった僕は会社の研修で2ヶ月ほど関西に住んでいました。
そのとき飲んだ水のまずかったことといったら尋常じゃなくて、ぬるっとしてて臭くて、歯磨きで口をすすいだら余計汚れるんじゃないかと思ったほどです。

現在は上流部での汚濁防止と高度処理設備の導入でかなり改善されて「ほんまや」という大阪のおいしい水がペットボトルで販売されているほどですが、あのときの印象はホント強烈だったというか今回の単身赴任で一番不安だったのはこの点だったというか・・・
そんな僕が住む尼崎市へと水道水を供給するという阪神水道企業団の「大道取水塔」 淀川沿いの道はとっても広々としていて快適ですが、今日みたいに暑い日はホントしにそうなほど日陰がない! なにわ自転車道の終点に掛かる「赤川仮橋」。鉄道が走るすぐ横が歩道橋になっているという恐るべき橋!

ちなみに「六甲のおいしい水」が発売されて以来、水がおいしいというイメージの兵庫エリアですが、実際には急峻な河川のおかげで昔から水には苦労しており、このエリアの7割くらいは上記の阪神水道企業団から配水を受けてて、つまり、六甲山のおいしい水ではなく淀川の水を飲んで暮らしているということらしいです。(参考:尼崎市取水・配水系統

さて、ここまで走ってきた「なにわ自転車道」ですが、大阪府旭区で淀川を渡る赤川仮橋(城東貨物線淀川橋梁/通称、赤川鉄橋)で終点となります。
この赤川仮橋は城東貨物線という単線の貨物線のために架けられた鉄橋なんですが、「いずれ複線化するときのために」という理由で造られて余っている片側車線を人道橋として「仮に」利用しているという、とってもアバウト感あふれる橋なのです(笑)

しかもこの赤川鉄橋ができたのは昭和4年(1929年)、じつに80年も「仮」だったことになり、もういっそのことそのままで良いじゃんという気もしますが、ここに来て城東貨物線を利用した新線「おおさか東線」の計画が実行に移されていずれは利用できなくなってしまうとか。実に遠大な話っていうかそもそも計画通りなのか・・・w

なんかここまでで十分書き尽くした感がありますが、まだ1/3であり、続いて向かうのは本日2つ目のサイクリングロードとなる「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」。
大阪の中心である北区の辺りを通ってスタート地点となる中之島公園を目指します~
赤川仮橋のところで淀川を離れてURの辺りをフラフラしてたら城北緑道という公園を発見。釣られてあてもなく走ります。 おおさかのおばちゃんはみんな「さすべえ」を付けているという噂は本当だった!スーパーの駐輪場でさすべえが並ぶ証拠画像w 大川沿いにある第一三共大阪工場の中に古いレンガ造の建物を発見~

大阪市中心部のことを書いてるといつまでも終わらない気がするのでサラッと流していきましょう(笑)
んで、細かいコース説明は省いてというか、土地勘が全く無いためnuvi205のナビだよりで走ってたのでよく分からないのですが、そろそろお昼の時間です。

大阪に来たら確かめなければいけないと思っていた課題の一つが「天下一品」というラーメン店の味です。
天下一品自体は関東圏でも幅広くチェーン展開しているラーメン店なのですが、以前、大阪から来た同僚が言うには「関西と関東では味が違い、関西の方がおいしい」というのです。これはいつか確かめておかねばと思っていたところに偶然「天下一品」を発見し、今日のお昼はここに決定!
なんとなく川の跡っぽいなと思いながら阪神高速の高架下を走っていくと天神橋一番街のところで欄干っぽいオブジェを発見。川の名残かな? そして関西圏で初の天下一品へ!関東圏でもアチコチで見かける濃厚なスープで有名なラーメン店です ラーメンセット:680円。っていうか量が少ない!と思って周りを見渡すと、これがスタンダードな量みたい。入り口にスープ増し100円と書いてあった意味が分かった。

えー、天下一品ですが・・・
関東も関西も味は変わらないよ!

噂によると京都の北白川にある本店は格段いおいしいとか、フランチャイズとチェーン店によって味が違うとかいう話があるようなのでそのせいではないかなと。そういえば、僕の実家に一番近い天下一品はホントダメダメだったしなぁ。というわけで、地域性ではなく店舗による違いではないかという仮説にたどり着きました。

量が少ないかと思ったのですが、ご飯セットのおかげで満腹満足し、後半戦となる「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」のスタート地点となる中之島公園に到着。

「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道(正式名称:大阪府道801号大阪吹田自転車道線)」は、大阪府大阪市北区の中之島公園付近から大阪府吹田市にある千里万博公園まで20.1kmのサイクリングロードです。前半は川沿いの走りやすい道で楽しげなのですが、後半は大通り沿いをひたすら走るある意味修行の道なので、今回は後半にオリジナルなアレンジを加えて走ることにします。

んで、スタート地点なんですが、少々わかりにくいというかそれっぽい標識などは一切見つけられませんでした。
正確には、「国道25号の大江橋南詰交差点(大阪市役所北側)付近がスタート地点で、 中之島公園を通り天神橋を渡り南天満公園付近で旧淀川(大川)右岸を走る・・・」ということなのですが、まぁ、楽しげな方へ向かって走ればだいたいオッケーだろうと(笑)
中之島公園の中にある大阪市中央公会堂。大阪の株式仲買人「岩本栄之助」が私財を出して1918年に造ったという超立派な建物~ 立派な欄干が印象的な天満橋。この北側には大阪天満宮があります。 公園内にあったリバーサイドグリル&ビアガーデン。輪行バッグさえあればここで終了にしたかった!

中之島公園は明治24年(1891年)に堂島川と土佐掘川の間に挟まれた中州に大阪市で初めてできた公園です。
中央公会堂や府立中之島図書館などの重厚な建築物と、大阪の中心にある公園として綺麗に整備された景観はすばらしく、まさに大阪を代表する公園といえます。

サイクリングロードは中之島公園内をどことは指示の無いまま続いていき、島の東端にかかる天神橋を北側に渡り南天満公園内へと続いていきます。
南天満公園内のサイクリングロード。特に自転車道的な表示もないので、合ってるか不安でしたがどうやら間違いではなかった模様。 南天満公園の中央付近に掛かる川崎橋を渡って大川の右岸へ左岸(東側)へ。川崎橋からは大阪城が見えるようなのですが気がつかなかった~ 大川の左岸は毛馬桜之宮公園になっており、園内にはたくさんの桜並木の他、小さな池などがあったりします。
このまま毛馬桜之宮公園の中を進みますよ~
毛馬桜之宮公園は、大川が淀川から分岐する淀川大堰から天満橋までの4.2kmに整備された川沿いの公園です。今回走った自転車道は左岸ですが、右岸沿いには造幣局・泉布観などの明治初期を代表する建物が並んでたりするようなので、この辺りをポタリングするのも楽しげです♪
公園内で発見した水陸両用バス!大阪ダックツアーというので乗れるらしいので是非一度乗りに来たい!! サイクリングロードはゆったりと流れる大川の景色を見ながらのんびりと続いていきます。 淀川から分岐するところにある淀川大堰。この隣には水位の違う淀川と大川の間を行き来するための「毛馬閘門」があります

淀川大堰は大阪府と兵庫県への水道供給を目的として建設された可動堰で、上水道の供給の他、大阪城のお堀の浄化など周辺の河川の浄化にも活用されているそうですが、反面、淀川の生態系に影響を与えているという批判もあるようで、なかなか難しいものですね~

大川沿いを走ってきた「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」は、ここから淀川の左岸(東側)を北上する形になります。
淀川大堰のすぐ隣にあった「蕪村生誕の地」。俳人として有名な与謝蕪村はこの付近で生まれたのだそうですよ。 またしても何も遮るものがない淀川沿い・・・。暑い、マジ暑い、ものすごく暑い。なんか時々、モワっとした空気も漂ってます。 なにわ自転車道の終点として先ほど通った、赤川仮橋に再び戻ってきました。橋の下を通過してさらに上流へ向かいますよ
それにしても、毎回思うのは川からの見晴らしがすばらしいことです。
周囲にあまり高い建物がないというのが一番だと思うのですが、川の周囲の地盤も低いように思うんですよね~。
淀川の流れを見ていると時々写真のような溜池というか湿地帯みたいなものがみえます。いったい何だろう? 終戦直前の1945年6月7日の大空襲で被害者を弔うために作られた千人塚と平和地蔵尊。数万名の被害者の遺体を集めてこの場所で焼いたと書かれてます・・・ 大阪市庭窪浄水場が増設工事中~。それにしても淀川沿いにはホントたくさんの浄水場がありますね。

暑い暑いと言いながら淀川沿いを走ってきましたが、鳥飼大橋で淀川を離れたあと、川沿いが快適なコースであったことを実感します・・・

「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」は、鳥飼大橋のところで、今回走らない予定の「北河内サイクルライン」と交差すると同時に、淀川沿いを離れて中央環状線沿いを吹田方面へと向かいます。んで、この分岐に案内が少なくてわかりにくい・・・。どうやら正しいルートは鳥飼大橋の下を北側へくぐった後中央環状線と大阪モノレールの間にある人道橋を渡るって感じみたい。
淀川沿いにはたくさんの車止めがあってイマイチ走りずらいのですが、これは意味ないだろってのを発見したのでパチリw 中央環状線沿いの人道橋を渡って淀川の右岸(西側)へ。モノレールを間近にみれておもしろい~ JR東海の新幹線鳥飼基地は新旧の新幹線がそろい踏みで並ぶ鉄分が濃い人にはたまらないスポットですw

中央環状線沿いに入ってからの「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」は、まさに苦行と呼ぶにふさわしいコース。。。
っていうか、これはもはやサイクリングロードではなく普通の大通りの歩道では無かろうか、うん、単に歩道にエンジ色の塗装しただけだよ、これは(T T)

しかも交差するように流れている川沿いには気持ちよさそうな遊歩道が!
天国と地獄とはまさにこのことだよ!と思いながら地図を眺めていたところ妙案が浮かびました。

大阪モノレールの摂津駅のそばで中央環状線と交差している大正川沿いを進めば、「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」のコースをそれほど変えることなくゴールである千里万博公園に行けるんじゃなかろうか!?
大正川に掛かる橋を渡りながら川沿いのルートへと思いを馳せます。あっちの水は甘いぞ・・・ というわけで、サイクリングロードを勝手に変更して大正川沿いへ。ほら、こっちの方が何倍も快適な良いコースだ♪ 支流の流れを利用した公園なんかもあるしね~。
このルート変更は大正解。大阪府様、どう考えてもこっちにルートを設定するべきですよ!!
で、そのまま大正川沿いを進んでも良いのですが、さらに支流の小さな流れ沿いに伽藍堂遊歩道という綺麗な小径を発見し、フラフラとそちらに・・・。一度コースを外れると今まで押さえていた寄り道魂がムクムクと沸き上がってくるのを感じますね(笑)
地図にはほとんど載っていないけど小綺麗に整備された伽藍堂遊歩道。こういう小径が好き♪ ところで、名前にある「伽藍堂」が気になって仕方ないのですが、案内などを見つけることができませんでした 遊歩道が途切れたあと、再び大正川沿いに戻ったのですが、神戸製鋼の付近で川沿いの道が途切れていました。今後の工事に期待!
工事で走れないところを迂回して大正川沿いに戻ります。
この辺りの大正川は中央環状線と平行するように流れており、川沿いの遊歩道も途切れ途切れになってしまっているので、大正川と中央環状線を行ったり来たりしながらゴールとなる千里万博公園を目指します。
中央環状線沿いには大阪モノレールが走ってるのですが、真下からモノレールを覗くというのもおもしろい経験だとは思うw 突如視界に入った城!なんだこれはと思ったら葬儀場でした。葬儀場で城ってどうなんでしょうね・・・。関西のセンスはイマイチよく分からない そんなこんなでやっとのことでサイクリングロードの終点となる万博記念公園に到着~。疲れた・・・

いやもう、暑い・・・
吐く息がものすごく熱い。これ以上走ったら熱中症で倒れるんじゃないかと思いましたが、輪行バッグを持っていない上、何よりここから電車で家に帰る方法が分かりません(笑)

あー、もう、疲れたし、このまま家に帰ろうかな~、などと心折れ気味な僕の前に無情に現れたのが「万博場周自転車道」の文字。
ときは2時過ぎ、日中でもっとも熱い時間帯です。もうねホント暑かったの。しかし、目の前に自転車道とか書かれてこのまま走らずに帰ったら、きっとレポートを書きながら後悔するに違いない!と、気合いを入れ直し、万博場周自転車道を走ることにしますよ。
万博場周自転車道は、かつての大阪万博の会場である千里万博公園の周りに作られた自転車道です。道幅も広く快適なコースなのですが、今日の僕にはつらい・・・ 途中には豪華すぎる武道館とか有ったような気がするのですが、全く写真を撮ってません。写真は大阪大学ですが、かなり限界だったことが伺えますね・・・ コースを1周したあと公園の中央を横切る道に入って太陽の塔だけは撮影してきた。太陽の塔が思ったより大きくてビックリしました

わざわざ走ったのに写真が数枚しかないという悲劇!
なんか途中でつぶれて廃墟になりかけているエキスポランドとか異様に立派な吹田市立武道館とか見たような記憶があるのですが・・・。といっても、万博場周自転車道の周りには寄り道するような場所はほとんど無く緑の綺麗な道といった感じなので、見所的には公園中央を横切る道の方がおもしろいかも。

なんとなく微妙に手に震えがきて我が身の危険を感じますが、天は我を見放しませんでした!
曇ってきた!!曇り空がこんなにありがたいものとは今日まで気がつかなかったのですが、日が陰ると暑さが一気におさまり再び元気が出てきましたよ。

さて、千里万博公園をあとにして続いて向かうのは猪名川ですが、千里万博公園からは少々離れているので、ここからしばらく一般道を走ります。
ホントは府道2号線(旧大阪中央環状線)をまっすぐ行けばよかったんだけど・・・
地図を見てたら平行する形で天竺川が流れていることに気がつき裏道へ。天竺川沿いの道はどうやら古くからの街道みたいで、ときおり道しるべなどもある雰囲気の良い道~ 明治33年にたてられたという旧新田小学校の校舎。古い道の周りにはこういうスポットが残されてて楽しいですよね 新千里南町付近は桜並木~。写真の左側は桃山台へ向かう坂になっていて立派な邸宅が並ぶ住宅街になっています。
天気が陰っているのと旧道のあれこれのおかげで少々元気が出てきた、ゲンキンな体の僕ですw
天竺川沿いには古くから有ると思われる立派なお屋敷やら蔵のあるお宅やらが並んでいます。「新田」という地名から想像するに昔のこの辺りは田んぼだったのでしょうか?
天竺川の周囲には土塀や蔵のある立派な屋敷とがが並んでいます。もうちょっと下調べしてから探索してもおもしろそう。 天竺川は豊中市夕日丘付近で兎川と合流して流れを南へと変え、府道2号と離れます。このまま川沿いを行けば朝走った神崎川に出るようですが、今日はここでお別れしましょう 府道2号をさらに西へ向かう途中、府立桜塚高校前で気になるレンガ塀を発見。昭和13年からあるという古い塀で、桜型のすかし穴とともに国の指定文化財になているそう
府道2号線をひたすら西へ向かいますが、道幅が狭い上に車通りが多いのであまり快適な道とはいえません。
こういうときは無心で漕ぐんだ!とひたすらペダルを回していると、急に正面の景色が開けた感じになり大阪伊丹空港に到着します。
いつの間にか府道99号線に名前を変えて伊丹空港の地下を走ります。今僕の真上を飛行機が離陸しているかもしれない! 伊丹空港を抜けると猪名川に到着~。あとは猪名川沿いを下って今朝走った神崎川まで戻ります。 堤防の上を走るサイクリングロードなんだけど、ホントの猪名川自転車道は対岸だった模様

猪名川は丹波高地の大野山を源流として兵庫県尼崎市神崎町付近で神崎川へ合流する43.2kmの一級河川です。
かつて大和ハウスの創業者「石橋信夫」が河原で遊ぶ子供たちが「帰っても勉強部屋も子供部屋も無い」と言っているのを聞き、ミゼットハウス(昔はやった子供部屋ような離れですね)を開発したという逸話が残っている川だそうです。

また、神津大橋の下流付近から流れは「猪名川」と「藻川」の二つに分かれ、この二つの流れの中州には猪名川・藻川自転車道という10.1kmのサイクリングロードも整備されています。ホントはこのサイクリングロードの猪名川沿いを走るつもりだったのですが、下調べが足りず対岸を走ってきてしまいました。でも、対岸の土手にもちゃんと舗装された道がありましたよ♪
豊中市・伊丹市クリーンスポーツランド。ゴミ焼却場の余熱利用施設ですが、地元対策の名の下でこんな立派な施設を作ってるからいつまでたっても税金が・・・ 阪急神戸線と交差する部分では道が途切れてしまいますが、土手を降りて線路の下をくぐれば大丈夫~ 尼崎市東園田町付近で再び藻川が合流します。写真奥、その600m程下流で神崎川と合流して猪名川の流れは終了となります。
藻川と合流する橋には、猪名川橋&藻川橋という二つの橋が架かっているので、これを渡って猪名川の右岸(西側)へ行きます。
このまま猪名川沿いを神崎川との合流部まで走って、帰路につきたいと思います。
写真中央に見える山陽新幹線の橋梁付近で神崎川と猪名川が合流しています。 かつて歓楽街として栄えたという神埼町の辺りは関西ペイントなどの巨大な工場が並んでいました。中をよく見るとここにもレンガ造りの古い建物が! このまま神崎川を下ってもよかったのですが河川跡っぽい公園(今福公園)を発見しフラフラと引き寄せられますが、それほど先は続いて無くて残念~
あとは杭瀬の辺りから阪神電車沿いと旧左右衛門川の辺りを走って帰ったような気がしますが、もうすっかり暑さにやられてグダグダな感じ(笑)
杭瀬の駅付近にある昭和ショッピングロード。確かに昭和の香りがする商店街なんですが、中には市場もあってかなり繁盛してるようでした 国道43号線のちょっと南側を流れる旧左右衛門川沿いには綺麗な遊歩道が整備されていました。自転車通勤用の道としてちょっと下調べ♪ 帰ったあとは家の近所にある天然温泉「尼崎元浜温泉 湯あそびひろば元浜」へ!天然温泉なのに380円と銭湯並みにリーズナブルなのがイイ!

いや~、60km位の心づもりで出発したのですが、走り終えてみれば94kmも走ってました(笑)
運動不足だってのに、この暑い中100km近く走れば、そりゃバテバテになるというものですよ。っていうか明らかに衰えてるのを実感・・・

それはそうと、「なにわ自転車道」「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」の二つのサイクリングロード。
「北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」の後半は大通り沿いになって残念な感じでしたが、その前の川沿いは綺麗に整備された公園や川沿いを走る気持ちいいコースでした。大阪市の中心部からそれほど遠くない場所なのにこれほどゆとりのある自転車道が複数走っているというのはイイですよね~。

まだ大阪には二つのサイクリングロードがあるので、近所の水路と併せて近いうちに探索しに行きたいと思います♪
 
この記事へのコメント(9件) |コメント入力欄へ
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gen2010年8月24日 04:57返信

川沿いのサイクリングロードなら、まだ道に詳しくなくても心配せずに走れますよね。

しかし、関西に疎い者としては、ツーレポを読んでも知らない土地の名前ばかりで何処をどう走っているかさっぱり?(笑)
地図を見ても、これまでと同じ縮尺なんだろうけど、距離感がよく分からないんです。まあ、しょうがないけど。

それはそうと、ツーレポも今回で196回!後4回で200回記念じゃないですか。すごいなぁ。

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手塚2010年8月24日 09:00返信

炎天下の約100キロご苦労様です。

関西人の私は見たことある場所が多いです。
特に吹田市在住なので万博公園の外周の住宅展示場には嫁さんが働いてます。
武道館は子供の空手でお世話になりました。

関西のサイクリングをした事がないので今回のコースはご一緒したかったですね。
サイクリングロードの存在も知りませんでした。
機会がありましたら走りましょうね。

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かめねこ2010年8月24日 09:31返信

inaさん走ってるね~(このクソ暑い中)
一年で大阪周辺の主だったとこ走っちゃいそうな勢いだね
でも水が違うから体調崩さないように気をつけてね

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ina2010年8月24日 19:03返信

>genさん
ですよね~、僕もさっぱりわかりませんから(笑)
走ってても、ここをいけばあそこ的な感覚が全くないので微妙に不安だし~

こっちに遊びに来るときのためにイメージトレーニングしておいてくださいw

>手塚さん
ありましたよ、住宅展示場!
あのころが一番きつかったなぁ、暑くて・・・

こちらに帰ってこられるまでに、他も探索しておきますね♪

>かめねこさん
ホントは60kmくらいの心づもりだったんですよ・・・
やはり知らない土地なので目算を誤りましたw

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ロケット2010年8月25日 01:12返信

inaさんのレポート読んでいると
知らない土地で自転車はすごくいいかもですね。
その土地を肌で感じられるし、走るうちに広さ感もつかめるし。

ああ、大阪面白そう。

それにしても、暑さのせいか人があまりいないような・・・

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ふみまろ2010年8月25日 12:02返信

>いったい何だろう?

有名な淀川の「ワンド」ですね。
イタセンパラが生息するらしいです。

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ina2010年8月25日 20:03返信

>ロケットさん
全くその通りで自転車一台有ればどこに行っても楽しめる自信あります(笑)

大阪は基本的に関東に比べると人が少ないですね~
中心地に行っても新宿とかみたいにアホみたいに人はいません。

暮らしやすさだと関東より上かも・・・

>ふみまろさん
おぉ、例の環境破壊の話の対策って事ですね!
ありがとうございます~

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kn2010年8月27日 12:52返信

ついさっき知ったんですが、あの桂三枝さんの趣味の一つが自転車、それもリカンベントで、川沿いを走っているようですよ。
会ってみたいなぁ。

席亭 桂三枝の 落語的日常
http://sanshi.laff.jp/

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ina2010年8月28日 10:39返信

>knさん
こちらに来てからはまだリカンベントは見てないなぁ。
でも、リカで走ってたら目立つと思うので出会う確率は高いかも!?

赤のリカンベントに注目してみますw

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