諏訪湖から霧ヶ峰高原へヒルクライム

諏訪湖から霧ヶ峰高原へヒルクライム諏訪湖から霧ヶ峰高原まで標高差1000mのヒルクライム

走行日 2010年4月18日(晴)
走行距離 45 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 ホテル紅や→国道20号→県道40号→諏訪二葉高校→霧ヶ峰高原入口→ファミリーゲレンデ霧ヶ峰スキー場→霧の駅→車山肩→霧ヶ峰湿原→霧ヶ峰農場→足長丘公園→高島城→真澄の酒蔵→河内屋

諏訪湖周辺、御柱祭と史跡巡りサイクリング」に続いて諏訪ツーリング2日目です。
昨日は諏訪湖の周辺をのんびりとサイクリングしたので、今日はガッツリと霧ヶ峰まで登りますよ~

霧ヶ峰は長野県の標高1600~1900mにあり、ゆるやかな起伏が続く高原地帯。
夏になると沢山の花が咲いて絶景なのですが、また季節が早いというか昨日降った雪が残っているかという感じなのですが、見晴らしは素晴らしいはずなので張り切って登りたいと思います。

諏訪湖の標高は760m、霧ヶ峰・車山高原のうち自転車で行ける最も高い場所(車山肩)の標高が1810mくらいなので、標高差1050mのヒルクライムに出発♪
昨日宿泊したホテル紅やを出発、詳細は雑記に書きましたが安いのに豪華な食事で大満足♪ 上諏訪駅へ向かう途中にあったヌード劇場「フランス座」。現役で営業中ってところがすごいw 上諏訪駅から国道20号を南へ向かうと、道沿いに造り酒屋が並んでいます。旨い酒が僕を呼んでいる~
上諏訪から国道20号を南へ進み「元町交差点」を左折すれば霧ヶ峰高原方面。
ここから最高地点となる車山肩までは16.5kmに渡ってひたすら登りになります!
集落の所々にこんなタンクがあるのですが、地元の方に聞いたら自由に使える温泉のタンクだそうです。何という贅沢! 諏訪二葉高校の桜が満開!この頃はまだ「桜キレイ~」とか言ってる余裕があったなぁ 高校を過ぎるといきなり激坂!随分きつい坂だなぁと思いながら標識を見るとなんと15%!!

霧ヶ峰高原へと続く県道40号は角間川が流れる谷に沿って続いています。
角間川の流れが削ったのかもともと谷だったところに流れているのかは分かりませんが、狭い谷に集落と道路が密集して造られているので坂がキツイのですよ(汗)

標識とか無いんですが、この後集落が切れるまで(登り始めて4km強まで)、何度も激坂が登場します。
なんというか懐かしい「飛出注意」の看板を発見。僕には飛び出す力は残されていません(笑) またしてもタンクを発見。コレも温泉かな? 周りに住宅が少なくなってきたなぁと思ったら、路肩に雪が登場。

ところで・・・
ホントは集落の中を走るルートではなく、立石公園の方に迂回するルートで登ろうと思ってたんですよ。そちらの方が距離が長くなる反面、斜面が緩やかなはずなので。。。

でも、何故か分岐点を見逃し(普通に真っ直ぐ走ると旧道に出ちゃう)、激坂の旧道を登るハメに!

どうやら諏訪二葉高校を過ぎてちょっと進んだ辺りで分岐するようなのですが、気がついたときには分岐した道が再び合流する場所でした(涙)
集落を過ぎると道がつづら折れることが多くなり、斜面は若干緩やかになります。写真は蓼の海公園入り口付近。 雪解け水の流れをよく見たら、片車線全部がツルッツルに凍結してました。自転車で踏んだら一巻の終わり~ アチコチに雪解け水を合わせて流れる沢があり、心地良い水音を響かせています。
いやもう、ひたすら登ります。
途中に紹介すべき寄り道スポットとかもないし、高原が近づくまでは森の中なので風景もそれほど変わりません。
なんか「友愛」って書いてあるので民主党かと思ったら、日本禁煙友愛会という団体の禁煙啓発看板でした。タバコ嫌いとしては心から応援したいw 角間川の上流付近にあるダム。白い雪の中に深緑の湖面がキレイなのです。 標高が高くなるにつれ周囲の木々の背が低くなり見晴らしが良くなってきましたよ。
なんだか見晴らしが良くなってきたな~。と思ったら霧ヶ峰高原まであとちょっと。
霧ヶ峰高原のちょっと手前にある「賽の河原バス停」付近で諏訪方面を見守るように建つお地蔵様を発見。周囲には小さいながらも御柱が設置されています。 さらに坂が緩やかになったあたりで霧ヶ峰高原の看板を発見。一応登り切ったということですが、まだ標高は1600m強なのでさらに登りは続きます。 高原の案内看板のスポンサーはやっぱり「三菱ルームエアコン霧ヶ峰」w
霧ヶ峰高原に入ってすぐに見えてくるのがファミリーゲレンデ霧ヶ峰スキー場です。
ファミリーゲレンデの名にふさわしく、緩やかな斜面と短いコース設定になっているようで、普通にスキーを楽しもうと思ったらかなり微妙かも・・・
ファミリーゲレンデ霧ヶ峰。コースはかなり短くて、ちょっと滑ったらすぐにリフトって感じ。 やはり経営は厳しいらしく周囲の宿がいくつか廃墟化していました・・・ スキー場を過ぎると本格的な高原の雰囲気になります。

スキー場を過ぎると、周囲の景色は見渡す限りの草原(というか、今日は雪景色w)になります。
これぞ霧ヶ峰高原!

この辺りに来ると坂もだいぶん緩やかになっていて、広大な景色を楽しむ余裕もあります(笑)
霧の駅。考えてみると角間新田の集落を出てから久しぶりの補給・トイレスポットですね。 最高地点である車山肩はさらに先。前方に八ヶ岳連峰の山並みを眺めつつ登っていきます。 霧ヶ峰にはグライダー場があり、今日も1機飛んでいました。快晴だし、気持ち良いだろうな~

今日は天気も素晴らしかったので霧ヶ峰高原は絶景の連続です。
特に「霧の駅」を過ぎてから車山肩までは前を見ても後ろを見ても全てが絶景という感じで、超ゴキゲンなのです♪

しかし、写真の腕がもう一つな為、その感動がさっぱり伝えられていない悲しさよ!
写真中央に写っているのが車山(標高1925m)。残念ながら自転車では山頂までは行けません。 車山が近づいてきたら車山肩まであとちょっと。 車山肩の展望レストランに到着~♪

車山肩の展望レストランではソフトクリームなども売ってるのですが、標高1800mは驚くべき寒さ!
自転車を漕がずに立っていると寒さが体に染みこんでくるよう・・・。コレはゆっくりしてられない、下り用のウインドブレークジャージに着替えてさっさと下りましょう。

諏訪はほどほどに暖かかったのですが、標高が1000m違うと気温は6℃低くなり、体感的にはもっと寒いのでこの季節に霧ヶ峰に登るなら防寒対策は万全にしておいた方がよさそう。
下りは前方に南アルプスの山並みを眺めるこれまた絶景! 霧の駅がある交差点を霧ヶ峰湿原の方へ左折。帰りは登りとは違うルートで諏訪に戻ります。 ちょっと坂を下ったところにある「霧ヶ峰湿原」。天然記念物に指定されており夏にはいろんな花が咲くみたい
下り始めたら諏訪市外までズーと下り。標高差1000mの爽快なダウンヒル。
標高が高い辺りは登り同様に斜面が緩くて気持ちよく下れるのです♪
しかし気温は低く、ずっと走っていると寒いので、ときどき立ち止まって雪解けの小川などを撮影してみる。 森を抜けて景色が開けたところにあるのは、霧ヶ峰農場。標高は1300mとなりだいぶん暖かくなってきた。 諏訪方面へは霧ヶ峰農場の前を右折します。ふと、曲がり角を見ると御柱で囲まれた道祖神がありました。

さらに下ります。
標高1000mを過ぎた辺りから急に坂がキツクなり、ブレーキをかけても自転車が止まらない~(怖)

道沿いの標識を見るとなんと登りで見かけたのと同じ15%!
これくらいの斜度になるとキャリパーブレーキじゃ厳しいのか・・・
一瞬だけ森の視界が開けて諏訪湖を一望できる絶景スポットを発見~ 足長丘公園では、満開の桜とともに沢山の鯉のぼりが風に吹かれて気持ちよさげに泳いでいました♪ キレイだったのでもう一枚~

そのままズバッと下っていくと諏訪湖の支流「上川」沿いの平地に到着します。
上川沿いの土手は桜並木になっているのでホントはその下を走りたいのですが、この道は車の抜け道になっていて大変危険っぽいので断念。

代わりに併走するように流れる中門川に沿って上諏訪市街へ戻りましょう。
中門川沿い、桜並木はないですが車通りも少なく田園風景を眺めつつ街へ向かう、のんびりルート 「∧」の形に架けられた変わった橋を発見。橋脚を建ててその上に置いただけ?? 高島城の石垣工事で湧出し、長い間地元の浴場として親しまれていたという三の丸温泉跡

中門川を諏訪湖へ向かって下ると橋のたもとに↑の「三の丸温泉」があります。
その橋を左折して突き当たりにあるのが「高島城」。

高島城は、慶長3年に豊臣秀吉の家臣「日根野織部高吉」により築城され、当時は諏訪湖に突き出る形で城が建っていたことから別名「浮城」と呼ばれた城です。当時の城郭や天守閣は明治時代に撤去されてしまい、現在建っているのは昭和45年に復興されたものです。
復元された天守閣。ちなみに高島城は平城としては日本で最も標高の高い場所に作られたお城だそうです。 お堀を渡る「冠木門」の周囲には桜が満開。左手奥に見えるのが隅櫓です。 先ほど来た道を反対に進むと丸高味噌の味噌蔵があります。古くからの道なのかな?
またちょっと時間があるので諏訪市街を散歩♪
ということでやってきたのは諏訪の銘酒として知られる真澄の酒蔵です。
真澄の酒蔵は、霧ヶ峰に登る「元町交差点」にあります。 中に潜入すると古い建物がそのまま残されていて、古き良き酒蔵って感じ。 併設されている店舗では様々な種類の商品が販売されていてレアものもあるみたい。

最後に昼食(笑)
かつて仕事でしょっちゅう諏訪に来ていたのですが、そのときの取引先の方が教えてくれたのが「河内屋」という蕎麦屋。

ここ、それほど大きな店でもないし店内は雑然としてておしゃれ感もないんだけど、知る人ぞ知る名店です。
河内屋の外観は、いたって普通、どこに出もある街角のそば屋さんです しかし、蕎麦は本物。香り高くほんのりとした甘みを感じるコシのある蕎麦。そしてお奨めは「そば湯」。ドロッと濃いのに臭みが無くそのままでも飲めるくらい! 車を停めたホテル紅やの駐車場で猫が固まって日向ぼっこをしていたので最後に激写(笑)

最後は長野らしく美味しい蕎麦で締めましたが、霧ヶ峰高原ヒルクライムもこれにて終了です~。

標高差1000m以上、斜度15%と数値から見るとキツイのですが、実際登った感想としてはそれほどキツくはないですし、なにより登り切った後にあの広大な絶景を楽しめるというのは最高です。諏訪に来たら試しに登ってみてくださいませ♪

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この記事へのコメント(7件) |コメント入力欄へ
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忍太2010年4月23日 00:09返信

ほんと、inaさんのツーレポは2度おいしい。
感動は、4倍かな。景色はすばらしかった。

ところで立石公園方面って迂回路だったんだ。

その地点でinaさんを待ったいたのに、どんどんinaさんが急坂方面に行くからついついついていっちゃたよ。

本当にきつかったね。

でも、ご褒美の景色は最高でした。

しかし、車山肩での極寒はさすがにすごかった。
下りでの涙目が凍りましたから。

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ロケット2010年4月23日 03:24返信

本当、inaさんのツーレポはすばらしいですね。しかも早っ。
勉強になります。

しかし、今回も見事にだまされました。
山上るとはよくわかっていなかったので・・・
なんか道がよくわからないので忍太さんについていったら劇坂でした・・・お見事。
うましか ではない私はみんなについていくのがせいいっぱいでした。
15%の看板気づきませんでした。見なくてよかった・・・笑
ま、食べ過ぎた朝食の腹ごなしということで。笑

しかし、あの雄大な景色は見事でしたね。感動ものでした。
また、雪に桜に鯉のぼりの組み合わせも、美しくも面白い体験でした。

今度、下ったコースから霧ヶ峰、そして車山ではなく、美ヶ原に抜けていくというのも面白そうですね。
閣下や栗さんやKさんなら大喜びのコースかも。

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かつ吉2010年4月23日 11:52返信

諏訪をガイドしたかつ吉です。takuさん(と呼ぶのは変な気分)から、inaさんのツーレポはすごいと聞いていましたが、本当に素晴らしいですね。出版に携わっている私は、ネット上の情報は、裏付け、校正、といった編集作業をせず、公の場への発信であることを認識せず、無責任に情報を流している事が多く、あまり信用していないのですが、inaさんは素晴らしいです。是非、出版界に来て下さい。
私はガイドが本職ではありませんが、自転車インストラクターであり、野外活動インストラクターでもあります。諏訪周辺及び長野でアウトドア遊びをしたいなら、指導とガイドができますので、是非また諏訪へいらして下さい。
諏訪湖でカヌー(あまりおすすめしませんが)、諏訪の里山でMTBトレッキング、霧ヶ峰トレッキング、MTBまたはロードでパスハンティング、MTB基礎教室、オートキャンプ入門、自転車キャンプ入門、おすすめは冬のXCスキーピクニック(スノーシューもあり)等々、色々なメニューに対応できます。
また、お会いしましょう。追伸:みなさん、アマチュア無線の(再)開局をおすすめします!

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ina2010年4月23日 22:14返信

>忍太さん
立石方面、地図で見るとあっちが現在の県道になってるので迂回路ってのが正しいかは?ですが、標高図でみると斜度的には揺るやかっぽいので、登るのも楽だったのではと思います。

>ロケットさん
登り切ってあの風景は最高のご褒美でしたね♪

霧ヶ峰・車山・美ヶ原・・・
まさに修行しすぎなコース設定ですw

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ina2010年4月24日 08:30返信

>かつ吉さん
先日は、マニアックな諏訪をご紹介いただきありがとうございました!
おかげさまで何度も行ってたのに全く気がつかなかった諏訪の魅力に気がつかせていただきました♪

今回は、人数少なめでしたが、行けなくて悔しがっている人も沢山いるようなので、また遊びに行かせてくださいませ~

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taku2010年4月24日 20:11返信

おっかつ吉さん(さん付けで呼ぶのも変な気分)の書き込みだ、小径車ワールドへようこそ(笑)
この前はガイドしてもらいありがとさんでした、inaさんのレポートを読んでいるので来年も企画したら参加人数が増えるかな?

その前にinaさん達のカヌースクールをお願いするでしょう
ですよね?inaさん、栗さん

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ina2010年4月25日 18:31返信

>takuさん
やっぱりカヌーであのパナマ式を越えないと行けないですかねw

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