乗鞍ヒルクライム!

乗鞍ヒルクライム!自転車で登ることができる日本でもっとも標高の高い場所「乗鞍」。ヒルクライムの聖地としても知られる修行の地を小径車軍団が征服しますよ!

走行日 2009年7月20日(晴)
走行距離 40 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 国民休暇村乗鞍高原→乗鞍エコーライン→乗鞍高原温泉スキー場→三本滝レストハウス→冷泉小屋→位ヶ原山荘→スキー場?→畳平→国民休暇村乗鞍高原

朝目覚めたら驚くほどの快晴だった「美ヶ原&乗鞍1回で2度おいしいヒルクライムオフ」2日目です。
昨日の美ヶ原に続いて今日は乗鞍を登りたいと思います!

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の開催地として知られる乗鞍は、標高1460mの乗鞍観光センターから標高2720mの畳平までの距離20.5kmを登るヒルクライムコースです。標高差1260mを20.5kmで登るということで平均斜度6.1%・最大斜度は15%とこれまた熱いコース設定(笑)

なんですが、運悪く(運良く?)乗鞍観光センターの駐車場はすでに満車で車を停めることができず、その先にある国民休暇村乗鞍高原まで車で登ってきちゃいました~
休暇村乗鞍高原は標高1590mなので、標高差にして130mほど車で登ってきちゃったことになりますね~。 早速準備をして青空の下出発!左に写ってるのは見知らぬローディの方ですがすごい勢いで抜いていきました・・・ 雨上がりの今日は空が青いね~。夏の自転車はやっぱりこうじゃないとね♪
昨日の美ヶ原に続いて今日も最初からずっと登りですが、乗鞍は全般的にそれほど坂がきつい場所はなく緩やかに延々と登っていくイメージです。昨日の疲れがばっちり残っている脚は微妙に重いですが、緩やかな坂なので周囲の景色を楽しむ余裕もあります♪
これはアザミかな?
初夏で緑以外の色合いが少ない風景に彩りを添えてくれています。
しばらく登ってパッと景色が開けてきたなぁと思ったら乗鞍高原温泉スキー場。冬になると此の辺りはゲレンデになる模様。 ゲレンデのすぐ脇にある三本滝レストハウス。この奥に三本滝という滝があるらしいのですが徒歩で1km以上あるというので断念。

三本滝、帰ってから地図で確認したらたしかに1km弱あるようですが、帰りなら寄り道できたなぁ・・・

さて、ヒルクライムは続きます。

乗鞍は環境保護のために一般車両の進入規制を行っており、三本滝レストハウスより先は一般車両は進入できません。まさに自転車天国。かとおもいきや、路線バスとタクシーはオッケーであり、それもかなりの頻度で登ってくるので「天国」というほどではありません(笑)

とはいえ、交通規制以前だったら紅葉の日光いろは坂のように車の間を登ることになっていたのかもしれないので、ありがたいことなんですけどね~
乗鞍高原温泉スキー場のゲレンデを左右に横断しつつ登っていくと周囲の山並みを見下ろす景色が楽しめます。 ゲレンデのちょっと先、水の流れる音がするなぁと思っていると勢いよく流れ落ちる滝があったりもします。 その先にももう一つ。どうやらこれらの流れは先ほどの三本滝へとつながっているようです。

7月末、空は快晴で日差しはギンギンと暑い条件がそろっているのに、それなりに涼しく感じるのが乗鞍マジック、というか標高の高さを感じます(笑)

そして気温とともに標高の高さを実感するのが「空気の薄さ」です。
すでに標高は2000mに迫っているはずであり、そりゃぁ空気も薄くなるわなぁとボンヤリした頭で考えながら登ります。
二つの滝を越えた辺りでゴールとなる乗鞍岳が見えてきましたが何しろものすごく遠いです~。山頂付近にはまだ雪が残っている模様 あまりの遠さに心が折れたのでキスゲを撮影しながら小休止だ! 数十分に一度、バスがまとまって登ってきます。低公害バスらしく排ガスがあまり臭くないのにびっくり。

それにしても・・・
乗鞍の前日に美ヶ原に登ったのはやり過ぎでした(笑)

疲れがたまっているのか、空気が薄いためか、単に衰えただけなのか、自問自答しながら永遠に思える坂を登ります~
途中の岩に「白骨」の文字が!?きっと心が折れた自転車乗りが・・・、というのは冗談で、「はっこつ」ではなく「しらほね」ですねw 冷泉小屋。乗鞍に登るための山小屋ですが現在は休館中らしいです。 冷泉小屋の向かいにはその名の通り冷泉が沸いています。+4℃と冷たいですが温泉成分が含まれており周囲には硫黄臭が漂っています。
この冷泉は頭を冷やしたり飲用すると頭痛や胃腸病に良いとされているので、高山病による頭痛に襲われたら頭からかぶってみると気持ちいいかもしれません(笑)
冷泉小屋のちょっと先で発見した龍のような形をした倒木。普通に放置されてますが昔なら神社に祭られるくらい龍っぽい形でした。 景色が開けたところで見下ろしてみると、先ほど走ってきた道が遙か眼下に~。そういえば周りにここより高い山がないことにも気がつきました! こちらは鋭意営業中の位ヶ原山荘。
ゆっくりお茶しながら休憩できるようなのですが、止まったら心が折れそうなのでスルーしましょう

無限に遠いと思われた山頂ですが、この辺りの写真を見てもらえば分かるとおりだいぶん現実的な距離となってきました(笑)

先が見えるとちょっと元気が出るもので、ペダルを踏む足取りも軽やかに・・・はなりませんでしたけどね。
位ヶ原山荘の方が撮影していた花で名前と解説を聞いたのですがすでに忘却の彼方へ・・・ はい、こんなつづら折れを登ってきましたよ! 正面に見えるのは高天ヶ原だと思うのですが、だいぶん山頂が近づいてきたことを感じますね~。
下から見たときに山肌に見えた白いものはやはり「雪」だった!
現在の標高は約2500m、天気はどう考えても晴れで夏の様子なのですが、周囲にはかなり厚く積もった雪が残されているという不思議な光景となります。
道ばたにはごく普通に雪が残っており、この暑い中なぜ溶けないのか不思議です~ 「乗鞍」の名前は、その形が馬の鞍に似ていることから名付けられたそうですが、そういわれてみれば鞍に見えなくもない? この雪の壁!1m以上ありますよ。
残雪は下の方からじょじょに溶けているようで、よく見ると雪の下をちょろちょろと小さな流れが続いています。
これらが集まって少しずつ大きな流れとなっていくんだと思うとなんだかちょっと感動的ですよね~
雪解け水が集まっていくつもの小さな流れを作っています。 澄んだ水を湛える場所も~。あまりにも気持ちよさそうなので飛び込みたい衝動に駆られますが、気温はかなり低いので自粛しないと風邪ひきます(笑) そして大きく雪が残された場所ではなんとスキーを楽しむ人々が!?今は夏なんですが、どこの世界にも好き者はいるようですw
埼玉から自転車で乗鞍を登るためにわざわざ来るのもかなり好き者だと思いますが、リフトもない乗鞍山頂付近までスキーしに来る人もかなり・・・。と、なんとなく好き者同士で相通じるものを感じつつラストスパート。
スキー場?の向かい側には立派なトイレと休憩所もありますよ~ 標高2600m周囲の山々は遙か下で、低い位置に雲がかかっているのも見えます。雲上のコースというのは本当だった! いつの間にか周囲には周囲には木がほとんどなくなり殺風景な感じに。高山ですね~
乗鞍エコーラインの頂上は長野県と岐阜県の県境となっており、標高は2720m!
これまで自転車で登ったもっとも標高の高い場所は富士山新五合目なので、さらに320mも高いところまで来ちゃったことになります~
正面に見えるのが大黒岳!写真左の谷になった場所がゴールです。あと少し! 何とか登り切って感動のゴール!
標高2720m、自転車に乗って登れる最も高い場所までやってきましたよ♪
県境の先は畳平と呼ばれる平原になっており、鶴ヶ池という綺麗な池があります。

自転車で登る山頂はこの場所で間違いないと思うのですが、乗鞍岳の主峰である剣ヶ峰はさらに上の標高3025.6m。
頂上までは歩いて1時間ほどらしいし、せっかくここまで登ったので頂上を征服してみては・・・?と軽く提案するも全員の拒否の空気を感じ取り却下(笑)

そりゃそうかw
畳平は登山客のターミナルになっており、売店や食堂などが建ち並んでいます。今日は観光客も多いらしくバスは大行列でしたよ。 こ、これはもしや「アルプス一万尺」!?かと思ったのだけどアルプス一万尺は標高3180mの槍ヶ岳のこと。ちなみに1尺は30cmなので3000mに満たないここは一万尺ではありません。 乗鞍畳平バスセンターの裏手には高山植物を堪能できるお花畑が広がっています。

アルプス一万尺ですが、たしか「小槍の上でアルペン踊りをさぁおどりましょ」と続くはず。
小槍とは槍ヶ岳の隣にある岩のことですが、ロッククライミングをしながら登るような場所らしいので、その上でアルペン踊り(どんな踊りだ?)とは正気の沙汰とは思えません(笑)

そんなことは置いておいて、高山植物を堪能しに行きましょう♪
ハクサンイチゲかな?
緑の中に白い点々として見えるのがこの花で、かなりたくさん咲いていました
コイワカガミかな?
所々に咲いているピンク色のかわいい花はコイワカガミ
ミヤマキンバイかな?
柔らかい色合いの小さな花~
さすがに標高2700m、のんびりしていると結構寒いのでそろそろ下山しましょう~
乗鞍の斜面は比較的緩やかなので、臆病な僕でも気持ちよ~く下れましたよ♪
再び長野県側に戻って下りましょう! 先ほどの大きな雪の壁の前で全員の愛車を並べて記念撮影♪ あっという間に下って今日のヒルクライムも無事に終了~。

ついに自転車で行ける日本で一番高いところまでいってしまいました♪
自転車ってホントどこにでも行けるんですね!

今回はもと来た長野側に下りましたが、畳平から岐阜側に下ることもできるようです。
ざっと地図を見るとそのまま富山まで行けそうなので、何日かかけてそんなコースを走ってみるのも楽しそう~。

これにて2日間に渡るヒルクライム天国も終了です。
ご一緒していただいた皆さん、特にキャンプで大活躍してくれたかめねこさん、忍太さん、taddさん、どうもありがとうございました!

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この記事へのコメント(11件) |コメント入力欄へ
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gen2009年7月31日 23:06返信

うーん、何処が「修行の地」なんでしょう?リゾートな雰囲気満点ですね。

乗鞍岳頂上までは登山道というよりも遊歩道といった感じです。3000mを超える峰は日本にはニ十数座しかないので、行かなかったのは惜しかった!富士山とはまったく別の趣きですよ。

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とくめい希望 |2009年8月 1日 00:50返信

お聞きしたいのですが、ツール・ド・フランスなどのサイクルロードレースで、
選手のタイプ(オールラウンダーや、クライマーなど)でクラシックライダー
とはどんな選手かわかりますか?スキルシマノの選手紹介にこのタイプの選手がいたもので。

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ゆう2009年8月 1日 02:05返信

天気いいっすねぇ~
前日の美ヶ原とは空の青さが違いますね~
写真見てるだけでとってもすがすがしくなりますね~
おつかれさまでした。

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2009年8月 1日 12:37返信

僕的には、NO1コースでした。まだ燃え尽き中です。(笑)
今回は、終始inaさんとkさんといっしょに上れましたね♪
それがよかったのかな?

アルプス一万尺のくだり・・・最高です。
こんな事、寒さに震えながら考えてたのかと思うと(笑)

次回こそは、『チーム埼玉』の底力を見せつけましょう!
きっと、やればデキル子達だと思うので・・・。

じゃ。

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山谷ジョガー |2009年8月 1日 22:35返信

マラソンブログが凍ってますね。こちらに再度来てみたらすごいことしてますね^^。

今週末に天候が悪くなければ富士山登りますよ^^。自転車での最高点も興味出ました。

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ina2009年8月 2日 15:00返信

>genさん
たしかに写真だけ見ると、そんな気もしますが、美ヶ原に続いて2日目のヒルクライムはまさに修行でしたよ・・・

あぁ、でもやっぱり頂上まで登っとけばよかった~

>とくめい希望さん
すいません、さっぱり分かりません~
あまりレースとかには詳しくないので、ごめんなさいです。

>ゆうさん
雨上がりの快晴だったので、空がもの凄く綺麗でした♪

>栗さん
キャンプの準備といい、チーム埼玉が使えないという評判が立ちそうなので、できる子だということを示さないといけませんね。

そういうわけで、HANDYで100kmへのチャレンジよろしくお願いしますw

>山谷ジョガーさん
忙しくなると走るのを止めちゃうダメランナーですいません(笑)
本日、東京マラソンへの申し込みを済ませたので、そろそろ再始動しないと。。。でも、暑いんだよなぁ~

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K2009年8月 2日 19:40返信

乗鞍も美ヶ原も空気が澄んでいましたね!低公害バスとかマイカー乗り入れ規制とかで配慮してるので、とても気持ちが良かったです^^

それに比べて富士山はヒドイですね!バスは黒煙モクモク!バイクはビュンビュン!乗用車もガンガン!生ガス臭い!!
これじゃ!世界遺産には成らないですよね~

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ina2009年8月 2日 23:05返信

>Kさん
ホント空気が澄んでて、天気も良くて良いところでしたね♪
登り切ってみれば(笑)

富士山の環境については、確かにもうちょっと考えた方が・・・
でもきっと、観光地としての収益性の方が優先なんだろなぁ~

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ita2009年8月 3日 21:06返信

改めて写真を見るとほんとにいいお天気でしたね。
こんな天気ならまた行ってもいいけど、山の天気は気まぐれですからね。
来年はどこ行きましょうか?

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ロケット2009年8月 3日 22:30返信

美ヶ原につづいて、乗鞍も自然が満喫できて楽しかったですね。
神奈川の峠は木が大きいので、こういう視界が開けたところは気持ちいいですね。
しかもキャンプさいこーでしたし。
企画してくれたitaさんに感謝です。一人では行きづらい所ですし・・・

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ina2009年8月 4日 07:52返信

>itaさん
富士山を制覇し乗鞍まで登ってしまったら、これから我々はどこに行けばいいのでしょう、栗さんも燃え尽きてるし(笑)

やはり、○○縦走とか複数峠になるのか・・・

>ロケットさん
ホント、一人だったらまず行こうと思わない場所ですね(笑)
みんなと一緒でキャンプがあり、じゃ、行こうか、みたいなw

企画してくれたitaさんには感謝感謝です♪

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