姫川源流&小熊黒沢林道

姫川源流&小熊黒沢林道北アルプスの風景を満喫するサイクリング2日目。姫川自転車道沿いに姫川の源流を目指し、青木湖・中網湖・木崎湖の湖畔から小熊黒沢林道を登って北アルプスの眺めを堪能します

走行日 2009年5月 5日(曇)
走行距離 72 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 信濃森上(泊)→白馬→国道148号→姫川自転車道→姫川源流自然探勝園→青木湖→中網湖→木崎湖→小熊黒沢林道→小熊山パラグライダー場→大町温泉→JR信濃大町駅→大町温泉(泊)

長野で残雪の北アルプスを満喫するオフの2日目です。
朝目覚めて窓の外を見ると、予想外の青空!?コレはもしかして奇跡の天候回復か?

と思ったのですが、やはり北アルプスには雲がかかっており100%絶景というわけではないモノの、自転車でサイクリングするには絶好の天気♪

本日のコースは、宿泊地である信濃森上から国道148号(糸魚川街道)を南下し、飯森駅付近から姫川サイクリングロードに突入、姫川源流自然探勝園で綺麗な湧き水を見た後、青木湖・中網湖・木崎湖の湖畔を走り、小熊黒沢林道を登って小熊山を越えて大町に至る予定です♪
山荘やまびこ」は朝食も素晴らしかった♪
焼きたてパンに美味しいジャムを付けてたらふく食べて出発ですよ!
ペンション街のすぐ近くにある観音原には187体の石仏が並んでおり、ここだけで西国・秩父・板東3つの観音巡りを達成できるというお得なスポットです(笑) 国道148号を南へ!
今日は昨日より天気も良く、ときどき晴れ間が見えるくらいなので北アルプスもキレイに見えますよ〜

昨晩、山荘やまびこの本棚にあった「白馬の達人になれる本」を見ていた我々は見つけてしまいました。
国道148号に沿って流れている姫川の源流に至るサイクリングロードが整備されていることを!

川マニア的には「源流」と聞いては寄り道しないわけにはいかないのであり、この後、簗場駅で二日目より参加のtaddさんが待っているとしても、いやもうホント待たせて申し訳なかったのですが、姫川源流が見たかったのです(笑)
とりあえず国道沿いを走ってJR白馬駅前を通過して、 時折見える北アルプスの雄大な眺めに心を奪われながら、 JR飯森駅付近から始まっているらしい姫川サイクリングロードへと向かいました。

さて、姫川自転車道ですが・・・
案内が少なすぎてどこに続いているのかさっぱり分かりません(汗)

飯森駅付近では川沿いに続いているものの、流れが県道33号と交差する付近でサイクリングロードを見失い迷走〜
地図を見ながら何とか川沿いに復帰するも、今度は未舗装路だったりして本当に「サイクリングロード」をトレースできたのかどうかは?だったりします。

まぁ、源流に無事到着したので良いけど(笑)
姫川と県道33号が交差する付近で五竜だけから流れる支流の方へ進んでしまいました。コレは間違い。 地図で流れを確認し再び姫川沿いに戻ると小さな流れに沿って続く気持ちいい自転車道です。 genさん曰く、下流の流れからは想像できないくらいかわいらしい川。との言にふさわしく、源流付近は小さな小川風〜
ホントに姫川自転車道なのかは自身がないのですが極力川沿いを走っていくと、正面にこんもりとした山が近づいてきて、その麓に「姫川源流自然探勝園」がありました。
周囲の湧水を集めて流れ出る姫川の源流♪コンコンと流れ出る水がとても綺麗で、コレを見ただけでも今日は満足ってくらい〜 源流に生えている水草には、白い小さな花が咲いており、ここは天国でしょうかって感じですよ。 山の斜面のアチコチから地下水がしみ出しているようです。なんかこう哲学的なこととか考えてみたくなります。

いや〜、ホント湧き水とか川の源流とかって心を洗われるような気分になりますよ〜
実にすがすがしい♪

しばしこの風景に浸っていたかったのですが、この後合流予定のtaddさんとの待ち合わせ時刻はとうに過ぎており、さすがに申し訳ないので後ろ髪を引かれつつ先へと進みます。

次の青木湖方面へは国道148号で向かったのですが、途中、白馬さのさかスキー場の前で「姫川自転車道(起点)」なる看板を発見。
どうやって繋がっているのか気になるのですが、どうやら姫川源流から先にもルートが設定されていたようです。
国道148号を上って佐野坂交差点を右折、佐野坂トンネルを抜けると目の前に青木湖が広がっていました。 続いて小さめの中網湖。二つともなんだか静かな湖〜 中網湖のほとりにあるJR簗場駅前にはレンタサイクルもあり、自転車でこの辺の散策も楽しそう!
簗場駅でだいぶんお待たせしちゃったtaddさんと合流し、いよいよ今日のメインとなる木崎湖から小熊黒沢林道へと向かいましょう!
まずは国道148号を南へ。
木崎湖手前の田んぼには一面の菜の花が咲き誇っておりとても良い香りです。
湖畔を裏道に入ると藁葺き屋根の民家の庭先に色とりどりなチューリップが並んでいました。このゆとり感が良いですね♪ かなり大きな木崎湖。湖畔に沿うようにスイセンが咲いていたのがちょっと感動的〜

昨日もそうでしたが、この時期の長野はホント花天国ですね!
3〜5月くらいに咲く花が一気に開花しており、いろんな色を楽しむことができちゃいます。

小熊黒沢林道への登り口は木崎湖温泉の北側(木崎湖の南側)にあるのですが、登り始める前に食料の調達をしておきましょう〜。
というのも、小熊黒沢林道を登り始めてしまうと途中には補給ができる場所は全くないので、食料・水分を十分に持って行く必要があるからです。

幸いにも木崎湖温泉の南側にコンビニがあるので、そこでおにぎりやらパンやらドリンクを補給していきます。
木崎湖温泉では、石碑が建つ古い街道っぽい狭い路地に温泉宿が並んでいました。 補給も済ませていよいよ小熊黒沢林道へ挑戦です!これからいったいどうなることやら・・・ 不安的中。いきなりかなりキツイ登りの連続ですが、一人涼しい顔をして登るgenさん。
小熊黒沢林道は木崎湖の南側から小熊山パラグライダー場付近まで約10kmのヒルクライム。
標高差は木崎湖(約750m)→小熊山パラグライダー場(標高1300m)と約550mあり、緑豊かな木崎湖畔から登るにつれて季節が冬に戻っていくのを体感することができます。
途中の斜面にはところどころ荒々しい岩が露出しており、何かあったら崩れてきそうな、不安感が漂います・・・ 時折、景色が開けた場所では眼下に広がる木崎湖を眺めることができます〜 標高が高くなるとじょじょに景色が開けてきます。この辺りではもはや無我の境地でペダルを踏みます。
林道と小熊山の頂上へと向かうトレッキングロードとの分岐点を過ぎて登ること約2km、景色が開けてきたなぁと思っていると・・・
正面に北アルプスの山並みが見える絶景ポイントに到着!もう少し天気が良ければ、感動的な景色が見れるらしいです!? 絶景ポイントを過ぎると斜面は緩やかになり、アップダウンを繰り返しながら高原的な風景を走ります。 そしてなんだかずいぶんと開けた感じの風景の先には・・・
小熊山パラグライダー場があり木崎湖方面が一望できる感動的な風景が広がっていました♪ 気持ちいいのでここで昼食にしましょう♪
この景色を見ながらならコンビニのおにぎりでも超旨い!
小熊山パラグライダー場から先は、アルプスの山並みを眺める下りとなります。

いや〜、どこもかしこも絶景ですよ!
立ち止まってゆっくり見たい、いやいや気持ちよく一気に下りたい、という二つの欲望がせめぎ合う贅沢な下りルート(笑)

ところどころ「ここだけは!」という絶景スポットに立ち止まって写真を撮影しながら、気持ちよく下っていきます。
ときどきこんな感じで残雪の残る北アルプスを眺めることができちゃうのです。 サンアルピナ鹿嶋槍スキー場は営業こそ終わっていましたが、おもしろげな車両がたくさん止まっていました スキー場脇の湿地帯には雪解け水が流れ、そのほとりには水芭蕉の花が咲いていましたよ。春の訪れっぽい風景〜

サンアルピナ鹿嶋槍スキー場のT字路を左折して鹿嶋川に沿った谷間の方へと一気に下っていきます。

鹿嶋川を渡ると雰囲気が一変、緩やかな下りとなります。
鹿嶋川沿いの森の中を進む気持ちいい下り。ルートが安定してきたので、それぞれ自転車を交換して試乗会開始! 源汲神明社の隣に突如として現れた「城」?
どうやら個人のお宅のようなのですが・・・
こっそり中を覗くとなんと天守閣を発見!さらにこの左手には三重の塔まで!

いったいどんな暮らしをしたらあんな城が建つのでしょうか(笑)
すごいね、イヤビックリ。

緩やかな下りはさらに続き、やがていくつかの大きな建物が見えてくると大町温泉郷に到着です。
実は僕だけ、今日も大町温泉に宿泊の予定なのでここでみんなと別れても良かったのですが、「ま、せっかくなので最後まで一緒に」ということで一旦通り過ぎて解散地であるJR信濃大町駅へ向かうことにしました。

後ほど少々後悔することになりますが(笑)
大町温泉までは、山と山の間に広がるのんびりとした田園風景。周囲にはかなり古い古民家が密集して建っていて、かなり良い雰囲気です。 そして途中で見つけたすっごく立派な桜。
これほど大きな桜が満開だと1本でもかなりの迫力なのです。
大町温泉の正面入り口にはチューリップやらパンジーやら色とりどりの花が咲いていました〜

さて、安易にJR信濃大町駅まで向かうことにしたのですが・・・
大町温泉から信濃大町までは距離約7km&標高差100mほどの長い下り坂だったのです(T T)

帰りは一人でコレを登ってくるのか・・・
し、しまった。と、気がついたときには後の祭り〜
まぁ、でも途中で白い花がとってもカワイイ、リンゴ畑を見ることができたし、 大町の市街には古い建物がたくさん残されていたりで結構楽しかったのですが(笑) そしてツーリングの最後はJR信濃大町駅にて解散!案内してくれた乾し肉さん、どうもありがとうございました!

信濃大町から電車で帰る乾し肉さんとgenさんを見送り、付近の道の駅に車を止めているというranzoさんとtaddさんとともに再び走り出します。

僕は元来た道を帰っても良かったのですが、それじゃなんだかツマランので、ん〜、と地図を眺めた結果、高瀬川&鹿嶋川沿いを走って帰ることにしました。
もしかしたら川沿いに遊歩道とかあるかなぁと期待したのですが、残念。仕方ないので川からちょっと離れた一般道で帰りました。 鹿嶋川の左岸には立派な杉並木が並んでいてそれなりに満足だったのですが、対岸には宮の森自然公園や若宮社など見所が多くあったようです。 そんなこんなで大町温泉の到着〜
温泉郷には道祖神がたくさんあって、出迎えてくれます。
ホテルに直行しても良かったのですが、ちょっと時間があるので大町温泉郷内を散策していきましょう♪
温泉郷入り口にあるおみやげ店ではレンタサイクルも行っており、10km程度の散歩道案内も配布しているので自転車を借りて散歩ってのも良いかも。 温泉街付近の鹿嶋川沿いだけは遊歩道として整備されています。 温泉守護と衆生の病の治療を祈願して建てられたという泉嶽寺。じつは昭和52年建立と比較的新しかったりします。

いや〜、二日間、北アルプスの麓の風景を満期すするサイクリングでした!
天気はもう一つだったけど、それでもなお「十分満足」といえるほどの絶景の連続で、やっぱり長野は自転車天国だよ、と再認識するコースでした。

案内してくれた乾し肉さん、素晴らしいコースをありがとうございました!

天気の良い同じ季節でも良いし、季節をかえて紅葉の秋にでも再び走ってみたいな〜

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この記事へのコメント(6件) |コメント入力欄へ
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ranzo |2009年5月 9日 22:37返信

いや〜苦しかったことや楽しかったことを思い出しますね。
ほんとinaさんのツーレポは二度おいしいというのは本当ですね。
僕は行き200kの車中で妻のドリカムのアルバムを聞いてきたので今後、『大きっらい でもありがと』を聞くと、この旅を思い出しそうです。

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tadd |2009年5月 9日 22:46返信

木崎湖畔では菜の花や八重桜が咲いていたのに、林道を上るにつれ木々はまだ冬枯れ状態だったのが印象的でした。
今度は秋に行くと、また違った風景が楽しめると思います。

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gen |2009年5月 9日 23:05返信

パラグライダー上からの眺めは爽快でしたね!高度差550mなんて、めったに実感できないですから。

姫川の源流が、平野のどん詰まりだというのも他では中々見られないですね。あの場所から水が湧き出し、他の小さな沢と一緒になって川となって流れていく・・・深い感動を覚えます。

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marty2009年5月10日 20:12返信

>源汲神明社の隣に突如として現れた「城」?
昨年の栄村の帰り道、ここ通りましたよ。行ったのはあそこだったんですね〜。雲で北アルプスは見えず更に雨が降ってきて私は中止しました(泣)

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かめねこ |2009年5月11日 07:40返信

ちょっとくやしい程の良いコースですね
第二弾には絶対参加します

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ina@管理人 |2009年5月11日 19:55返信

>ranzoさん
始めこそ辛そうでしたが、2日目はかなり早かったですね、ranzoさん
これでマシンのスペックをあげたらおそらく我々はおいて行かれる予感ですよ〜

>taddさん
季節の変化を一度に楽しめたのも印象的でしたね!
ホント秋にも行ってみたい〜

>genさん
そうそう、標高差550mでしかも急斜面の上なので遮るモノが何も無いってのがすごかったです。

>martyさん
おぉ、こんなマニアックな道を通ったんですか!
あの城はいったい何なんでしょうね・・・

>かめねこさん
現地でも、かめねこさんが悔しがるだろうと話題になっておりましたw

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