現存する金沢八景の風景を巡りながら横浜市南側の海沿いを散歩します
走行日 | 2012年10月21日(晴) |
走行距離 | 34 km |
使用した愛車 | ルノー(RENAULT) AL-FDB14 |
コース概要 | JR磯子駅→横浜ベイサイドマリーナ→金沢緑地→長浜公園→長浜野口記念公園→BREMEN→称名寺→ふみくら茶屋(昼食)→州崎神社→明治憲法起草の碑→琵琶島→夕照橋→旧伊藤博文金沢別邸→リサイクルプラザアイクル→東京湾第三海堡遺構→長峰製茶→JR新杉田駅 |
香港に転勤してからというもの、あまり自転車に乗れず悶々と暮らしていたわけですが、自転車に乗らない=ツーレポを書かないだったわけで、すっかりツーレポの書き方を忘れてしまった今日この頃。 半年ぶりに日本に帰ったところ、ナイスタイミングでナガさんが横浜&横須賀辺りを走るオフを企画してくれたので、リハビリを兼ねて参加してきました~ 今回のコースは横浜市の南側、磯子区から金沢区の海沿いをのんびりポタります。 集合場所に到着して聞いたところによると、我がさいたま市のお隣「川越市」に住むKさんは自宅から70kmを自走で走ってきたとか。どうやらKさんはどこか遠くの世界に行ってしまったようです(笑) |
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磯子駅東口に集合。しばらく関東を離れていたので始めてお会いする方も何人かいらっしゃいました~ | 首都高湾岸線の高架下を南へ。こののんびりした風景、いいですね♪ | 最初の寄り道スポット「横浜ベイサイドマリーナ」に到着 |
横浜ベイサイドマリーナは1993年に横浜市とヤマハ発動機などの共同出資により建設されたマリーナです。 そして船のお値段はフィッシングボートで200万円~、クルージングボートで300万円~となっておりますので、都内で2000ccくらいの車を持つのと同じくらいのコストでクルーザーのオーナーという名誉ある称号をゲットすることが出来ます(笑) |
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そんなボートの世界へ誘ってくれるヤマハ発動機のボートショップ。危険なので素通りw | そして隣には三井アウトレットパーク。ナガさんは寄り道しても良いですよと言ったけど、誰も興味がないみたい。。。 | なんか怪しい箱が・・・?と思ったらベイサイドマリーナホテルでした。意外に高級で一部屋20,000円くらいします |
ベイサイドマリーナホテル、リンク先の画像はもの凄くロマンチックな感じなのですが、昼間に見るとかなりしょぼいという罠w 大きなクルーザーを1日3万円くらいで借りる事も出来るので、誰か免許持っていれば、そういった楽しみ方も有りかもしれない! |
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ボートもマリーナもとてもキレイに整備されています。お金持ちの友人が欲しいところですw | 陸橋を渡って金沢シーサイドライン鳥浜駅方面へ向かいます | 途中で見つけた「男麺」と書かれた看板が気になりすぎる。どうやらガッツリラーメンらしい |
金沢シーサイドライン沿いの鳥浜駅から南側には金沢緑地という細長い緑地帯が整備されており、これがとっても気持ちいい木陰の散歩道になっています。 土が小高く盛ってあり、その上に鬱蒼と木が植えられているという興味深い形で、「これは怪しい、過去の遺構なのでは?」と疑いたくなるとところですが、東側に広がる工業地帯と西側の住宅地帯を区切るために設置された新しい緑地帯なのでマニアの心はくすぐられませんw |
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金沢緑地北側入り口。埋め立て地に新しく作られた街並みなのでゆったりとした風景が魅力~ | 気持ち良い木陰の散歩道。ずっとこんなコースだったらどこまでも走れそう! | 富岡川のことろで金沢緑地を離れて西へ。この辺りのマンション、住みやすいだろうな~ |
いいですねぇ、このゆったりとした風景。 ここ半年ほどの香港暮らしで高層ビルとゴミゴミした街並みばかり見ていたので、日本の風景のすばらしさをしみじみと実感します。 |
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おそらく埋め立て後に残されたかつての港「ふなだまり公園」。今は船は溜まってません | 続いて長浜公園の遊歩道へ。この辺りは緑の公園が多くて、ランニングとかにも最適かも | 横浜で初めての人工干潟を持つという汽水池。こちらもかつての港の名残だそうです |
この付近は昭和40年代から始まった金沢地先埋立事業で作られた新しい土地だそうで、↑の長浜公園は埋め立て時から公園として計画的に造られた物だとか。もともとは、↓で紹介する長浜検疫所へ向かうための港が有った場所ということで、まさに明治の頃は日本への入り口となっていた場所ということになります。 そう思いながら走ると感慨深い! |
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かつての長浜検疫所の建物を修復して作られたという長浜野口記念公園。 | なぜ「野口」なのかというと、有名な野口英世が若い頃、この研究所で働いており、日本で最初のペスト患者を発見したとのこと | 中には当時の検査器具などが多数展示されてて無料だけど面白い |
さて、続いて向かうのは、「あなごパン」という怪しいパンがあるというお店です。 あなごとパンというあり得ない組み合わせに心動かされ、「これは食べねば!」ということでたどり着いたのがBREMENというお店・・・ |
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長浜野口記念公園の草むらに中にひっそりと残された、当時の施設の一部らしい煉瓦 | あなごパンを売っているBREMEN。が!なんと無念の売り切れ・・・。そんな人気商品なのか? | 仕方ないのでお店の方一押しのカレーパンをゲット。サックリ揚げた皮の中に、ソフトな味付けのカレーが旨い! |
あなごパンの実物は、フライされたあなごが揚げパンの中に入っているというモノらしいのですが、それを聞いてますます試したくなったので、次回行く機会があれば次は必ず試す! ここまではかつて海だった埋め立てエリアの平地をのんびり走ってきましたが、この後はちょっと登って古くからの陸地エリアへと進みます。実際、埋め立てエリアと元々陸地エリアは風景そのものが全く違っていて、見てて面白いです。 そんな風景を楽しみつつ金沢八景の一つとして知られる称名寺へ向かいます |
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称名寺に向かう道には古くからあるっぽいお地蔵様群が。急に違う街に来たみたい | お、右手になにやら塚のようなモノが・・・。頂上には小さな祠が建っています | んで、そのすぐ隣が称名寺。正面の山門はシンプルですが中は結構凄いですよ~ |
称名寺は13世紀中頃に鎌倉幕府の要人「北条実時」の本拠地に作った持仏堂が始まりといわれ、その後、息子の顕時、孫の貞顕が拡大し、三重の塔を含む七堂伽藍を完備した大寺院となったとされています。 その後、17世紀末に中国の僧「心越禅師」の漢詩の中で詠まれた「金沢八景」の一つに数えられ、その中では夕景の中で鐘の音が鳴り響き様子が描かれています。 |
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1818年に再建されたという仁王門。ここを通ることで心が清められるということですが、バリケードで通れないという悲劇 | 浄土の世界をこの世に再現したという浄土庭園。中央に架かる橋は過去から現在までの苦労(反橋)と仏の教えを守れば安らかに彼岸へ行ける(平橋)ことを表しているとか | 阿字ヶ池にはたくさんの亀がいるのですが、これ、誰もが知ってるミドリ亀なんだそうです。巨大すぎるw |
写真撮り忘れましたが、境内にある梵鐘は北条実時が父の七回忌の時に鋳造させたモノがそのまま現存しているのだそうです。 さらに凄くどうでもいい話ですが梵鐘って英訳すると「Temple bell」なんですね・・・。 |
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こちらが現在から彼岸への平安な道を表しているという平橋。 | 境内の片隅に残された中世のトンネル。抜けた向こうには武家の書庫「金沢文庫」があったとされ、現在は中世歴史博物館となっています | トンネルの隣にひっそりとあるのが顕時と貞顕の墓。実時の墓は金堂の裏手ずっと奥の方にあるらしい |
さて、朝からいくらも走っていない気がしますが早くも昼食の時間がやってきました(笑) |
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あなご丼:1,150円 ふっくらした穴子が卵とじになってます~ |
シャコ丼:1,150円 こちらは穴子の代わりにシャコが入ってます。数量限定! |
あなご天丼:1,300円 どかっと1本の穴子の天ぷら入り♪ |
う~む、カレーパンの後すぐにアナゴ丼だったので超お腹いっぱいなんですけど・・・。 |
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称名寺の前で発見した船乗り募集の案内。マグロ漁船かと思ったら、劇団員募集だったという不思議w | 称名寺から西へ向かう尾根沿いの道には古くからあるっぽい建物がチラホラ残されています。こちらは昔ながらのタバコ屋 | こちらのお宅も良い味出してますね~ |
先ほどチラッと触れましたが、この付近にはかつて絶景の8ポイントをチョイスした金沢八景が制定されていました。
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金沢八景の一つ州崎神社付近。洲崎晴嵐として描かれた風景は、埋め立てられた現在のそれとは全く違う趣です | 明治憲法起草の碑。かつてこの場所にあった料亭で伊藤博文等が明治憲法の草案を作ったのだとか | 琵琶島にあった金沢八景の全体図。今と地形が全く違うのでサッパリ分かりませんw |
続いての寄り道はこちらも金沢八景の一つ「瀬戸の秋月」で知られる琵琶島です。 現在は普通に陸続きでちょっと出島っぽくなっている琵琶島ですが、かつては瀬戸神社の対岸に浮かぶ小島だったそうです。確かに安藤広重の金沢八景を見ると島と島を箸で結んでいる様子を見ることができますね~ |
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琵琶島の入り口。金沢八景の案内図もあるのでチラ見しながら行きましょう | 琵琶島から平潟湾を眺める絶景。昔の絶景ポイント健在! | 琵琶島に祀られている弁財天は北条政子が滋賀県の竹生島から勧請したものだそうです |
どうせなら金沢八景巡りとかしてみたいところですが、かつての風景が残されている場所はほとんど無く、また、今では工場の一部となってしまって入れない場所もあるのだとか。「金沢八景」という地名にまでなっているので、自治体でそれっぽいコースなど作ってみてはいかがかと(笑) というわけで、次は野島方面へ向かいます。野島は横浜市内で唯一の自然海岸の砂浜と一部マニアには太平洋戦争中に建造された隧道(海軍の飛行艇格納庫)で有名な島。 |
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源頼朝が禊ぎの際に服を掛けたという福石。この石の前でモノを拾うと良いことがあるらしい | そして再び金沢八景の一つ「野島夕照」の舞台である夕照橋付近。この辺りから野島を眺める風景が描かれています。 | 野島周辺は公園として整備されており、先に書いた砂浜やバーベキュー場などもあります |
そんな野島公園の片隅あるのが旧伊藤博文金沢別邸。 他所から移設されたものではなく、当時からこの場所にあったらしいのですが、ため息が出ちゃうくらい素敵な風景を楽しめるナイスな別荘となっています。 |
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平成19年からの復元工事でキレイに生まれ変わったらしい伊藤博文の別邸。入場無料なので近所の方は是非! | 海岸に建ち、八景島方面の絶景を楽しめるこの部屋は最高だ!こんなところで丸1日ぼーっとしたいぞ~ | そして巨大な風呂。脱衣所と合わせると僕の香港のアパートの部屋が収まりそうw |
いいわぁ、こんな家なら欲しいわ~ |
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こちらが太平洋戦争中に建造された海軍の飛行艇格納庫。一度も使われないまま終戦を迎えた上、今は中にも入れないという無駄・・・ | そして日本初の本格的自動車工場としても有名な日産追浜工場をチラ見しながらたどり着いたのが・・・ | 現在の無駄を体現するかのごとく威風堂々なリサイクルプラザアイクル・・・ |
リサイクルプラザアイクルは、ゴミの分別処理施設(燃やす方じゃなくて資源回収する施設ですね)。 なにやら異様な建築物が建っており、こちらの方がよっぽど興味を引かれるぞ!? |
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と、興味を引かれて行ってみたら東京湾第三海堡遺構という看板が!こちら明治11年に東京湾防衛のために作られた要塞の遺構なのです! | 30年かかって苦労の末に建造された第三海堡ですが、2年後の関東大震災で半分が水没。近年、航路の邪魔になるということで撤去されその一部がひっそりと展示されていたのです | こちらは第二次大戦中に建造された貝山地下壕跡。この付近だけで6箇所、全長3kmもの地下壕が残されているそうです |
当時のこの付近には軍需工場が多かったということで、こういった施設がたくさん残されているそうです。 あとは途中でアイスでも食べながら新杉田駅に戻って終了です。 |
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途中の道沿いにあった幼稚園でスペースシャトルを発見。どういう遊具なんだ一体・・・? | 前回もお邪魔した静岡県の長峰製茶のアンテナショップで抹茶アイス180円を食べて小休止 | 最後は首都高湾岸線の高架下に整備されたサイクリングロードで新杉田駅へ |
やっぱり、日本の自転車環境は素晴らしいわぁ~ |
お疲れ様でした♪ さすが、バッチリ調べて記事にしていますねぇ。私には真似出来ません(笑)
そうそう、やっぱり、この辺りは初めてです。横浜周辺B級グルメオフの時は白川郷に旅に行っておりました。どうりで、知らない景色だったわけだ!歳をとって忘れたのかとヒヤヒヤした(笑)
>martyさん
そうか~、前回はご一緒してなかったんですね。
martyさんには早いところクルーザーのオーナになっていただきたいところですので上記価格を参考にどうぞ(笑)
ツーレポ。
そんなものがあったことを久しぶりに思い出しました。
元横浜市民なんで身近と言えば身近だけど・・・子供のころ、親に連れて行ってもらえたとか、小学校の行事で引率されたとか、そんなところです。大人になってからはすっかりご無沙汰(笑)
>クルーザー
ボートならあるじゃないですか。コストコのやつ。
遅レスですが、お疲れ様でした。
inaさんのツーレポを見てなかなか面白いところを走ったんだなと改めて分かりました。
>genさん
サボってたわけじゃなく、ホントに忙しくて自転車に乗れ無かったのですよ~
チャレンジャー号ではバブルの雰囲気を体感できないので、もうちょっと良いやつが希望ですw
>てらさん
この辺り、見所も多いのでテーマを決めて巡り系のコース設定をしても面白いと思うんですよね~
というわけで、企画お願いしますw
ツーレポおつかれさまです。
いつもながらフォローの部分と「え、いつ撮ったの?」な写真がすごいです。
コースと寄り道ポイントは変えたものの場所的にはだいぶ前回とかぶってましたね。
でも、あれも2年前とは、年をとったのか月日の過ぎるのがやけに早く感じる今日この頃です。
横浜ユルポタは随時企画中ですので、また、よろしくです。
>ナガさん
今回はご案内ありがとうございました!
横浜周辺はテーマもたくさんある気がするので、また帰国した際には遊んでくださいマシ~