尼崎の運河沿いと寺町を走るサイクリングロード「尼っこリンリン・ロード」と、尼崎駅周辺のディープなスポットを巡るポタリング
尼崎の自転車道「尼っこリンリンロード」を走って、その後ディープなスポットに迷い込むよ
走行日 | 2010年9月26日(晴) |
走行距離 | 19 km |
使用した愛車 | ミニベロ(ARKS501) |
コース概要 | 自宅→尼崎スポーツの森→尼っこリンリン・ロード→尼ロック→であい橋→大道埠頭(株)→出屋敷駅→寺町→阪神尼崎駅→尼崎戎神社→かんなみ新地→琴浦通り→すっぽんらーめん太尊→阪神武庫川線→自宅 |
僕が単身赴任で住んでいるのは兵庫県の尼崎市というところなんですが、先日「なにわ自転車道&北大阪サイクルライン・北大阪周遊自転車道」に出かけた帰りに気になる看板を見つけました。 「尼っこリンリン・ロード」 ほほぅ、これはいかにも自転車道っぽい名前!そんで家に帰ってから調べたら、ウチの近所にある尼崎スポーツの森から阪神尼崎駅までを結ぶ約6kmの自転車道。近所だし何かのついでに走ってみようと思っていたのですが、今日の午後ちょっと時間が空いたのでぶらりと出かけてみましたよ♪ |
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六甲山縦走サイクリングのときにも利用した運河沿いの遊歩道で尼崎スポーツの森方面へ向かいます | 運河の対岸にゴツイ工場が!って、アレは・・・。鋳鉄管を造るために鉄を溶かす巨大なキューポラですね | そしてパナソニックのプラズマディスプレイ工場! |
僕は別に工場マニアではないのですが、大きな工場とか設備とかって見るとドキドキしますね~(笑) 運河を河口へ下り、もっとも河口に近い場所に掛かる丸島橋をパナソニックの方へ渡ると右手に尼崎スポーツの森があります。尼崎スポーツの森は西日本最大の複合スポーツ施設ということで、スケート場やらフットサルコート。トレーニングジムなどいろんな施設があるみたい。 |
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尼崎スポーツの森。こちらは正面ですが、この南側に尼っこリンリン・ロードのスタート地点があります。 | コースは阪神高速とパナソニックの工場の間に続いています。コースといっても普通の歩道なんですがw | コースの分岐点や曲がり角にはこんな案内看板が立っているので見落とさなければ大丈夫 |
おおむね必要なところには案内看板が付いていますが、それでもやはり迷うところがあるので、ある程度コースを頭に入れていった方がよさそう。 コースはパナソニックの工場前を右折し末広町1の交差点を渡ったところから運河沿いの遊歩道になり、ここで尼ロック方面と阪神尼崎方面の二つのコースに分岐します。といっても尼ロック方面は行き止まりなので、尼ロックを見て再びこの場所に戻ってくる形となります。まずは尼ロック方面へ行くことにしましょう! で、尼ロック。ここ尼崎ではなんでも「尼」なんでしょうか、尼崎の住人は尼っこだし(笑) それはそうと、尼崎でロックを叫ぶ・・・わけではなくて、正式名称は「尼崎閘門」で尼崎にある運河と海を隔てる閘門(ロック)、だから尼ロック!ちなみに総工費は二つの閘門併せて410億円だ! |
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のんびりとした運河沿いの遊歩道。しかし阪神工業地帯の真っ直中である尼崎の運河は微妙に臭いw | そしてこれが尼ロック!二つの扉を利用して扉の間の水位を調整することで船が運河と海とを行き来することができます | 尼ロックには可動式の橋まで設備されています。動いているところが見たいぞ |
しばらく待ってみたのですが動く気配がないので断念。 |
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先ほどの遊歩道を戻ると、運河の向こうに六甲山の山並み。なかなかの景色~ | 日本油脂の工場沿いに整備されたウッドデッキの遊歩道。おっと水路の上に荷物を積み卸しするための設備が出ているぞ | この不思議な構造物は遊歩道にかけられた人道橋「であい橋」。工業都市尼崎を象徴する高炉をイメージしたものだそうです |
高炉とは鉄鉱石から銑鉄を取り出すための炉のことで、いわゆる溶鉱炉です。 ちなみに閉鎖される前に神戸製鋼があったのが、尼っこリンリン・ロードのスタート地点である尼崎スポーツの森の辺り。 であい橋を渡ったサイクリングロードは運河沿いを東へ向かい古川電工の南側で蓬川に合流。そこから蓬川沿いを北に向かいます。 |
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えっと、ここは入って良いのでしょうか?なんとサイクリングロードは大道埠頭(株)という一般企業の敷地内へ! | 遊歩道と工場の微妙な隙間に、なにやら邸宅を築いている方がいらっしゃいますよ・・・ | 国道43号の大きな通りは地下道でアンダーパスできるようになっています |
いやー、コースが普通の会社の中につながっていた日にはどうしようかと思いましたが、アレで正解みたい。 |
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なぜかコースは国道43号線を越えたところで一般道になります。公園内をそのまま進んでも良さそうなんだけど・・・ | と、思ったらやっぱりすぐに公園内に戻りました。すぐに阪神電車の北側に掛かる明倫橋を渡って左岸へ | そのまま阪神電車の高架下を走り阪神出屋敷駅方面へ~。この辺りは案内看板が不足してて少々わかりにくい |
もともと短い尼っこリンリン・ロードですが、残すところあと1kmちょっととなりました。 |
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出屋敷駅前には立派な噴水があって涼しげ~ | この分岐、右に行くべきか左に行くべきか・・・。正解は左で阪神電車沿いに走ります。 | ファミリーマートのある交差点で阪神電車を離れて裏道へ。ここから先が面白いんですよ |
上段中央の分岐ですが、実はどちらも正解というか「尼っこリンリン・ロード」的には左で正解なんだけど、平行するように設定されている自転車コース「阪神なぎさ回廊」では右に進むことになっています。わざわざ分ける必要が・・・? さて、阪神電車の高架を離れて裏道へ入りましたが、この裏道こそが尼崎の観光スポット「寺町」への入り口なのです。 江戸時代、大阪の西の守りを任された戸田氏が居城である尼崎城を築城する際に城域にある寺社を20軒ほど集めて一画を丸ごと寺社地にしたのが寺町の始まり。今でもこの一画には11の寺社が残されていて、ゴミゴミした工業地帯の風景とは一線を画した雰囲気となっています。 |
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入ってすぐのところは何となく怪しい雰囲気なんですけどねw 居酒屋ふみこちゃんとか純喫茶ブルドッグとかって・・・ | しかししばらく進むと次々にお寺が!重要文化財で尼崎で唯一の多宝塔がある長遠寺 | と、古い街並みを眺めながらたこ焼き屋で小休止♪なんと7個で100円と超激安~ |
さらに寺町の風景続きます。 | ||
素敵な門構えの甘露寺 | 一本裏側の通りは煉瓦の壁が続いてて、これまた良い雰囲気。 | 多数の重要文化財を所蔵しているという本興寺 |
すごいですね~。この一画だけまるで別世界! と、今回は尼崎スポーツの森から来ましたが一般的には尼崎駅がスタートであり、一部のサイトを見るとスタート地点がわかりにくいとの表記もあったので、案内看板の場所を書いておきますね。 |
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阪神尼崎駅南口ロータリーの西側にあるローソンの前に寺町へ向かう看板有り | 駅の出口を出てすぐ目の前の信号の脇にも案内看板があります。たぶんこれがスタート地点 | そして阪神尼崎駅に到着でゴール。6kmと短いコースですが、なかなか盛りだくさんで楽しいコースでした |
で、本来なら寺町ができた原因である尼崎城(実は阪神尼崎駅のすぐそこにあり通勤時にいつも見てるw)に行くところなのですが、すっかり忘れてました(笑) そもそも今日家を出てきたのは、伊豆半島一周の際にARKS501のクランクボルトを無くしたのを放置していたことを1年ぶりに思い出したからであり、武庫川の西側にある自転車店に向かうついでにかなり遠回りして遊んでいるからなのです。なので、ここからはアテもなく裏道を走りながら武庫川方面へと戻ります。 しかし・・・このアテもない散歩で尼崎のディープな部分を堪能することになるとはこの時点では全く想像してませんでした・・・ |
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駅北側にある中央公園。キレイに整備された公園なのに、なぜかうらぶれ感があるのは気のせいか!? | 車の通行やら自転車の駐輪やらを禁止する派手な看板がそこかしこに。関西人はマナーがアレですからね・・・ | 古~いビルに場末感漂うスナック。夜に入るのは相当な勇気が必要・・・ |
尼崎駅にはJRと阪神二つの尼崎駅があり、今いる阪神尼崎側は治安がアレというか歓楽街というか、まぁそういうディープな場所だったりします。いつも通勤で通ってるんですが降りたこと無いしね~ そんでキレイに整備された駅前の中央公園を出て一本裏道に入ったらもうなんかすごいことに(笑) |
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なんか小さな公園の中に写真に写りきらないくらい巨大な鳥居が! | 尼崎戎神社の鳥居でした。神社自体もそこそこに立派ですが鳥居の巨大さは異常!? | 古いものに哀愁を感じるタイプの人には楽しい街だと思うのですよ、尼崎は |
さて、微妙に怪しさが漂う尼崎界隈の裏道ですが、ここまでの怪しさはホンの序の口であったことを実感する場所が近づいてきましたよ・・・ | ||
まず一見しておかしい異常な数の室外機が並ぶ一画。小さな民家が所狭しと並んでいるようにも見えますが生活臭が全くありません | その上、商売しているようにも見えないのに「いらっしゃいませ」の怪しい看板。何をどう迎えてくれているのか? | 勇気を出して看板に従ってみるも、やはりうらぶれた民家的な光景。ここはいったい何なんだ? |
その答えは付近にあった古ぼけた1枚の看板が教えてくれました。 うぉっとぉ、知らなかったとはいえ、ここで写真を撮りまくるとは(汗) 帰ってから調べたところ、ここは「かんなみ新地」という一部マニアの方には有名な風俗街でした。。。関東人としては「新地」という言葉自体が耳慣れない感じですが、関西地方には多数ある「ちょんの間」街を表すキーワードだそうで、ざっと確認しただけで7カ所くらいあるみたい。さすが関西、ビックリした。 |
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いやホントビックリした。この他にもいろいろあるんですが、ちょっと微妙なので自粛気味w 蓬川を渡って武庫川に帰ろう | そうかと思えばこんな感じで蔵のある立派なお屋敷とかもあるんですよね。不思議な街だなぁ尼崎 | 現在は琴浦通りは、かつて「西街道」と呼ばれる幹線道路だったみたい。 |
自転車パーツの他に、家を出てきたもう一つの理由は「昼食」だったりしますw その中でも、僕の心を捕らえて放さなかったのが「すっぽんらーめん」の文字! |
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武庫川を渡って西宮市へ。西宮市側には結構お店があることに気がついた。 | 橋を渡ったところで「すっぽんらーめん」という魅惑の文字が!このお店「すっぽんらーめん太尊」っていうのですが、結構有名なお店らしい | 見た目は普通の醤油ラーメンですが、スッポンでダシを取り、麺にもスッポンエキスを練り込んであるという念の入れよう。しかしこれが旨い |
すっぽんらーめん、最初は違和感を感じる味なのですが、食べ進むウチに独特のコクが癖になるというか。。。最後はスープまで完食。 ウチの近所でおいしい店見つけてラッキー♪ んで、この後、本来の目的であるクランクにスプロケを固定するボルトを買いに行ったのですが・・・置いてない!スポーツ自転車のお店なのに置いてない!なんという・・・。で、結局本来の目的を果たせずに帰路についたのですが、今日はいろいろと面白いものがみれたので良かった(笑) |
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武庫川駅の西宮市側にある商店街。こっちの方が若干お店が充実してるかな・・・? | 武庫川団地へ向かってたった1.7kmのために支線が引かれている阪神武庫川線。なぜわざわざという謎が。 | |
阪神武庫川線は、武庫川駅から分岐して武庫川団地前までのたった1.7kmの支線。 んで、理由を調べてみたら、どうやら現在武庫川団地になっている場所はかつて軍需工場だったらしく、そこに物資を輸送するための路線として国の指示で造られたものだそうです。なるほど納得。 さてさて、前半のさわやかな運河沿いから歴史感あふれる寺町まで続く尼っこリンリン・ロード、そして後半のディープな尼崎の風景、最後はスッポンラーメン。短いけれど内容の濃いツーリングでした♪ |
私は新卒後すぐにディープな阪神尼崎南口駅前で8年間働きました。
会社に配属の挨拶に行ったときに北口の公園でハブとマングースが戦っていてびっくりしました。
がまの油売りなんてのもやってたりしましたよ。
不思議な街ですね。
とうとうツーレポも200回!イチローや白鳳と並ぶ大記録だ!
記念パーティーはないんですかね?(笑)
見知らぬ土地を廻るのは楽しいものだから最近サイクリングのペースが上がってきてますね。英語の勉強もあるし、ずいぶん忙しそう。
今回初めて発見したのですが、尼崎も兵庫県ということは大阪を出るとすぐに県境があるんですね。逆に言うと、大阪が近い!大阪市内も面白そう。
なんでこんな所をARKSでと思っていたら・・・
>クランクにスプロケを固定するボルトを買いに行ったのですが・・・
もしかして伊豆一周のまんまか~い!!!!(笑)
買物でしたら梅パに行ったらいかがすか?
http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=1221
ディープな場所は危険ですね、単身の身には(爆) 港・港に・・・お気をつけあそばせ。
>手塚さん
おぉ、こんなデンジャラスなところに通勤していたとは(笑)
といっても、関西って住宅と工業地域、歓楽街と普通の商店街がすぐ隣にあって普通に融合してるんですよね~
すごく新鮮ですw
>genさん
本人が気がついてなかった。アニバーサリーありがとうございます♪
関東にいるときはアチコチの友達と遊んでたりして結構忙しかったのですが、こちらは知り合いも少ないので自転車に集中できて良い感じです(笑)
しかし、やることが多すぎてすこぶる忙しいです・・・
>栗さん
ご明察です。
調べたら、パーツ落としたのって去年の9/25なのでちょうど一年前でしたw
>takuさん
折良く今日行ってきました。
後で掲示場に書きます
>martyさん
大丈夫、僕はああいうところのうらぶれた雰囲気が好きなだけで、夜の部にはあまり・・・w