香港の新界はサイクリング天国。今回は我が馬鞍山から海沿いを走ったあと、八仙嶺郊外公園をグルッと回って粉嶺に抜けるルートを走ります
馬鞍山からサイクリングロードを走って大美督へ。そこから八仙嶺郊外公園をグルッと回って粉嶺へ向かいます
走行日 | 2013年11月17日(晴) |
走行距離 | 62 km |
使用した愛車 | ブロンプトン(BROMPTON) |
コース概要 | 馬鞍山→城門川サイクリングロード→大埔墟→大埔海濱公園→洞梓観音古廟→三宮廟→慈山寺(大観音)→大美督→Pataya(昼食)→船灣淡水湖→抗日烈士記念碑→沙角海→天后宮→沙頭角→龍躍頭文物徑→粉嶺→大埔墟 |
暑かった香港の夏が終わり、すっかり涼しくなってきた今日この頃。 場所は我が家のある馬鞍山の北側(深セン側)。 |
||
僕の住んでいる馬鞍山は海沿いに高層マンションが並ぶ風光明媚な街。そして海沿いにはサイクリングロードもあります | かつて入り江だったところを埋め立てして住宅地化する際に残った城門川を渡って沙田競馬場方面へ | この辺りのサイクリングロードは整備状況が良く、香港人のチームがたくさんは走っています。 |
沙田~馬鞍山~大埔墟エリアは自転車天国。 こちらのコースについては以前「沙田から大埔、大美督へと続くサイクリングロードを行く」という記事で細かく紹介しているので、良かったらそちらも見てくださいませ。 |
||
サイクリングコースは再び海沿いに。 | 科学館。入ったこと無いので何があるかは謎。カフェなどもあるので休憩に良いと思う | 科学館の北側辺りには新しいマンションが建設中。高層マンションでも足場はもちろん「竹」だ! |
↑で登場する新しいマンション群。 |
||
そんなことを考えているウチに大埔墟付近に到着。桟橋に出られるようなのでちょっと休憩。 | 大埔の街には向かわず、そのまま海沿いを海濱公園へ。レンタサイクルなどもありますよ。 | 大埔海濱公園のところでサイクリングロードは終了。ここからは一般道を走ります。 |
さて、現在、大埔墟から大美督に向かって走っているのですが、じつはこの途中に以前から気になっているものが~。 ってことでキョロキョロしながら走っていたら「洞梓観音古廟」と書かれた案内看板を発見。これかな~、確かに方向はあってそうだし~ |
||
というわけで案内に従って脇道(洞梓路)へ。 | 看板に従ってちょっと登ってみたら・・・。ハズレじゃないですか・・・(T T) | いや、まぁ、よく分からないけど由緒ある古廟みたいです。 |
洞梓観音古廟にいた香港人サイクリストに「Bigなstatue的なアレに行きたいんですよ」と下手な英語で聞いたところ、脇道に入ってすぐさらに曲がる必要があったことが判明。ちなみに案内看板はありません。。。 | ||
戻る途中で、三宮廟というお寺を発見。小川沿いを走る小径を抜けると・・・ | なかなか立派な廟が登場。 | 香港の神様のことはよく分からないけど、とりあえずお参りしておこう。 |
さて、今度こそ大観音に行くぞ! | ||
三宮廟から眺める大観音。正面の山肌に建っていることから巨大さが分かるかと思います | 大観音に向かう路は短いけど激坂。運動不足には辛いぜ! | やっとのことで大観音がある慈山寺に到着。しかし・・・、なんと工事中で入れず!完成は2014年だとか |
せっかく坂を登ったのに大仏まで行けなかった・・・。 仕方ないので再び元の路に戻って大美督方面へ向かいます。 |
||
今は使われていないようですが、なかなか赴き有る建物が残されてますね | 紅葉というものが存在しない香港ですが微妙に黄色の葉っぱで秋を感じます | そして大美督に到着。 |
大美督付近は観光地化されており、様々な種類の飲食店が並んでいる他、レンタサイクルなどもあったりして、ここまで車やバスでやってきて、付近をサイクリングなんていう楽しみ方も可能です。 また、以前遊びに来たBBQ場「巴希雅海灣重慶燒烤」もこの近所 |
||
今回はカレーの香りに惹かれてタイカレーのPatayaというお店に入りました | 店内は満員。自転車乗りっぽい服装の形もチラホラ~ | 青くないけど青カレー:HK$36。なかなか美味しい。 |
大美督最大の見所といえば船灣淡水湖。 海に全長2.1kmもある巨大なダムを造って仕切り淡水湖をつくちゃったというなかなか面白いスポットです。貯めた水は飲料水として使っているとか。 |
||
こちらが船灣淡水湖。写真に写っているが淡水側で、反対は海水になっている模様 | 今回は先が長いので船灣淡水湖はチラ見だけにして、先に進みます。 | っと、船灣淡水湖の先で200mの自転車乗車禁止区間が登場。押して歩きます。 |
↑別に危険な場所でも無いのですが200mの坂道だけ乗車禁止になっています。 坂を登り切ればすぐに乗れるので問題ないけど~、とか考えながら登っていると前方から超大人数の自転車集団が! |
||
なんと香港のブロンプトン愛好家グループと遭遇。たぶん100台以上の集団!ヘイ、一緒に行かないかい?といわれたけど方向が逆なので残念 | 道は船灣淡水湖に流れ込む川の上流に向かって登っていきます。緩やかな坂だけど、しばし登り | 途中にはBBQ場もあったりして、道具持参ならたぶん無料~ |
夏の間は暑さに負けて全然走ってなかったですからね~。登り坂はきついですよ~。 とか言いながらひたすらさかを登ります。 |
||
やっとの事で峠に到着~。ここからは沙角海に向かって気持ちの良い下り坂~。 | 途中には抗日烈士記念碑なんてのも、新しいので中国返還後に作られたものだと思います | 沙角海への下りはなにげに斜度がキツイ。なので逆回りはオススメできない感じです |
しばらく下って行くと周囲が湿地帯となり少しずつ景色が開けてきます。 |
||
こちらが沙角海。対岸に見えるのは沙頭角(香港)・盐田(中国)の街並みで、山の向こうは中国です | 食事やドリンクの補給に使えそうなお店がありました。あ、あと公衆トイレも。 | ちょっと裏道に入ってみたら古い街並みが残ってて面白い |
香港は小さな国なので中国まではすぐそこなのですが、島国に住む日本人としては自転車で国境までこれるというのは何となくワクワクする。今回は中国には入らなかったけど、今度機会があれば自転車で国境を越えてみようか・・・ | ||
入り江の一番奥に建っている天后宮。海の守り神だったかな~ | 中もちょっと覗いてみる | 龍泉一滴で天下を潤すと書かれているのですが、龍泉がかれて出ていないという・・・ |
この辺はホントに景色がキレイ! 沙角海の眺めも風光明媚な感じで素晴らしく、また、岸沿いはマングローブ林になっており、これまた面白い。 |
||
沙角海から道路を挟んだ反対側は湿地帯になっており、マングローブ林が鬱蒼と茂っています | 古代の灰捨て場あとらしいのですが、なんの案内もないためよく分からず・・・ | 沙頭角公路にぶつかったところで右折。巨大な木をよけるためにシェルターになっているのが面白い。 |
沙角海沿いを走っていくと沙頭角公路にぶつかったところでT字路になります。 ここを左に行くと粉嶺方面に戻れるのですが、まずは右折して沙頭角(香港)・盐田(中国)の国境付近の様子を眺めに行きましょう。 |
||
しばらく進むとこんなのがあってどうやらこの先は進入禁止の様子。パスポート持ってれば行けるのかな? | 海側に出てみた。なんか遠くに水上住宅みたいなものが見えるんだよな~ | 裏道から回り込んでみた。正面に見えるビルはたぶんもう中国だ! |
ちなみに国境の向こうの盐田、どこかで聞いたことがある地名だなと思ったら、ソビエトの空母をそのままテーマパークにしちゃった「ミンスクワールド」が有る所なんですね~。 以前、深センに入ってからバスで行ったらエラく遠く感じたのですが、自転車で来たら意外に近かったという・・・ と、これ以上は国境で先に進めないので、先ほど来た沙頭角公路を戻って粉嶺方面へ向かいます。 |
||
沙頭角公路は中国に通じる道なので大型トラックの通行が多く結構怖い・・・ | しかし道沿いにはこんな風景や・・・ | こんな風景が広がってて、ここは本当に香港なのかと~ |
上にも書いたとおり沙頭角公路は大型車の通行が多く、しかも香港は「車優先社会」であるため非常におっかない! |
||
裏道に入ってすぐ小さな集落を発見。こうなったら侵入するしかないでしょw | いいね、この裏道感 | しかし無念の行き止まり |
さぁ、新たな楽しみが盛り上がってきました。 流水響道を南進し、途中で左折して布格仔路へ。ちょっとした森の中のルートで、排ガスまみれの大通りとは雲泥の差です。 |
||
布格仔路を走っていると、なにやら湿地帯の中に続く楽しげな道を発見。これは探索しなければ! | 日本の谷戸みたいな所を走る遊歩道になっているようです。 | 最後は小川沿いとかも走っちゃう♪ |
湿地帯の遊歩道を抜けると、今度は古い建物のオンパレード! |
||
松嶺鄧公祠。なんと1570年に建てられたという鄧氏一族の祠。400年以上経ってるのか!? | その隣にある「老圍」という城壁の村。以前行った「錦田吉慶園」と同じく外敵に侵入を阻むため城壁に囲まれています | 中を覗くとこれまたのんびりとした感じ。 |
龍躍頭文物徑(The Lung Yeuk Tau Heritage Trail)はまだまだ続きます。 せっかく見つけたので文物徑の案内看板に従って粉嶺駅の方へ向かって行きましょう。 |
||
麻笏圍。こちらは1740年に立てられた城壁の村。こちらも鄧氏が作ったモノらしい | のんびりとした畑の風景と駅前の高層ビル。数100mしか離れてないとは・・・ | 崇謙堂という古い教会。こちらも龍躍頭文物徑の一つ |
ここらで度々登場する「鄧氏」は新界(香港の北側一帯です)の5大家族の一つで、粉嶺付近に城壁村を5つ、普通の村を6つも作っていたという巨大な一族なのだそう。もうそこら中「鄧氏」だらけ(笑) と、粉嶺駅にもだいぶん近づいたところで龍躍頭文物徑は終了。このまま駅に向かい電車に乗っても帰れるのですが・・・ |
||
近くを流れる麻笏川沿いに自転車道を発見してしまいました。これは走らずにいられない! | どんどん駅から離れて、また細かい路地に突入していくよ~ | 気が付けば東鉄線の線路沿い。このまま自走で帰るか・・・ |
この東鉄線、僕は深センに行く際によく利用して居るのですが、線路沿いに遊歩道みたいなのが見えて以前から気になってたんですよね~。アレ、自転車で行けるんじゃないの?、と。 偶然にも今回、その疑問を解消することが出来ました(笑) |
||
行けます線路沿い。若干外れたりはしますが、粉嶺から太和駅付近までは結構良い感じに走れます。 | 線路沿いには古い住宅がたくさん残されてて、それらをみるのも楽しい。 | 太和駅にたどり着く前に線路沿いの道が切れてしまうので、ここからは一般道を走ります |
線路から外れたところには造りかけの自転車道が。そのうちもっと走りやすくなるかな~ | 途中でなにやらお祭りしているのをチラ見しつつ・・・ | 大埔墟に戻ってきました。ここから自走する気力はないのでタクシーで家に帰ろう♪ |
ということで、後半はかなり探索モードに入ってしまいましたが、実はかなり自転車で走れる小径がたくさん有ることが分かりました。香港人の自転車グループとかも走ってたので、どこかにコースデータがありそうな気もしますが。。。 言葉の問題で探すのが辛い!広東語は分からないぜ。 まぁ、アテもなく走ってもそれはそれで楽しいもんだなと改めて思った今日この頃。 |
inaさんからもgenさんからもレポートがないので、本当に走ったのか?と思ってしまっていました。疑ってすみません(笑)。
> 巨大な木をよけるためにシェルターになっている
あんまり大きくなりすぎると、万一折れたり倒れたりしたときに危ないので、日本ではある程度の大きさになったら伐ってしまうことが多いです。
こうやって木の都合を優先するという発想は素晴らしいですね。
しっかし、裏道のゴチャゴチャ感が素敵だなあ。もっと走って、ツーレポをたくさん見せてちょ!
「年末の仕事が忙しくなる前に遠出しておこう・・・」と決めた香港行きですが、暑くもなく寒くもなくちょうどいい時期にいったものだなぁと。
予想通り日本に戻ってすぐに忙しくなってしまって、ここにコメントするのもしんどい(笑)
さらに、鳥インフルエンザとか防空識別圏とか、最近はネガティブな話もありますからね~
今回走ったところはたった1日なのに、海も山も、高層ビルも古い町並みも、さらに廟や国境やブロンプトンの大集団など、面白いことてんこ盛り。日本でこれまでたくさん走ってきたけど、なかなかこんな体験は出来なかったよ。
あと、アジアの景色はやっぱり落ち着くな、ヨーロッパと比べて(笑)
裏道探索とかしちゃって、外国にいる緊張感が全然なかったです。
>乾し肉さん
私のレポートがなかったのは、香港のバスの中にカメラを忘れたからです。
前記の通り、年内は忙しくて乗ってないので、まだ新しいカメラは買えていません。
>乾し肉さん
いや、すいません。。。
久しぶりに書いたので時間掛かっちゃて。あと、直後にペナン島に旅行に行って、そっちを優先したってのも。
ゴチャゴチャの街は結構あるんですよね~
あまり入ったこと無いんですが・・・
>genさん
ツーレポ遅くなってすいません!
今回のコースは僕も新発見がたくさん有って面白かったです。最後に探索を進められたのは一緒に走ったのがgenさんだったからならでわです(笑)