秩父鉄道を走るSL「パレオエクスプレス」に乗ってみたい!というわけで、寄居駅から荒川上流を目指して走りつつSL停車駅である御花畑駅を目指します。
秩父鉄道を走るSL「パレオエクスプレス」に乗ってみたい!というわけで、寄居駅から荒川上流を目指して走りつつSL停車駅である御花畑駅を目指します
走行日 | 2008年5月24日(曇) |
走行距離 | 34 km |
使用した愛車 | バイクフライデー・ポケットロケット |
コース概要 | 秩父鉄道寄居駅→宗像神社→玉淀ダム→国道140号→寄居橋→県道82号→金尾峠→根古屋歌碑公園→大手桜→高砂橋→北桜通り→長瀞花の里清流の丘→秩父鉄道長瀞駅→岩だたみ通り→長瀞岩畳→若松(宝登まんじゅう)→南桜通り→長興寺→飯塚・招木古墳群→県道37号→県道44号→荻平歌舞伎舞台→札所二十番岩之上堂→秩父ハープ橋→今宮神社→珍達そば(昼食)→秩父鉄道御花畑駅→番場商店街→秩父神社→秩父鉄道御花畑駅 |
羽生から三峰口まで走る秩父鉄道では、主に週末と祝日の運行日にSLが走っています。 SLの名は「パレオエキスプレス」 昭和63年から運行しているとのことなので、かれこれ20年近く走っているらしいのですが、実は今まで乗ったことも見たこともないんですよね〜。僕はそれほど「鉄分」多めなわけではないのですが、あぁいったメカっぽい物は何となく好きだったりして、これは是非一度乗ってみたいなぁと。 とはいえ、SLに乗るためだけに秩父に行くというのはちょっと寂しいので自転車に絡めたいところ。 ん〜、と、そういえば、荒川上流探訪が、「荒川左岸探訪(北部編)」、「荒川上流探訪(吹上〜寄居編)」の二つに行って以来ほったらかしだったのを思い出しました(笑) 気にはなってたんですけどね、中途半端だし(笑) そこで今回は、前回の続きの秩父鉄道寄居駅をスタートしてできるだけ荒川の近くを走りながら上流に向かい、秩父辺りからSLに乗って帰って来るという「自転車+SL」なプランで走ろうと思います♪ まずは、秩父鉄道寄居駅から南側に走り荒川の近くへと向かいましょう〜 |
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天気予報は、午後から雨と言うことで曇り空の寄居市街を出発〜 | 宗像神社 県道30号の旧道と思われる道の途中でキレイな池のある静かな神社を発見しました |
荒川の流れを確認するべく玉淀ダムにちょっと寄り道。 |
寄居駅を出発し市街地から旧街道と思われる荒川沿いの道を走って国道140号へ。 この付近まで登ってくると、川沿いの遊歩道的な物は無い上、一般道も川から少々離れたところを走っているため、荒川の流れを目にする機会はグッと少なくなってしまいます。 少々の寂しさを感じつつ、道幅が狭いのに大型車の通行も多くちょっと危険な国道140号を秩父方面へと走ります。 寄居皆野バイパスのところで玉淀ダムに寄り道して荒川の流れを確認し、さらに線路に沿って波久礼駅まで走ったら国道とはお別れして県道82号を金尾峠方面へ〜 |
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秩父鉄道波久礼駅の向かい側にある寄居橋を渡って右岸へ。渡ってすぐの所から金尾峠に向かう登りが始まります。 | 県道82号は長瀞・秩父方面へ向かう旧道だったのか、所々に道しるべなどが残されていました。 | 金尾峠は、標高差100弱の小さな峠なので、10分ほど登ったら頂上に到着です。 |
金尾峠を登ってしまえば、本日のコースの主な登りは終了です♪ |
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下っている最中に荒川側の展望が少しだけ開けたのでチラッと覗いてみました。 | 山と川の間の狭い平地に作られた畑にはたくさんの花が植えられていてとても綺麗でした〜 | 根古屋歌碑公園 井上重治という方の歌碑がいくつか建てられていて、荒川の展望もちょっぴり開けています。 |
のんびりとした畑の景色を眺めつつ走っていくと、荒川は西向きから南向きへと流れの方向を変えます。 橋のたもとに弁天様が建つ高砂橋を渡り、ここから先は左岸を長瀞方面へ進みます |
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大手桜 天神山城の大手門前にあったといわれる大きな桜です。この付近には他にも桜のスポットがあるので春に走るのも良いかも♪ |
高砂橋で荒川を左岸へ〜 深く切り立った河岸を深緑色の流れがゆっくりと流れていきます。 |
高砂橋を渡った先を左折し、北桜通りを長瀞駅方面へと向かいます。 |
北桜通りは荒川と秩父鉄道の間に続く桜並木です。 |
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板塀を廻してある立派なお宅とか、 | 長瀞花の里清流の丘として手入れされているポピー畑とかを眺めつつ、 | 秩父鉄道長瀞駅に到着〜 小さな建物に赤い屋根がおしゃれな駅舎ですね♪ |
当初の予定では、この付近で「鮎飯(鮎と一緒に炊き込んだご飯)」を食べていこうと思っていたのですが、時刻はまだ10:30。。。走り初めてからまだ1時間強しか経っていないため昼食は後で食べることにして、長瀞の岩畳みを見物しに行きたいと思います。 長瀞は、皆野町の親鼻橋から先ほど渡ってきた高砂橋までの4kmに渡って続く広大な渓谷です。この付近は、大昔の海底につもった砂や泥などでつくられた結晶片岩が長い年月をかけて隆起して荒川の浸食によって削られたことで岩畳と呼ばれる独特な光景を形作っています。 |
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大正時代からの観光地として知られる長瀞周辺には土産物を売る商店も沢山あります。その中を通って岩畳の方へ〜 | 商店街を抜けると荒川の河岸に広がる岩畳が目の前に広がります。 | 一面に畳を敷き詰めたような景観から岩畳と呼ばれています。 |
この辺りは水深も深くなっているので川面もより一層深みを増した緑色です。キレイな流れだなぁ〜 | 河川敷にはこんな風に岩が重なり合って広がっています。 | 長瀞駅前にある「若松」で宝登(ほっと)まんじゅうをつまみ食い。蒸したてでまさに「ほっと」な饅頭でした(笑) |
つまみ食いも完了し、お腹も少々落ち着いたので先に進みたいと思います。 長瀞の南側には、再び「南桜通り」という名の桜並木が続いているので、これを上長瀞駅方面へと進みます。 |
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南桜通りは道幅は狭いものの桜の木々の新緑が密集した感じで気持ちいい道。 | 県立自然博物館の前には、日本地質学発祥の地という碑が建っていました。 | 秩父鉄道の高架下をくぐりつつ橋脚を見ると、なんと煉瓦製ですよ!一体何年使ってるんだ!? |
金崎の交差点で国道140号とぶつかります。 地図で確認すると、ここから先は両岸とも荒川には近づけそうにありません。ざっくりと左岸は山の中、右岸は街の中を走る感じなので、気持ちよさそうな左岸を選びました。 |
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金崎の交差点から左岸を西へ進んでいくと長興寺という立派な山寺が見えてきましたよ。 | さらにその先の道端には火の見櫓と脱衣中の女性という謎な組み合わせのオブジェが!? | 大淵清水 かつて清水がわいていたと思われる場所に小さな祠が祀られていました。 |
山側に向かって左岸を進んでいくとちょっとした登りがあり、それを越えて下っていくと県道37号の国神交差点です。 当初の予定ではこのまま県道を南下していくつもりだったですが、時間的に余裕もあるので、できるだけ荒川に近い裏道を散策しながら進むことにしました♪ |
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裏道を進んでいくと、荒川が作った川沿いの平地に畑が広がっているのを実感できます。 | 赤平川が荒川に合流するポイント。 この辺りの護岸はあまり浸食を受けておらず緩やかな感じの流れです。 |
畑のアチコチに花が植えられていて、何となく「ゆとり」を感じます。 |
しばらく県道44号を走り、蒔田川を渡ったところで再び裏道に突入します。 この辺りの小さな道は地図にも載っていなかったりするので、直感だけを頼りに進みますがこういうのんびりしたポタも楽しいものです♪ |
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果たしてこの道は続いているのか?それとも民家の軒先で行き止まりなのか?探検は続きます! | 交差点に建つ「大黒天」と書かれた石碑。今でもきちんと手入れがされ、お供物も供えられています。 | 飯塚・招木古墳群 よく見ると林の中にこんもりと小さな山があるのがわかります。これを古墳だと気が付いた人はすごいなぁ〜 |
県道と集落内に通じる裏道を行ったり来たり〜 |
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飛びそうにない飛行機「F−1」号を発見! 遊園地か何かの下取り品でしょうか? |
大きな木に覆われた祠と沼。 祠は既に朽ち果てており、沼も汚れてしまってみる陰もありません。手入れする人がいなくなってしまったんでしょうね〜 |
荻平歌舞伎舞台 県道を走行中に立派なかやぶき屋根の建物を発見!歌舞伎の舞台で芝居道具なども保存されているそうです。 |
県道44号は秩父橋の手前で国道299号と合流します。 |
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札所二十番岩之上堂 実は前回の札所巡りの際に、うっかり見るのを忘れた乳水場を見るために寄り道(笑) |
秩父ハープ橋の下に架かる「武之鼻橋」を渡って右岸へ。大きな斜張橋の向こうには武甲山の山肌も見える絶景ポイント! | 荒川右岸の岩壁を登っていくともうすぐ今日のゴールとなる秩父市街に到着です。 |
秩父ハープ橋のところで荒川とお別れし、秩父市街へと向かいます。 時間的には12:30くらいだったりしてまだまだ先に進めるのですが、本日の目的の一つである秩父鉄道のSLの運行時間に合わせて動かなければならないのです〜 なにしろ秩父鉄道のSLは1日に1往復しか走っておらず、しかも発車時刻は秩父駅(14:35)、御花畑駅(14:30)、三峰口(14:03)となっているため、御花畑駅(もしくは秩父駅)で乗るか全速力で三峰口駅に向かうかといった選択になってしまいます。 まだ、昼食も食べてないことだし、ここらで終了としておくのがよいかと(笑) |
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札所巡りでも通った今宮神社の大ケヤキなどを見ながら秩父市街を走ります〜 | 珍達そば メーミングは微妙ですが、自称「関東甲信越で有名な」な秩父の名物ラーメンです。 |
豚骨に煮干しの香るスープ、ごま油で炒めたと思われる豚肉と長ネギの組み合わせの変わったラーメンですが、味のバランスもよくなかなか美味しかった〜 |
珍達そばを出て、まだ少々時間があるので秩父市街を散策でも〜と思っていたら微妙に雨がぱらついてきました(T T) が、もともと雨の予報の中走ってきたので、ここまで天気が持っただけでも良かったとしましょう。 珍達そばの裏手にはSL停車駅である秩父鉄道御花畑駅があるので、サクッとそちらに向かってSL乗車に必要な整理券を購入したいと思います。 |
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商店街の中にちんまりと建っている御花畑駅に到着〜 | SLに乗るためには通常の乗車券の他に500円のSL整理券が必要です。秩父鉄道の乗車券は昔懐かしの硬券なので、SL気分満喫ですよ♪ | 番場商店街に建つレトロな建物「小池煙草店」。他にも面白い建物が沢山あります。 |
切符を購入して外に出ると雨が止んでました♪ |
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そんな風景を眺めながら秩父神社へとやってきました。秩父地方の総社であり秩父夜祭りでも有名な神社です。 | 奥殿の壁には立派な彫刻も刻まれています。こちら「つなぎの龍」は、左甚五郎作とされています | 「見ざる、聞かざる、言わざる」ではなく、「見て聞いて話しちゃう」三猿も描かれています。情報化社会にふさわしいお元気三猿とのことw |
のんびりと散策していたら、そろそろSLの出発時間が近づいてきましたよ〜 いや〜、三十数年生きてきてSLに乗るのは初めてなので、ちょっとドキドキですね。 |
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ホームで待つ我々の前に、黒くて重厚な造りのSLが入ってきました!近くを通るとボイラーの熱気が伝わってきて雰囲気抜群〜 | 天候が微妙だったせいか車内は結構空いてます。客車内は「ちょっと前の電車」的な雰囲気で、もうちょっとレトロな感じだと嬉しいかも? | 車窓から前を見ると、機関車が煙を吐きながら走っているのが見えました!入り込んでくる風も、石炭が焼ける香りがしますよ。 |
SLは普通電車よりもゆっくり時間を掛けて走ります。 |
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近くでみるともの凄い迫力! 効率を重視した最近の車両とは違い、工業製品としての美しさすら感じます。 |
前からもパチリ〜 秩父鉄道のSLはC58。427両作られた内、現在走っているのは秩父鉄道だけだそうです。 |
巨大なクランクと車輪! 機械好きにはこういうのは堪りませんね(笑) |
運転台 子供とかが覗いて大喜び。 |
僕も中を覗いてみました。 たくさんの計器やらバルブやらが付いていて、実に楽しげ♪ |
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当初心配された雨もツーリング終了まで降らず、暑すぎず寒すぎずな絶好の環境の中、荒川沿いの風景を満喫することができました♪ 上流では荒川のそばを走ることはできないため流れを見ることはできないのですが、それを補ってあまりある素敵な農村風景を堪能できますよ〜 また、初体験になる秩父鉄道のSLでは、じわ〜と、しかし、力強く発進するSLならではの乗り心地を体験♪ |
レポート読んだらよけい悔しくなっちゃいました
今度一人でぶらっと行ってくるかな
(また寄居のカツ丼食べたいし)
>かめねこさん
こなかった人、悔しがるだろうな〜って話しながら走ってましたから(笑)
もし単独走でいかれるようなら、秩父辺りからちょっと西へ登った小鹿野に「わらじカツ丼」という有名のカツ丼があるので是非♪
↑今回はSLの時間の都合で食べに行けなかったんですよ〜
こんにちは
札所めぐりに続いてSLも地元でありながら乗ったことがないんですよね。
三峰口駅近くにセカンドハウスがあって日曜に転車の作業などをボーッと眺めたりはするのですが・・・。
普段はハープ橋(地元では公園橋と呼びます)近くのアパートに住んでいます。お近くまでいらしていたんですね。秩父神社や今宮坊、御花畑駅辺りは買物がてらBSのベガス(20インチ)でよく走っています。
BD1が家の中でほこりをかぶっているのですが今度機会があったら参加させていただけますか?
何時も楽しく拝見させてもらっています
ふと思ったのですが、inaさん 秩父近辺を走られるときは早起きなんでしょうね〜
>ろくえもんさん
おー、かなりニアミスでした!
オフは関東近郊のアチコチで結構頻繁に開催していますので、ミニオフ掲示板を参考に是非輪行してきてくださいませ♪
>ちか太郎さん
はい、普段会社に行くより早起きです(笑)
でも、不思議と遊びに行くときはスッキリ目が覚めるんですよね〜
SLのクランク、力強く美しいですね。自転車クランクが玩具に見えます。
まあ、そんな比較は意味がないけど、こいつがゆっくりと動き出すところを見たかった!
>genさん
ですよね〜。
僕は初めて見たので、ビックリ&感動しましたよ!
確かにホームで、あのクランクが動く様を見るっていうのも楽しげだなぁ♪
以外と静かな走りだしでしたよ〜
発車前、ひと鳴きしてから、派手な音もなく上品な立ち上がり。
ゆっくりゆっくり、重さも感じさせずスイ〜っと滑る様に・・・
蒸気の排気音の合間に、車輪がレールを捕える「ゴーっ」という音だけが
地面を通じて低く重く響くような感じは、モーター音の無いSLならでは
なのかもしれません。
乗る事は出来ませんでしたが、見送りの収穫です。
>ねこどりさん
おぉ〜、それは別働隊ならではですね!
SLは走っているときも格好いいですが、走り出しの力強さがいい感じっぽいんですよね〜。次の機会にはしっかり見なきゃ〜