我が埼玉を流れる芝川。芝川は一体どこからどのように流れているのか・・・。ふと、そんな疑問に駆られて芝川の源流を探しに出かけてきました〜
走行日 | 2008年3月22日(晴) |
走行距離 | 45 km |
使用した愛車 | ミニベロ(ARKS501) |
コース概要 | 自宅→芝川→大宮第二公園→JR宇都宮線→東大宮操車場→見沼代用水西縁→中島都市下水路→芝川つり堀センター→吉野原工業団地→さいたま水上公園→上尾市文化センター→芝川分岐点→上平公園→芝川源流(桶川市小針領家)→芝川→芝川源流(桶川市末広)→上尾白小鳩団地→埼玉県食品流通センター→上尾東団地→芝川分岐点→中島都市下水路→ステラタウン→自宅 |
近所のことって意外に知らないもので、僕にとってその一つが「芝川」だったりします。 我がさいたま市を流れる川はいくつか有りますが、小さな頃、台風とかで大雨が降る度に氾濫して騒ぎを起こしていた芝川。不謹慎ながら小さな頃って台風とか洪水とかでちょっとワクワクしてみたり(笑) そんな微妙に思い出深い芝川ですが、これまで芝川サイクリングロードが整備されている下流側しか走ったことがありませんでした。 |
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我が家から近い芝川の流れを目指します。途中、白木蓮の花が咲き誇っていて、春の訪れを感じました。 | 大宮第二公園の脇で芝川に到着。 相変わらず下水臭のするかなり汚い川だ。 |
大宮第二公園内に梅園があったのを思い出しちょっと寄り道したのですが、園内の梅は既に終わりかけでした〜 |
今回走る芝川の上流部は、かつて、さいたま市中央部にあった見沼に流れ込んでいた川です。 もともと大きな沼であった見沼を干拓して現在の見沼田んぼを作ったのですが、その際に芝川は見沼の水を排水する排水路として利用され、その後周辺の市街地化に伴って水質が悪化し現在では完全なドブ川と化しています(T T) 事前調査によれば、芝川には二つの源流があり、一つは桶川市末広、もう一つは桶川市小針領家とのこと。それぞれだいたいの位置を確認した上で、現在どんな状況になっているのか確かめに行きましょう〜 |
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芝川沿いに植えられた桜を見ると、はち切れんばかりに膨らんだつぼみとなっていました。開花までもう少し〜 | この付近の芝川沿いはきちんと舗装された遊歩道となっているので、そちらを北へ進みます。 | 市民の森の脇にある鷲山橋には、鷲のオブジェが付いていました。坂の上にある鷲神社の関係でしょうか? |
さいたま市民の森より北側の芝川沿いは基本的に未舗装路となりますが、よく締まった土の道なのでARKS501でも何とか進むことができます。 そのまま走っていくとJR宇都宮線にぶつかって行き止まりとなってしまうため東側の踏切へと迂回します。 |
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左手に埼玉市民の森を見ながら北上。 ここから先は未舗装路になってしまいます。 |
川沿いの畑では菜の花が満開でした。後ろに見える白い花は白木蓮の木です〜 | 芝川と併走する枯れ果てた水路の橋梁下部で生活する方の家を発見!? |
芝川の流れはJR宇都宮線と交差して、東大宮操車場に沿って北の方へ向かっていきます。 この付近では川の流れに近づくことができないので大きく離れないように周囲の道を迂回します。 |
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砂大橋から芝川の流れを眺めてみる。 JRの操車場に沿って流れてますね〜 |
一旦右岸へ渡って見沼代用水西縁に沿って北上していくと、大宮工業高校前に人道橋が有りました。 | 人道橋に登ってみると、芝川が見沼代用水西縁を伏せ越している様子を見ることができます。 |
ちなみに前記の「枯れ果てた水路」は、上の伏せ越し付近で見沼代用水西縁から取水して、東側の大宮台地と芝川の間の田んぼを潤していたものと思われます。 ところで・・・。どうやら管理上の芝川の始点はこの付近だったらしいのですが、残念ながらそれらしき標識を見つけることはできませんでした。再び人道橋を右岸へ降りて大宮工業高校脇を芝川沿いに入っていくと二つの川が合流しているようです。 |
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左手から比較的大きな川が合流しています。橋の欄干に「中島都市下水路」と書かれており、どこから流れているのか非常に気になりますよ〜 | 相変わらず汚い感じで流れる芝川 側道はかなり荒れた未舗装路で、ARKSではそろそろ無理かも〜 |
基本的に排水路なので、流れのあちこちで濁った水が合流しています。 |
清流を眺めて「綺麗だなぁ〜」というのはもちろん楽しいのですが、こういった流れの最下流を眺めていろいろな物事に思いを巡らすというのも意外に楽しいかもしれない(笑) しかし、川沿いの歩道はあまりにも路面状況が悪いので併走する一般道へ待避します〜 |
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きれいに咲いた紅梅を発見! 春になってホント周囲の景色が鮮やかに色合いになりましたね〜 |
芝川の支流っぽい排水路 水はほとんど流れてないですね。 |
芝川つり堀センター 室内で酒を飲みながら釣りを楽しめるとマニアには有名な釣り堀です |
芝川釣り堀センターの脇を通り過ぎると、流れは国道16号バイパスと交差します。 付近は吉野原工業団地となっており、車通りは激しいわ、ホコリは凄いわで大変なことになっていますが、できるだけ流れに近づけるように進んでいきます。 |
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川沿いを進むことはできないので、吉野原工業団地内を走っていきます。 | 工業団地を抜け水上公園の手前まで来ると再び川沿いに舗装路が現れます。ラッキー♪ | 水上公園の東側に続く川沿いの舗装路を快調に飛ばしていきます! |
ここからしばらくは流れを眺めながら舗装路を走れるのでラクチンです♪ | ||
国体橋の欄干には、踊る女性の像?が付いていました。ちなみに先の水上公園の向かいにある上尾運動公園は国体の時に造られた公園なのでその絡みだと思われます。 | 上尾市文化センター付近は親水緑道的に整備されているのですが、こんなドブ川に親水したくありませんよね・・・ | 上尾東小を過ぎたところで芝川の流れは二つに分かれています。 |
最初の書いたとおり、芝川にはもともと二つの源流があったみたいです。 まずは、いまいちその流れがはっきりしない小針領家方面の源流を確認しに行きたいと思います♪ |
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東中学校付近は暗渠となっていますが、妙に幅の広い歩道があることから、ここがかつての芝川であったことが伺えます。 | 流れは暗渠のまま上平公園の中央を突っ切るように進んでいきますが、その痕跡は全くなく普通に見ていたらまず気が付きません。 | 上平公園を抜けると再び開渠となり田んぼの中を真っ直ぐに続いていました。 |
のどかだ〜 |
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小さな流れが田んぼの中をサラサラと流れていきますよ。 | 田んぼには、一面ホトケノザが咲いてて紫の絨毯状態です♪ | ふと立ち止まって辺りをよく見ると、ツクシなども生えていて、春だなぁって感じ。 |
県道87号より北側は再び川沿いを進むのが厳しい感じになります。 そこで西側へ迂回してみたのですが、偶然にもこの道が古くからある旧道だったらしく、雰囲気ある道を満喫できました♪ |
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偶然入った旧道らしき道は、雑木林に庚申塔などちょっと立ち止まりたくなるスポットが点在していて楽しげです〜 | 桶川倉田団地南側付近 もはや川と言うよりも近所の側溝状態ですが、流れはまだ続きます |
←のちょっと北側。 完全に裏道のドブ状態。水は淀んで妙な緑色です(笑) |
この付近でも流れに沿って走ることができないので付近の道を迂回しながら流れをたどります。 帰ってから気が付いたのですが、実はこの辺りで流れが再び二つに分けれていたようです(下の地図を拡大してみてください)僕はそれに気づかず一方の流れだけを走ってきましたのでそちらの様子を〜 |
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蓋付きの側溝となった流れは畑の畦道として続いていきます。 | おぉ〜、まだまだ続くのか? と思いながら側溝をたどっていくと・・・ |
一般道にぶつかったところで新しい側溝に接続する形で終点! |
なんというか湧き水があったりとか看板があったりとかそういう感動的なアレはいっさい無いのですが、芝川の源流の一つを確認しました♪一番驚いたのはもはや現役とは思えない源流付近の流路がしっかりと残っていたことですね〜 では続いてもう一方の源流といわれる桶川市末広方面へ向かいたいと思います。こちらはだいたいの場所が分かっているので、一般道を走って行きますよ♪ |
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国道17号のちょっと手前、NTT桶川社宅の脇で芝川の流れを発見!この付近にははっきりと「芝川」という表記があります。 | 国道17号と平行して進んでいくと、流れは暗渠となり住宅街の中を進んでいきます。 | 古くからあると思われる工場の裏を暗渠のまま北上〜 |
民家や工場の裏をひっそりと進む・・・ これぞ人の営みの陰の部分「下水道」って感じです(笑) |
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流れは北向きから東向きへと変わり、住宅街を抜けて畑の中へと続いていきます。 | 畑の中を進んでいくと蓋の上になにやら置いてあり、一般道に突き当たっているみたい・・・ | と、ここが源流でした! 源流の上は現在ゴミ集積場として活躍しており風情のかけらもありません(笑) |
ま、ある意味予想通りですけどね(笑) 源流を確認して満足したので、再び川を下ってこちらの流れの様子を見ながら帰路につきたいと思います〜 |
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流れが開渠となる始点の「まなび橋」 橋の欄干は鉛筆のデザインです。 |
あちこちでカモの生息を確認! さすがに魚はいないと思うのですが、何食べてるんでしょう?水草か?? |
支流の下水道に無意味な親水公園が!こんな如何にもな排水路で親水する人はいないよなぁ(笑) |
ここまで開渠として続いてきた流れは上尾白小鳩団地の中央を突っ切るように進んでいきますが、ここで再び暗渠となり流れの上部は団地のメインストリートとして使われています。 ちなみに上尾白小鳩団地は、昭和42年に行われた埼玉国体の際に選手村として造成された場所で、国体終了後に県営団地として転用されました。 白小鳩団地の名称は、当時選手村を「しらこばと村」と呼んでいたことが元らしいです。ついでに、埼玉県の県民の鳥は「シラコバト」であり、埼玉県のマスコットキャラクターは「コバトン」なのです。 |
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白小鳩団地の入口にはジンチョウゲが咲いていて良い香りが漂っていました〜 | 芝川が流れていた場所は団地内のメインストリートとして活躍していました。 | 団地を抜けると埼玉県食品流通センターの裏をこっそりと流れていきます。 |
最初に走った小針領家側の流れと違って、こちらの流れは川幅も大きく都市を流れる下水排水路って感じです。 前者の流れでは「芝川」という表記はいっさい見かけなかったのですが、こちらではかなり上流部から「芝川」と書かれていたことからも、どっちかと言えばメインの流れはこちらなのではないかと思われます。 |
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県道87号より南側では、川を暗渠化した上に一般道を造っていました。 | 完成している部分はこんな感じになっており、かつてここが川であったことは全く分かりませんね〜 | そして、突き当たりで突如川が現れます。変な道ですね〜。 |
再び開渠となった流れは上尾東団地の中央を通り抜けて行きます。 このあとは国道17号とできるだけ併走するように裏道をブラブラしながら帰りましたが、特に面白いモノもなかったのでサクッとw |
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上尾東団地で再び開渠となり、川面には菜の花が一面に咲いて下水の臭いと菜の花の香りで難しい状態になってますw | ぶらっと走って上尾水上公園の雑木林に迷い込んだり、 | 旧道と思われる場所では庚申塔と、1本松の組み合わせに出会ったりしながら帰りました。 |
さて、このまま真っ直ぐ家に帰るのもありですが、一つ気になることを思い出しましたよ! |
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さいたま市泰平中学校の南側を東西に流れる中島都市下水路。護岸は桜並木になっており来週には良い感じになりそうです。 | 今羽町団地を過ぎた辺りから暗渠となり、新幹線の高架をくぐった先までこの調子が続きます。 | 西へ続いていた流れは南東へとその向きを変えて再び開渠となります。 |
中島都市下水路という名前ですが、下水道の整備が進んだ現在こちらの水路に直接下水を流していることは少ないと思われ、主に雨水の排水路として活躍していると思われます。 このため雨が降らないときには極端に流量が少なくて、そのことでかえって水が淀み臭気が漂うと、なんだか難しい案配です。。。 |
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それでもオープンなまま住宅街の中を続いていきますよ〜 | そしてステラタウンの北側で終了! ここから先は完全暗渠の下水道に繋がっているようですが、流れをたどることはできませんでした。 |
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ステラタウンには、SEOサイクルが入ってたりして、実はちょうど買いたい物があったのでラッキー♪ というわけで、ちょっとだけ自転車パーツを買い物して家に帰りました〜 僕が小さなことから近所を流れていた芝川。 |
なかなか興味深いテーマでツーリングされてますね〜
ネタバレ的で書いてしまって良いのか判りませんが
僕は釣りをする釣り場を探す意味で、このHPを良くみてます
http://www.geocities.jp/fukadasoft/rivers/index.html
埼玉が多いですが、結構細かく紹介してくれているので、釣りなんかする上では大助かりです。
ネタバレが嫌だったら、忘れてください(笑)
羽ぴょんさん、こんにちは。
実は僕もそちらのサイトはよく参考にさせて貰ってます♪
川や橋にかなり詳しい方らしく、アチコチ見てるだけでも楽しめますよね〜
とはいえ、実際に自分の目で見て走るのはまた違った楽しみがあるので、また良い情報がありましたらどんどん教えてくださいませ♪
静岡市に単身赴任して1年が過ぎました。自宅のある伊奈町付近の写真も含め、芝川周辺は見覚えがあるので懐かしく感じました。最近ブルーノミニベロ20を買ったので、お茶畑をサイクリングしようかな。
>単身赴任オジサンさん
自宅が伊奈町なんですね〜
僕はあの辺にある某高校に通っていたので懐かしいです(笑)
お茶畑サイクリング、気持ちよさそう♪