高崎伊勢崎自転車道で赤城颪と戦う

自転車道などなどの整備状況がすばらしく、自転車天国な群馬県。
そんな群馬県の中心部に、井野川・烏川・利根川・広瀬川の４つの川を繋ぐように続いているのが「高崎伊勢崎自転車道」です。

実は以前、「煉瓦とネギの町深谷市から前橋へ」というツーリングに出かけた際にその一部を走っており、その時からいつか全ルートを走ってみたいと思っていました。で、折良くみんなでIKDにバイクフライデーを見に行こうという話があったので、ついでに走ってみることにしました♪

高崎伊勢崎自転車道は、伊勢崎市の新開橋から高崎市小八木町の国道１７号（浜尻大橋）までの42.5kmに渡る大規模な自転車道です。

その前後に、桃ノ木川サイクリングロード(13.5km)と広瀬川サイクリングロード(4.4km)、ホタルの里サイクリングロード(3.5km)が繋がっていてトータルで57kmにも及ぶ大きなサイクリングロードとなっているのですが、今回はIKDに到着する時間優先ということで、メインである高崎伊勢崎自転車道のみを走ってみました。

高崎伊勢崎自転車道は、厳密には栄橋よりもう少し南にある新開橋がスタートとなっているので、ここは「広瀬川サイクリングロード」なのです。

コース前半（広瀬川沿い）は南東へ進むコースとなっており基本追い風。
徐々に強くなる風に背中を押してもらいながら軽快に進んできたわけですが、利根川にたどり着いたところで自転車道は西向きに変わります。

ザ・向かい風タイムです♪

赤城颪（あかぎおろし）とは？
ここ群馬県の冬の名物といえば、赤城颪。
別名「上州空っ風（じょうしゅうからっかぜ）」とも呼ばれ、冬の季節に北から吹く乾燥した冷たい強風のことを赤城山方面から吹き下ろすことから赤城颪と呼びます

さて、自転車道はこのまま続いていくのですが、ここで是非寄っておきたい寄り道スポットが♪

それは、「島村の渡船」です〜
島村の渡船は、現役の県道「新地・伊勢崎線」の一部として活用されている珍しい「舟の道」です。

レポート下部の地図を拡大してみると分かりますが、利根川は伊勢崎市境島村の中央を分断するように流れています。かつての河川改修によってこのような形になったのですが、このとき生活が不便になった島村北側の人々のために運行したのが島村の渡船です。

かつて、この付近の小中学生は毎日船で通学していたそうですよ〜

じつは、去年の台風で利根川が埋まってしまい、現在渡し船で対岸まで行くことはできません。
いずれ直るとのことですが、今のところは渡し船ではなく観光遊覧として営業中です。

利根川の土手からは、前方に妙義山＆榛名山、左手には赤城山の山並みを眺めながら走ることができます。
空気が澄んでいる冬ならではの風景ですね。

といっている間に、高崎伊勢崎自転車道は五料橋に到着し、この橋を渡ったところで、利根川自転車道と高崎伊勢崎自転車道に分岐しています。

うっかり見落としましたが、五料橋の玉川村側のたもとには、五料関所跡があります。
かつて日光貨幣街道唯一の関所が有った場所で、現在も門柱の礎石と、古井戸が残っているそうです。

雑木林を抜け岩倉橋で烏川を渡ります。

コースは徐々に北向きに近づいていき、それと共に赤城颪がきつくなってきます（汗）

コースを示す塗装に沿って一般道を500mほど進むと、右手に群馬の森公園が見えてきます。

群馬の森公園は、とっても景色が良く素通りするにはもったいないのですが、すでにIKDでの待ち合わせ時間に遅刻は必至な状況です（笑）

井野川沿いを走りながら思ったのは、群馬県は住宅地の中を流れる川でもそこそこに綺麗だということです。
我が埼玉辺りだと、住宅地の川は基本的に排水路になってたりして・・・。

市街地の中を綺麗な川が流れている環境って幸せですよね〜♪

高崎伊勢崎自転車道の終点となる国道１７号（浜尻大橋）から先にはホタルの里サイクリングロードが続いているのですが、今回は既に約束の時間を１時間ほど過ぎてしまったのでパスします（汗）

IKDでは、ヤマ行こ！メンバーがポケットロケットを４台もお買いあげ！？
総額にしたら１２０万円ほどのお買い物がこともなげに行われていました（笑）

と、高崎伊勢崎自転車道。
「さすが、群馬県！」と思わずいってしまうほど走りやすく整備された自転車道で、自然あふれる風景から市街地の喧噪まで自転車に乗って楽しめる（船もｗ）、とってもお得なサイクリングコースでした。埼玉も少しは見習って欲しいモノ・・・