地元神奈川にお住まいのtaddさん&忍太さんの案内で箱根の山を登ります。「箱根の山は天下の険」と謳われた、東海道最大の難所を折りたたみ自転車で征服できるのか!?
走行日 | 2007年5月 4日(晴) |
走行距離 | 55 km |
使用した愛車 | バイクフライデー・ポケットロケット |
コース概要 | JR小田原駅→国道1号→箱根湯本→塔ノ沢温泉→蛙の滝→大平台温泉→富士屋ホテル→強羅駅→県道734号(早雲山みはらしライン)→大沸谷→湖尻(芦ノ湖)→神山通り→元箱根→恩賜箱根公園→箱根関所→旧箱根街道→お玉ヶ池→甘酒茶屋→箱根大天狗山神社→湯本温泉→小田原城→JR小田原駅 |
ゴールデンウィークもちょうど折り返し地点な、5/4。 「箱根の山は天下の険」と謳われた東海道最大の難所を自転車で登っちゃおうというガンバリ系の企画です。 (のんびりコースの皆さんは箱根登山電車へ〜) |
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小田原駅を後にして出発〜 天気も良くて箱根の景色への期待が高まります。 |
国道1号線を箱根方面へとジワジワ登っていきます。 ユルイ登りが体を温めるのにちょうど良いかな? |
途中、お祭りの準備中と思われる御神輿とすれ違いました。どうやら、小田原市内の神社の例大祭だったみたいです。 |
しかし今日は暑い! しかも僕が走る遙か前方では、地元神奈川から参加してくれたロード乗りのアッキーさんとOさんがグイグイ引いてくれたらしく、ペースが速い速い(笑) 今日の箱根はいろんな意味で熱くなりそうだぜ!と、思っている内に箱根湯本の駅に到着〜 |
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ゴールデンウィークだけあって、箱根湯本の駅周辺は凄い人出。 のんびりチームがちゃんと電車に乗れたのか心配になります。 |
箱根湯本から先はだんだんと登りがきつくなってきますが、途中には、こんなレトロな感じの橋もあったりして風景を眺めつつ進みたいところです。 | 塔ノ沢温泉は、早川沿いに老舗の旅館が並び昔の温泉街的な風情たっぷりな街並みでした。 |
実はこの頃、箱根登山鉄道が混雑しすぎて輪行させて貰えなかった「のんびりチーム」が、こちらに向かって登っていたそうなのですが、それは後で判明した話(笑) ゴールデンウィーク中の電車輪行には注意した方が良いですね・・・ さて、我々ガンバリチームは引き続き登ります。僕は、途中、塔ノ沢温泉付近にある吊り橋や蛙の滝を眺めていたら、より一層遅れた模様です(笑) |
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キレイな新緑とは裏腹に、車通りが激しくて空気が悪いです〜。 ハァハァいってると呼吸が苦しくなるくらい・・・ |
途中で見つけた「蛙の滝」 悪い病気を治してくれる蛙の伝説からこの名前が付いたそうです。 |
そして、もはや漕いで登る事が辛い激坂が登場・・・ |
走り始めて約8.5km、標高差にして200m程登ったところで、「もっとガンバリコース」への選択肢が現れます。 国道1号線から大平台温泉へ向かう「大平台温泉遊歩道」を通って一部ショートカットするコースなのですが、入り口の坂が上の写真のようにエライ事になってるんですよ〜 僕の信条は「こういうときはキツそうな方を選べ!」というものなので、「もっとガンバリコース」を選択して大平台温泉方面面へ向かいました(笑) 大平台温泉へと向かう坂は、まさに「激坂」・・・自転車ではとても登れないような斜度なのですが、その代わり車も少なく国道とは比べものにならないくらい空気が爽やかです♪ |
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登り終わったところにある姫ノ水 説明書きが良く読めなかったのですが、たぶん名水みたいですw |
途中の踏切で箱根登山電車と遭遇 普通では考えられないくらいの急な坂をグイグイ進んでいきます。 |
すこーし温泉の香りが漂ってきたなぁと思ったら大平台温泉に到着です。 |
大平台温泉を過ぎ再び国道1号線を登ります。 新緑の中をしばらく登っていくと宮の下の街並みになるのですが、その手前あたりから再び車が渋滞していました。この辺りは車道・歩道ともに狭いので渋滞していると走るのが大変です・・・ |
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新緑の中をひたすら漕ぎ、登っていきます。 体力的な問題か?心なし坂がきつくなっているような気も・・・ |
宮の下の集落にはいると車が渋滞中です。 排ガス臭い〜 |
宮の下のファミリーマートにあった。街のホットステーションならぬ「山のホットステーション宮の下湯」。温泉が出てます♪ |
さて、今日の箱根登山の最高地点は「大涌く谷」です。 |
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宮の下富士屋ホテルの綺麗に整備された御庭を覗きつつ国道138号線を強羅方面へと向かいます。 | 木賀湯滝温泉源泉地 子宝の湯として知られ、江戸時代には江戸までこの湯を運んでいたそうです。 |
国道138号から強羅へ向かう坂は、これまた激坂・・・。さすがは「天下の険」、という声が聞こえたりしますw |
急な坂を登り終えて周囲にオシャレっぽい建物が増えてきたら箱根登山電車強羅駅に到着です。 |
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強羅駅前はケーブルカー待ちの大行列。 こりゃ旅行に来る人も大変だ・・・ |
足湯ならぬ手湯。 日焼けでヒリヒリの顔をさっと濡らしたら、凄くサッパリしました(笑) |
ケーブルカーに沿って公園坂を早雲山方面へ。今日一番の激坂はこの後・・・!? |
強羅駅からケーブルカー終点である早雲山駅までは、距離1.2km、標高差214mということで、平均斜度18%というとんでもない斜面になっています。そりゃぁ、電車では登れないよなぁと思いつつ、そういえばこれから自転車で登るんだったのを思い出します(笑) ちなみに、一般道もほぼケーブルカーと同じ斜度で進んでいくので・・・上の写真のところで「これ以上は無理!」と言ってたら、「これからが本番ですよ」っていわれました(T T) |
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箱根強羅公園 花いっぱいのキレイな公園らしいのですが今日は素通り〜 |
箱根強羅公園南側に続く「一番坂」 いやもうとんでもない登りで蛇行作戦も通じず心臓が止まるかと思いました(笑) |
でも「二番坂」はもっと激坂w 路面も悪いので、もはや乗るのは諦めて押すことにしましたよ。。。 |
いやー、強羅の坂、凄かったです。 ここで強羅を通らずに国道ルートから登って来たチームと合流し、一緒に大涌谷を目指しました。 |
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さっきまでの坂に比べたらラクチン〜♪ と油断していたら、じわ〜と長い斜面がだんだん堪えてきました(笑) |
途中にあった展望台で撮影という名の休憩をとってみたりします(笑) | 大涌谷手前から、また大渋滞。 並んでる車も大変ですが、その横を走るのも結構疲れます。 |
これまでの激坂で足が売り切れているのか、大涌谷への坂が非常にキツク感じました。 とはいえ、これを登り切れば今日の登りはほとんど終わりなはず・・・ それにしても、大涌谷へ向かう車の渋滞は凄かったです。 |
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登り切って大涌谷に到着〜 いやホントお疲れさまでした! |
今日は天気が良いので見晴らしはすばらしかったのですが、風が強くてのんびりすることができませんでした〜 | 最後に、大涌谷から沸き立つ湯気をもう一枚パチリ♪ |
後で聞いた話では、正面に見える早雲山とは反対側に富士山が見えていたらしいです。 さて、大涌谷を後にして、ここから先は基本下り基調となります。 |
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県道734号線は湖尻に向かって下りっぱなし♪をドーンと下って・・・ | あっという間に湖尻に到着。 ここで昼食を・・・と思ったのですが周囲には思いのほか食べるものが売っていません。 |
そこで、大涌谷でtaddさんが買ってきてくれた大涌谷名物「黒たまご」を頂きましたw 味が濃くて旨い♪ |
これまで登ったり下ったりと激しいツーリングでしたが、ここからしばらくは芦ノ湖の湖畔をのんびりサイクリングとなります。 湖尻のレストハウスの脇から、「神山通り」という湖畔の遊歩道が続いているのでそちらへ進みました。 |
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少々アップダウンがありますが、車は来ないし新緑はキレイだしときどき芦ノ湖の見晴らしもいいしで、幸せな神山通り。 | 立派な杉並木の間を走ったり、 | 箱根神社の脇を通り抜けたりします。 |
神山通りを抜け少々一般道を走っていくと、元箱根に到着です。 それにしても、元箱根の「元」ってどういう意味なんでしょう? 旧東海道が箱根の山を越えて芦ノ湖にたどり着いた場所が、ここ「元箱根」なんですが、それと関係あるのかなぁ? |
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元箱根の辺りは、湖畔沿いに遊歩道が整備されています。湖を眺めながら走るのも気持ちいいですね〜 | 近所のコンビニで食料を調達したら、湖畔に自転車を止めて小休止♪ | 目の前を芦ノ湖遊覧船がゆったりと進んでいきました。 |
食事をしてやっとお腹が落ち着きました(笑) せっかく芦ノ湖まで登ったし、東海道気分を満喫するためにもうちょっと南下して箱根の関所を覗いていきましょう。 |
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国道は車で一杯なので、湖畔に整備されている遊歩道を走っていきます。 | かつて東海道の名橋といわれた3つの石橋の一つ「芦川橋」。移転されて遊歩道でひっそり活躍中です。 | 杉並木の下を走る遊歩道。 景色は良いけど路面が辛い(笑) |
芦ノ湖に突き出した塔ケ島にある旧箱根離宮跡を公園として開放した恩賜箱根公園の前を通過し、時代劇で見るような雰囲気の遊歩道を抜けた先に、新しくなった箱根の関所があります。 昔はこんなに立派ではなかったそうなのですが、いつの間にか立派な建物が建っていました(笑) |
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恩賜箱根公園の前の桜はほとんど散っちゃってました。わりと良い時期だと思ってたのですが、遅かったみたいですね〜 | 立派に生まれ変わったw箱根の関所をみて一同ビックリ!ついこの間工事が終わったばかりだそうですよ。 | かつて役人が関所の業務をしていたという「大番所・上番休息所」 |
箱根の関所は江戸時代に西国に対する江戸の防備と治安を守るために設けられ、江戸に在住の諸藩の大名や奥方など、女性の江戸退出に対する取締りが厳しく行われたと言われています。 ちなみに現在は、箱根の関所は通り抜けるだけなら無料です(笑)建物を細かく見学すると300円の入場料がかかります。 |
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関所前で、ヤマ行こ!オフにしてはめずらしい全員の集合写真を撮影♪ | 関所から元箱根へ戻る途中、忍太さんにパンクの神様が舞い降りてしまいました(笑) | 箱根神社の鳥居から旧東海道を小田原方面へと進みます。 |
箱根の関所から元箱根まで戻り、ここから旧東海道に沿って小田原方円へと帰路に着きます。 この付近には、かつて街道として使われていたルートが石畳もそのままに保存されています。MTBなら行けそうな感じなのですが、折りたたみ自転車ではちょっと無理そうなのでときどき交差する道の雰囲気だけを楽しみながら進んでいきたいと思います。 |
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石畳が残る旧東海道。 今は遊歩道として整備されているようで、一度は歩いてみたいですね〜 |
芦ノ湖を見下ろす峠の上で景色を楽しむ皆さん。う〜ん、絶景! | 関所破りの罪で処刑されたお玉を哀れんで名付けられた「お玉ヶ池」。心霊スポットとしても有名らしいです。 |
それにしても旧東海道、強烈な下り坂です。 さすが「箱根の山は天下の険」と謳われるだけのことはありますね。 とはいえ、我々は下りなのでラクチン♪小田原まで一気に下っていきましょう〜 |
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江戸時代から12代続いているという「甘酒茶屋」 歴史を感じさせる作りのお店は、江戸時代の街道の雰囲気を伝えています。 |
甘酒:400円 湯飲み1杯で400円だからかなり高級ですw砂糖を使わないという甘酒は、爽やかな甘みで美味しいので「記念」に一杯って感じでしょうか(笑) |
畑宿付近 上から見ると気持ち悪くなるくらいのつづら折れ。。。もの凄い急斜面を下っていることがよく分かりますね〜 |
寄木の里として有名な畑宿を通過し、どんどん下っていきます。 途中「天山湯治郷」のところから奥湯本方面へ向かい、湯本温泉の温泉街を眺めつつ小田原へと向かいました。 |
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旧東海道沿いに妙に派手な建物が!? 日本で唯一の幼新神社「箱根天狗山神社」とのふれ込みですが一体・・・? |
古くからの温泉街らしい雰囲気を漂わせる箱根湯本温泉。 あぁ、もうここで1泊して帰りたいですよw |
夕方になってちょっと人が減った気がする箱根湯本の街並みを眺めつつ下ります。 |
小田原までは国道1号線をまっすぐ下っても帰れるのですが、ところどころに旧道っぽい道が併走しているのでそちらを走りながら帰りました。 小田原と言えばやっぱり小田原城なわけで、最後に寄り道して記念撮影で今日のオフも無事終了♪ |
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小田原城のでは「御感の藤」がちょうど良い感じに咲いてました♪ | 小田原城をバックに全員で記念撮影。 今日はお疲れさまでした〜。 |
反省会をするために市街へ戻ったら、お祭りの御輿と遭遇しました。 |
というわけで、箱根の山を折りたたみ自転車で登っちゃうオフも無事に終了しました。 それもこれも綿密に事前準備をしていただいたおかげです! 箱根の山、忍太さんの事前の脅し文句のおかげか(笑)思っていたほどきつくなかったかなという感じですが、
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inaさん、こんにちは。
修行系の激しいコースだったわりに、予定通り全員が完走してしまうとは結構スゴイことですね。
今回の宮ノ下〜湖尻は初めて走りました。自転車だと登り坂を楽にしようと考えるし(この理由から旧東海道は選ばれません)クルマだと渋滞を避ける道を選んでしまうので、自然と通る道が決まってしまうんですよね。なので、今回のあえて激坂を選んだコースはちょっとゲーム感覚もあって面白かったです。
今回ハンドルとクランクをちょっとだけ変更して臨んだわけですが、どちらも狙い通りうまくいきました。ハンドルは角度を変えただけでドロップと同じ様な機能になりますが、カッコは悪いので広く普及する事はないでしょう(笑)
短くしたクランクは膝への負担が少ないみたいです。回転がスムーズになって良かったのですが、今度はここ一番のパワー不足が気になってきました。
旧東海道はクルマにとっても天下の険であって、昭和30年代の国産車は一度には登り切れず、オーバーヒート対策で休憩するポイントがあったそうですよ。
genさん、こんにちは。
今回、全員無事に完走できたのは、taddさんと忍太さんの事前「脅し」を含めた準備がすばらしかったからだと思います。
ホントありがたいことですね♪
genさんのNewポジション写真で改めてみたのですが、ハンドルの見た目とは裏腹に非常にいい形で収まってました。
完成形というのも、あながち・・・って感じです(笑)