埼玉県東部、岩槻市から越谷市に向かって流れる末田用水と谷古田用水&元荒川をつないで、冬の水辺を散歩してきました
走行日 | 2006年12月31日(晴) |
走行距離 | 39 km |
使用した愛車 | YAMAHON |
コース概要 | 岩槻文化公園→岩槻市サイクリングロード→大野島水管橋→武蔵第六天神社→末田須賀堰(永代橋)→末田大用水→なかよしレインボー公園→山王神社→出羽堀分岐→県民健康福祉村→末田落し河口→新川排水機場→綾瀬川→出羽堀樋門→久伊豆神社→蒲生大橋→蒲生の一里塚→藤助河岸跡→谷古田用水→さんが公園→谷古田河畔緑道→麺屋でん→麺匠大悟→谷古田河畔緑道→元荒川→天獄寺&久伊豆神社→元荒川堤桜並木→北越谷第五公園→宮内庁埼玉鴨場→梅林公園→金剛寺→末田須賀堰(永代橋)→武蔵第六天神社(参道)→大野島水管橋→岩槻市サイクリングロード→岩槻文化公園 |
僕は仕事の関係で、よく埼玉県内を車で走っています。 そんな「気になる水路」の一つに、埼玉県東部 岩槻市から越谷市に向かって走る県道越谷岩槻線に沿って走る水路があり、機に鉈ので地図で調べてみました。 水路は「末田用水」という名前で、岩槻市の末田須賀堰(永代橋)から取水し越谷市の西部地域を潤した後綾瀬川へと落ちているようで、綾瀬川・谷古田用水・元荒川を巧くつなぐことで集会できそうです。 というわけで、2006年最後を締めくくる用水探訪として、末田用水と元荒川の水辺を巡ってみました〜 |
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スタート地点は、岩槻市の「岩槻文化公園」。。。の予定でしたがなんと年末年始は休館(T T) 公園に休館日があるとはビックリですが、仕方ないので近所に車を止めて出発です。 |
旧岩槻市内の元荒川沿いには、岩槻市サイクリングロードが続いています。 この道を、岩槻文化公園を通り抜けつつ元荒川右岸を南下していきます。 |
公園の中で一旦ルート不明になりますが、南側の出口を抜けて左折したところにひっそりと続いています。 |
岩槻市サイクリングロードは、ときどきルートが途切れたり道がイマイチ不案内だったりするのですが、元荒川の水辺沿いや川と土手の風景を楽しめるなかなか気持ちいいサイクリングコースです。 コースは釣り堀の脇を通り抜けさらに南へと続き、再び川沿いに戻った辺りで正面に「大野島水管橋」が見えてきます。 |
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大野島水管橋 赤い派手な水管橋(笑) 右岸の道はここで切れてしまうので、この橋を左岸に渡ります。 |
左岸に渡った後、できるだけ川から離れないように進むと、土手の上に戻れました(笑) | 土手上に続く舗装路を進むと「武蔵第六天神社」と、川魚料理店が並ぶ町並みが見えてきます。 |
この「武蔵第六天神社」の裏手から川沿いを走って末田須賀堰(永代橋)に行けるルートがあるんですが、行きにはそれに気づかず一旦市道に戻ってしまいました。 コースとしては川沿いの方が気持ちいいと思うのでそっちがお奨めですね〜 |
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で、末田須賀堰(永代橋) この水門で元荒川の流れを堰き止めて、右岸の末田用水と左岸の須賀用水に導水しています。 |
永代橋には着物の女性の欄干が!? 何故に着物? |
さて、ここから橋のメインテーマ「末田用水」を走ります。 と思ったらいきなり未舗装路・・・ |
永代橋を渡り再びもと荒川の右岸に戻ります。 |
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末田大用水取水口 水門は煉瓦風の仕上げの比較的新しいものでした。 |
県道を挟んだ反対側の銘板によると2000年に完成したようです。 | 当初未舗装路でしたが、しばらく進むと舗装路になりました。 |
それにしても冬の用水路って寂しいものですね〜 |
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これくらいの水位だと、水路に流れ込む排水の方が目立ったりして(笑) | 一度県道を離れた流れは、末田落しと末田用水と二分流した辺りで再び県道沿いを流れる形になりました。 | しばらく進み、しらこばと水上公園の先で、県道を離れて未舗装路となります。 |
そうそう、仕事の時に見かける水路ってまさにココなんですよ。 先日まではただぼんやりと眺める水路でしたが、今日からはその起点と流れを想像できる水路になるなんてなんだか楽しいですね♪ と、帰りに走ることになりますがこの分岐点の向かい側には元荒川沿いに続く自転車道への入り口があります。元荒川沿いもなかなか楽しいルートなのでお奨めですよ〜 |
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越谷市立荻島小学校の前には、6年生のプロデュースで作られたという「なかよしレインボー公園」がありました。 | ふと気が付くと右側にもう一本水路が流れていました。「末田落し」の支流のようですが、川面を眺めると汚くてこっちが排水路として機能していることが分かります。 | 末田落しが再び離れていった後、左岸には小さな「山王神社」が。 中にある石像には「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻がありました。 |
水が少なくなった用水路と収穫が終わって休耕状態の田んぼを眺めながらさらに南へと進みます。 すると前方に綺麗に整備された公園「県民健康福祉村」が見えてきました。県民健康福祉村は、広大に敷地の中にマラソンコースやサイクリングコース、テニスコートなどを備えたかなり大規模な公園です。 |
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この辺りの末田用水の上はときどきこんな風に公園として整備されています | 県民健康福祉村のちょっと手前で、末田用水と出羽堀に分流する水門がありました。 | 末田用水は公園の中央をゆっくりと流れていきます。 |
県民健康福祉村内にある大きな池には名前が分からない白い鳥がたくさんいたりして、休憩ついでにちょっと眺めてみたりしました。 |
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鳥がたくさんいた、県民健康福祉村内の池。 噴水の池という名前らしい? |
公園を抜けた辺りに来ると、水路の水はほとんど流れていなくて、微妙に汚いです。。。 | 水路が綾瀬川に近づいたところで一旦末田用水を離れて末田落しの河口を見に来ました。 |
普段何気なく走っていると気が付きませんが、用水路というのは必ず排水路とセットになって流れています。 |
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再び末田用水に戻ってきました。 末田落し河口から先は、市道324号線沿いを流れていきます。 |
流れはJR武蔵野線の高架下をくぐっていきます。 | 途中、「雨水・下水道管埋設工事」とやらで水路が埋め立てられています。 |
水路の下に下水道管を埋設してるのかなぁ・・・? |
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こんな風に水路の面積を2分して横に下水道を流しているようです。 | 国道4号線と交差するところで、末田用水の水は併走してきた下水道(新川?)に落ちていました。 つまり、末田用水はここで終了と言うこと? |
対岸から見ると、この先に流れていっているのは、新川の方だけで、末田用水側は小さな貯水池のようになっています。 |
当初の予想では綾瀬川に注いでいると思っていた末田用水ですが、そのちょっと手前で下水道と合流し新川となっていました。。。 なんだか微妙に寂しげですが、まぁ、そういうもんですよねw |
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こうしてみると、いかにも排水路的な新川。 ちなみに「新川」というのはその名の通り新しく開削された放水路なコトが多いのでここもきっとそうでしょうね〜 |
そして綾瀬川との合流地点に到着〜 正面に見えるのは、綾瀬川の水位による水害を防ぐために設置された「新川排水機場」です。 |
末田用水の水は右手の樋管を通って綾瀬川に注いでいるようです。 |
いやー、少々時期が悪かったため「用水路的」な水の風景は見られませんでした(笑) 綾瀬川はかつて「全国で最も汚い川」という不名誉な称号を頂いちゃった川ですが、今ではその水質も大分改善されたそうです。 川沿いにはよく整備された遊歩道が続いているので、真夏(たぶん臭いw)意外に走るととっても気持ちよさげです。 |
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綾瀬川沿いの遊歩道には、散歩をしている方が結構たくさんいましたよ。 | 出羽堀ポンプ場 途中で分流した「出羽堀」ももはや排水路的流れとなって合流してきます。 |
綾瀬川沿いにあった「久伊豆神社」 「くいず」だったら面白いと思ったのですが「ひさいず」神社です(笑) |
ちなみにこの「久伊豆神社」ですが、岩槻〜越谷の元荒川近辺に多く見られるローカルな神社で、この辺りを走っているとあちこちで見かけます。 そんなことを考えながら県道49号線を越えていくと、ちょっと立派な欄干が付いた橋が見えてきます。 |
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久伊豆神社のちょっと先にあった石碑 正面に「成田山」と書いてあり、側面は道標になっているようでした。 |
旧日光街道と思われる道にかかる「蒲生大橋」 欄干のところがちょっと立派なライトになっています。 |
蒲生大橋の隣には「蒲生の一里塚」もありました。 |
さて、綾瀬川沿いも気持ちいいのですが、そろそろ帰路に着くために元荒川の方へ向かいたいと思います。 蒲生大橋のちょっと先には元荒川から取水し綾瀬川に流れ込んでいる「谷古田用水」の樋管があります。谷古田用水沿いには「谷古田河畔緑道」が整備されているので、そこを走って元荒川に向かいたいと思います。 |
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旧日光街道沿いだけあってレトロな雰囲気が素敵な酒屋がありました。 (隣の写真の藤助家) |
酒屋の向かいにあった「藤助河岸跡」 かつて舟運全盛の頃、ここから江戸へ年貢米などを運んでいたそうです。 |
さらに100m程走ったところにある「谷古田用水樋管」 |
「谷古田用水樋管」は非常にさりげなくあったりして、廻りに目印もないので見落としがちです(笑) 僕はうっかり通り過ぎてしまい後で戻ってきました。。。 |
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この側溝のような小径が谷古田用水です。 こうしてみるとただの排水溝のようですが。。。 |
しばらく進むと「さんが公園」として緑道整備されています。 | こちらも水はあんまり流れていない模様・・・ |
谷古田用水沿いは、住宅街の中にポツポツマンションが建ち並ぶ比較的新しい町並みのようでした。 用水路沿いをしばらく走ると、以前葛西用水をツーリングした際に通った「谷古田河畔緑道」に到着です。 |
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谷古田河畔緑道に到着〜 | 谷古田用水は、葛西用水と合流することなく併走して流れていきます。 | しばらく進むと、JR武蔵野線で道が途切れてしまいます。 |
JR武蔵野線によって水路沿いの道は途切れてしまいますが、右手にある陸橋で迂回することができます。 本来はそっちに行けばいいのですが、お腹が空いてきたので南越谷駅近辺にあるラーメン屋でお食事タイムと行きたいと思います♪ |
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麺屋でん→休み! 僕は仕事で何度も通ってるんですが、開いてるのを見たことないし(T T) |
麺匠大悟→休み!! なんてこった〜。知ってる美味しいラーメン屋が二つとも年末休み。。。 |
もういいです。 悲しみに暮れて谷古田用水沿いに戻りました〜 |
いやー、流石に年末ですね。。。 |
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お腹が空いたけど、それは忘れて谷古田河畔緑道を元荒川に向かいます。 | 途中にあった名称不明な公園。 トイレがキレイでありがたかったです(笑) |
左手にしらこばと橋が見えたら元荒川まではもうすぐ! |
谷古田用水は、葛西用水の瓦曽根溜井から取水しています。 瓦曽根溜井は、大落古利根川から逆川として運ばれた水を貯留して、谷古田用水・葛西用水・八条用水に分流していきます。 |
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ちょっと分かりにくいですが、立派な煉瓦造の谷古田用水樋管。 かなり古そうですね〜 |
谷古田用水の取水門は新しく作り直されたらしく煉瓦造ではありませんでした。 | 渇水期ということで、ほとんど水がない瓦曽根溜井。 バックに見えるのはしらこばと大橋です。 |
元荒川は、瓦曽根溜井(逆川)と平行するように流れているので越谷市役所前から平和橋を中州まで渡って元荒川と逆川の愛度を走って上流へ向かいます。 | ||
二つの川と川の間を走っていきます。 こう言うところは向かい風が辛い〜 |
宮前橋のところで右岸の遊歩道が切れてしまうので、橋を渡って左岸へ向かいます。 | 渡りきったところにあるのが、またしても「久伊豆神社」(笑) どうやら、越谷ではここが総鎮守らしいです。 |
元荒川の左岸の一般道をしばらく走っていくと、東武野田線の高架下に進んでいきます。 この高架から先は、元荒川堤桜並木1200本もの桜が植えられた遊歩道となっていて桜の季節がとっても楽しみなスポットです。 |
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途中、葛西用水が元荒川を伏せ越していました。 | 元荒川堤桜並木 遊歩道と元荒川の間に100本もの桜が植えられているそうです。 |
桜並木はまだまだ続きます〜 |
北越谷駅近辺を通過したところで、正面にこんもりとした森のようなものが見えて左岸の遊歩道はちょっと途切れたようになってしまいます。 |
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宮内庁埼玉鴨場 裏手から見るとただの森にしか見えませんw この中で一体何が行われているんでしょうね〜 |
宮内庁埼玉鴨場の隣にある梅林公園。 | 元荒川橋を渡って再び右岸へやってきました。 |
梅林公園の脇を抜けて国道4号線に到着しました〜 |
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小径から続く元荒川の土手上を走っていたら、素堀の小さな水路を発見! 調べてみたら、この水路は末田用水から分水したものみたいです♪ |
行きに見かけた遊歩道はここだったのか! 写真上部の県道沿いを末田用水が流れていきます。 |
さらに土手沿いの道を進んでいくと、工場地帯のようになり、その先に「金剛寺」という立派なお寺を発見〜 |
ん〜、この土手上の道途中に石碑やら道標やらお寺やらが結構あったりして、もしかすると岩槻と越谷をつなぐ旧道だったのかもしれませんね〜 と、思いを巡らせているうちに、末田須賀堰(永代橋)まで戻ってきました〜朝、中途半端にしていた末田須賀堰(永代橋)〜武蔵第六天神社へと続くルートを探索しながら戻りたいと思います。 |
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旧道っぽい道の周囲にはこういった石碑やなんやらがあちこちに見られました。 | 武蔵第六天神社へと続くルートは、末田須賀堰の管理事務所脇から続いていました。 | 写真左に見えるのが、岩槻にある産廃の山「岩槻富士です(ウソ)」 しかしあんなに大量の産廃どうするんでしょうね〜 |
末田須賀堰の管理事務所から続いている川沿いの道は、武蔵第六天神社裏手で行き止まりになっていました。 | ||
で、ぐるっと表に廻ると、「あ、行きに通った神社ですよ、ここ」 というわけで、ここまで土手沿いに来て、神社裏から末田須賀堰へ向かうのが正解っぽいですね〜 |
あとは、元荒川を眺めながら来た道を帰ります。 | 岩槻文化公園の入り口まで無事に付いたら今日のツーリングも終了♪ |
いやー、2006年最後の12/31日。 これは2007年にかけていい探索材料かも(笑) |
inaさん、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願いします。
越谷の辺りって河川や用水が絡み合っていて、探訪するには面白いところですよね。今は帰省中で、地元の引地川(大和市内 厚木基地の北隣の泉が水源でまっすぐ南に下って江ノ島の辺りで海の注ぐ)を探訪中ですが、「瀬替え」や「伏せ越え」なんてないので、至極単純・簡単に川を辿ることが出来ます。埼玉県は昔から開発が進んでいたんですね。
川遊び?にはもっぱらウルトラミニを出動させていますが、改造(ブレーキ軽量化&サドル交換&ポジション再考)で意外に走ることが分かった、というか、やっと乗りこなせるようになったようです。坂も結構いけるし、次回オフはこれで行くつもりです。kametoさんのハンディにはまだまだ及びませんがね。見沼オフ、楽しみにしていますよ〜
genさん、あけおめです〜
厚木の方は、川もあり海もありで良いところですよね〜
ウルトラミニが、改造によってどんな風に変わったのか楽しみです!