荒々しい山肌の景色がすばらしい妙義山に登った後、日本の鉄道の難所として知られた碓氷峠をそれらの遺構と紅葉に色づく風景を楽しみながら登ります。
荒々しい山肌の景色がすばらしい妙義山に登った後、日本の鉄道の難所として知られた碓氷峠をそれらの遺構と紅葉に色づく風景を楽しみながら登ります
走行日 | 2006年11月 3日(晴) |
走行距離 | 44 km |
使用した愛車 | バイクフライデー・ポケットロケット |
コース概要 | 下仁田→国道254号→松井田下仁田線→上小阪四ツ家妙義線→中之岳神社→とどろき岩→道の駅みょうぎ→国道18号→旧中山道→横川駅→おぎのや(昼食)→坂本宿→碓氷湖→めがね橋→碓氷峠→軽井沢駅→ペンションライラック軽井沢(泊) |
昨年の今頃、勢いでバイクフライデーを購入してから早1年。 「バイクフライデーミーティング」なるイベントがあることを! きっとバイクフライデーを愛して愛して愛し過ぎちゃっている方々が集まるイベントに違いありません(笑) 今回のバイクフライデーミーティングでは、自由参加のツーリングコースとして長野県上田市近辺を走る企画があったのですが、我が家から上田まで行ってはかなり遠回りになることと、なによりそのための早起きが無理だったので(笑)、一人別コースをとって集合場所に向かうことにしました。 「うーん、どこを走っていこうかなぁ〜」と地図を眺めていると発見! おまけに今はちょうど紅葉シーズンだし、ツーリングマップルによれば近くには妙義山というこれまた紅葉が綺麗そうな場所もあります。 よし決定!というわけで車で下仁田まで輪行し、妙義山・横川駅・眼鏡橋・碓氷峠を経由して会場である軽井沢へ向かいたいと思います。 |
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下仁田まで車で輪行し、国道254号線を妙義山の方へ向かいます。 | 道沿いでは、名産「下仁田ねぎ」があちこちで売られています。 太くて非常に旨そうなのですが、荷物になるので断念。 |
254沿いを流れる鏑川のあちこちには景色の良い渓谷があるみたいです。 写真は「はねこし狭」という所なんですが、下に降りてゆっくり見ても楽しそうです。 |
国道254号沿いには、道の駅だの直売所だの紅葉に色づく渓谷だの誘惑には事欠きません(笑) この辺りをゆっくり散歩するというのも楽しそうですが、今日は夕方までに軽井沢に入らねばならないため先を急ぐことにします。 |
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なんか「ボコッ」って感じ(笑) この辺りの山の形って変わってますよね〜 |
鏑川は非常にキレイな流れで、川面を見ると小魚の大群がキラキラ光っていました。 | 妙義山方面へ向かう「中小坂」の交差点には道しるべと庚申塔がたくさんありました。 |
国道254号をしばらくじんわりと登り、中小坂の交差点から「松井田下仁田線(県道51号)」方面へ向かいます。 国道沿いは、正直大型所の通行も多く「きもちいい〜」とは言いにくい感じなのですが、県道に入ってからは交通量も減り、のんびりと風景を眺めながら走ることができます。 |
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山々の間に広がる畑を眺めながら走っていると、正面にゴツゴツした山が見えてきます。 あれが今日の最初の目的地「妙義山」です。 |
上小坂の集落近辺には、季節外れに咲く桜「十月桜」があちこちに咲いています。 紅葉を見にきて桜が見れるとは2倍お得ですね(笑) |
十月桜は、秋に全体の1/3が咲き、残りは春に咲く、1本で2度美味しい桜です。 このため満開とはいきませんが、逆に秋らしくていい感じだと思います♪ |
道のりは県道51号を離れ、妙義山へ登る「上小阪四ツ家妙義線」へとむかって行きます。 カーブを曲がったり景色が開けたりする際に、妙義山の荒々しい山肌が見えるのですが、この辺りからだんだんと登りがきつくなってくるためそれどころではなくなります(笑) |
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所々にまだコスモスが残っていました。 | 急な登を終えて一段落。 運動不足の体には堪えますw |
そして、登りはまだまだ続きます。 |
下仁田から一つ目の峠の最高地点となる「妙義山・中之岳神社」までは、標高差にして500m。 今日という今日は「もうトリプルにするしかない!」と思いましたよ、マジで(笑) 途中、「もー無理!絶対無理!!」とか独り言を言いながら何とか登っていくと眼前に見える妙義山がだんだん大きくなってきて、最後の大きなカーブを曲がると・・・ |
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時折見える妙義山がだんだんと大きくなってきました。 峠に近づいている予感? |
最後のカーブを曲がると急に視界が開けてこの景色。 妙義山すげぇ!! |
のんびりと妙義山を眺めていたのですが、ふと、おかしなことに気が付いてしまいました・・・ |
山肌に突き出た大きな岩の先端をよく見ると、なにやら動いています・・・ 人だ!! |
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気になって仕方ないので、岩の麓にある「中之岳神社」にやってきました。 | 中之岳神社には、巨大且つ金色の如何にも儲かりそうな大黒様がありました。 | こちらは手前にある大黒神社。 |
境内に入ったところで神社の方に聞いたところ、あの岩は「轟岩(とどろき岩)」といい、その先端まで若い人なら10分くらいでいけるとのこと。 え、そんなに近いんですか(笑)もっと時間がかかるなら諦めることができたのですが、10分と聞いては登らないわけには行きません! |
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大黒神社の脇にあるかなり急な階段を登り、 | 中之岳神社の本殿に行き着いたところでさらに左へと進みます。 | そして最後は、岩と岩の間をくぐり抜け、宙を跨ぐように架かるハシゴを越えていきます。 |
いや〜、ここに至るまでのルートには手摺りとか無いので、ヘタに足を滑らせると大怪我じゃ済みません・・・ 岩肌を登るので、ビンディングは「すっごく」滑ります・・・ |
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で、何とか登り切るとこの風景! 岩の下から見るのとは見晴らしが違いますね〜 |
左の写真の先端に立ってみました。 吸い込まれるような高さ(怖) |
もうこの際だから下見てみました。 神社があんな小さく見えます・・・ |
期せずして、とっても面白い体験ができました♪ |
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轟き岩の上から妙義山を眺めてみる。 山肌が近くに見えて紅葉がキレイですね〜 |
せっかくなのでもうちょっと左側も。 | うん、大満足! 苦労して登った甲斐がありました、と下りに入ります。 |
景色は最高だったのですが、結局30分ほど時間を使ってしまいました。 となれば、お昼は当然釜めし弁当でしょう♪ |
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ときおり、妙義山を眺めながら一気に下っていきます。 | 金鶏山をグルッと回ると、妙義町の町並みが見えてきます。 | 妙義山を東側から見上げる。 さっきとは少し違った表情ですね。 |
下っている途中には、妙義神社とか道の駅みょうぎとか、地元の野菜直売所とか、これまた興味を引かれるポイントがあるのですが、お腹が空いたので先を急ぐことにします。 |
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道の駅みょうぎと妙義神社の前を素通り・・・ 紅葉シーズンだからでしょうか、この先は非常に渋滞してました。 |
上信越自動車道に向かってどんどん下っていきます。 | 国道18号から少しだけ外れると、旧中山道の町並みを楽しむことができます。 |
上信越自動車道の松井田妙義ICを過ぎたところから国道18号を進みます。 国道18号はかつての中山道に沿って新しく作られた道なのですが、所々に旧中山道の面影を残した旧道が残っているので、自転車ならそちらを進むと楽しいと思います。 |
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旧中山道の看板に従って踏切を渡ると、 | 横川の宿場町に続いています。 | そして峠の釜めしで有名なJR横川駅 |
かつて66.7%というJRのなかで最も急な勾配を越えるために、補助機関車を連結していた「横川駅」 |
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駅前には、かつて補助機関車で使用されていた動輪が展示されています。 | さて、そろそろお昼にしましょう♪ こちら峠の釜めしで有名なおぎのや本店 |
そして、いよいよ本店の釜めし♪ まぁ、味はどこで食べても一緒ですが(笑) |
峠の釜めしといえば、あの釜が有名ですが、あの釜って実は「益子焼」だって知ってましたか? みそ汁が1杯150円と微妙に観光地価格なのが気になりますがw、峠の釜めし、美味しく頂きました。 さてと、そろそろ本日二つ目の峠「碓氷峠」に向かおうかなぁと歩いていると、目の前に青のバイクフライデーを引いている方が!絶対、バイクフライデーミーティングに参加する方だ!と思って声を掛けるとやっぱりそうでした(笑) |
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途中、タンデムのフライデーに乗った方々とすれ違いつつ、旧中山道を進みます。 | 碓氷関所跡 所謂「入り鉄砲と出女」を取り締まった中山道の要所です。 写真上の門柱及び門扉は当時使用されていたものだそうです。 |
廃線に伴って使われなくなった横川駅の空き地には、碓氷峠の鉄道の歴史を紹介する「碓氷峠鉄道文化むら」が整備されています。 |
横川駅を過ぎると国道18号は、中山道と碓氷バイパスの二手に分かれています。 このあたりはかつての宿場町の雰囲気を残した町並みとなっており、各戸には屋号が書いた大きな看板が下がっていたりします。 |
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宿場のちょっと手前、高速の高架下にひっそりと水神社がありました。 | 坂本宿は、中山道六十九次のうち江戸から数えて十七番目の宿場であったそうです。 | 中山道の難所、碓氷峠の東側にあたる宿場ということで結構大きな宿場町だったようです。 |
坂本宿を越えてしばらく進むと、左手になにやらキレイな遊歩道が見えてきました。 「お、これは走りやすそうな道〜」 横川駅からめがね橋まで片道約5km約90分のウォーキングコースで、周囲に残る鉄道の遺構を眺めつつ歩けるみたいなので、自転車を置いて歩いてみるのも楽しそうですね〜 |
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アプトの道遊歩道 ちょうど良い広さの遊歩道で、是非自転車乗り入れ可にして欲しいのですが・・・ |
碓氷湖のちょっと手前に「旧中山道」の看板を発見。 どうやら旧中山道はここから山道だったみたいです。 |
坂本ダムの貯水池にあたる碓氷湖。 下に降りて歩けるようなのですが、今回は眺めるだけで通過。 |
かつての信越本線は、国道18号に沿って走っていたようで、登る道すがら、それらの遺構を楽しむことができます。 特に横川に近い前半の建築物は煉瓦造りだったりして、トンネルや橋などを眺めるのも非常に楽しかったりします。 |
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煉瓦造りの巨大なトンネル。 うぉぉ、この中を走ったら楽しそうだ! |
そして最も有名な「めがね橋」 なんと、この橋だけで200万個もの煉瓦が使われているそうです〜 |
今から100年以上前に人の手だけでこれだけのものを作ったというのは、なんかものすごいことですね! |
今は秋。 色づく紅葉に、100年以上の歴史を語る煉瓦の橋という組み合わせですから、風景的にも最高です(笑) めがね橋を過ぎると、紅葉以外に徳見に見るべきものもなく碓氷峠まで延々と登りが続きます。 |
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最初の頃は結構余裕で、うぁ〜、紅葉キレイだし!と景色を楽しんだり、 | 荒れ果ててしまった、かつての鉄道施設を発見して喜んだりする余裕がありました。 | そして標高が上がるに従って、色づきが濃くななぁ、なんて思っていたら・・・ |
見事に足が売り切れました(笑) 考えてみれば、横川手前から碓氷峠までは標高差で630mほどあるわけで、最初の妙義山と合わせたら結構な標高を登ってるんですもんね〜 横川から碓氷峠に至る国道18号には全部で184個のカーブがあり、各カーブの所にはその番号が掲示してあるのですが、最後の方はそれを見ながらカウントダウンしちゃいましたよ(笑) |
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撮影と称しての休憩の回数が増えてきましたw | そして、184番目のカーブを曲がったら・・・ | 本日の最高地点「碓氷峠」に到着〜 いやー、もう登りは無理! |
激しく燃え尽きましたが、前からずっと来たかった碓氷峠に登れて感動もひとしおです♪ 余談ですが、ここ碓氷峠は信濃川水系と利根川水系の分水嶺になっており、長野県川に降った水は日本海へ、群馬県川に降った水は太平洋へと流れていきます。 なんか、こういうのって感慨深いですよね〜 この後、余裕があったら、北側へと向かい旧碓氷峠を目指そうと思っていたのですが、体力的に無理・・・ |
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下る途中ふとみると、なんとスキー場がオープンしています・・・ どうりで寒いわけだ。 |
で、あっという間に軽井沢駅に到着。 周囲はすっかり夕暮れです。 |
軽井沢市街は、真っ赤な紅葉がちょうど見頃でした。 |
というわけで、バイクフライデーミーティングの個人的なプレツーリングはこれにて終了です。 |
こんばんは、3連休は東海地方遠征で長良川と浜名湖を廻って少々疲れ気味のgenです。
1年前のほぼ同じ時期に、私も碓氷峠を越えましたが、紅葉の時期はホントいいところですね。私は素直に横川からスタートしましたが、前菜に妙義山をいただいてくるとは…inaさん元気ですね〜。おまけにクライミングまで…、ポケロケでガッツリ走って、途中の見所もしっかり制覇して、実にinaさんらしい(笑)
こんなに登るのが大好きなinaさんのために、ギアの問題を何とかしてあげたいけど…メカには全く無知なものでお役に立てません。
的外れな意見かもしれませんがトリプル装着に行く前に、?フロントインナーを小さくしてみる。?その時々でスプロケを交換する(南房総ですがのさんがやっていたように)なんていうのはどうでしょうかね?
genさん、こんばんは。
東海遠征お疲れさまです!
ギア問題、衰えを感じる体には悩ましいところです・・・
フロントを小さくするという手はアリなんですが、以前聞いたところでは、僕のクランクに合う小さな歯がないはず何ですよ〜
となると、クランクごと交換になり、それならトリプルかなって(笑)
MAX27Tのスプロケを買って、ご指摘のような乗り方をする方が賢いかな?
私も初日に碓氷峠登りました。宿に車を置いて横川まで下って、峠の釜飯食べて登りました(^^)inaさんは、妙義山にも登られているなんて凄いですね。
ちなみに私のギヤ構成は、フロントはコンパクトドライブで50x34、リヤが11〜25です。リヤは最近シマノが出してくれたギヤでヘタレな私には大助かりです。
takaさん、こんにちは。
横川まで往復した方、結構たくさんいらっしゃったみたいですね〜
僕は、調子に乗って妙義山まで走っちゃったのですが、おかげで旧碓氷峠にのぼることが出来なかったので、そっちが心残りですね(笑)
ギア構成の件、ありがとうございます!
やはり、フロントをコンパクトドライブにされてるんですね〜
僕は何にも考えずに買ってしまったのですが、初めからそっちにするべきだったかな・・・
inaさん、ご無沙汰です。
何故かgenさんとは、たまにお会いしています。
皆さん、それぞれ楽しんでますね。
僕のポケロケは53Tでディレイラーが台座の一番下ですので、
inaさんのディレイラー台座が下にあるとコンパクトも楽しめて良いですね。
僕は最近、前38T、後ろ27Tの組み合わせで固定です。38TはクランクそのままでOKです。
この組み合わせで、大弛峠も白石峠も和田峠もどこでも平気ですよ。
inaさんなら、少し走れば今のままでぜんぜん平気でしょう。
すがのさん、こんばんは。
ミーティング会場では、すがのさんを知っている方も結構いて、共通の知り合いがいたことにちょっと安心しました(笑)
クランクの件、なるほど今あさひを見てたら、38Tってのがありますね!
これは安上がりでいいかも〜と思ってみていたのですが、このへんをみるとシマノ9s対応との記述・・・
10s用って無いんでしょうか・・・