神奈川西部の里山巡りオフ

神奈川西部の里山巡りオフgenさんの案内で走る神奈川県西部(秦野市、大井町、中井町、大磯町、平塚市)の里山巡りサイクリング
東京からほど近い立地にこれだけの里山と自然が残されている環境にビックリ!

走行日 2006年10月14日(晴)
走行距離 44 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 小田急秦野駅→震生湖→栃窪→峠隧道→峠→矢倉沢往還→篠窪の椎の木→富士見塚見晴休憩所→中村川→須藤家の門扉→あさひ(昼食)→藤沢川→井ノ口→遠藤原(平塚八景)→七国峠(平塚八景)→レイクウッドゴルフ場→虫窪→太平洋岸自転車道→鴫立庵→大磯駅→平塚駅

今日はYAMAHONで行こう!「9回目のオフ」ということで神奈川県西部の里山を巡る予定です。

集合場所は、小田急線秦野駅。実は生まれて初めて降りました(笑)
今回はお友達のgenさんが厳選した里山を巡るコースを案内してくれます。

どんな景色が見られるかなぁ〜と期待しつつ秦野駅を降りると、駅前のロータリーには既に10台以上の小径車の集団が・・・(笑)

何しろ今回は、ヤマ行こ!オフの中でも最大の参加者となる15人が集まります。
しかも初参加の方がその半数以上。

いつものメンバーと走るのはもちろんですが、こうやって新しい方々と毎回ご一緒できるというのはとっても嬉しいことですね!

バタバタと準備を済ませ、お互いに軽く自己紹介をした後、いよいよ出発です♪
小田急線畑野駅前に集合する謎の小径車集団。
お互いに自己紹介をして出発です。
秦野駅から南へ、まだ新しい町並みを山の方へ向かって走ります。 室川を渡ると目の前にいきなり激坂登場!
まだ体が温まっていないところにこれはキツイ!

コース前半は、アップダウンを繰り返しながら標高差120mほどの低山を巡っていくルートです。

標高差がそれほど大きくないのでそれぞれの坂は短いのですが、斜度が急だったりして、まだ温まっていない体にはちょっと辛かったかも(笑)

住宅街を抜けて斜面の緑がキレイな南が丘方面へ 走り始めてまだ1.5km程なのに、こんなに登って来ちゃいました(笑) 登り終えたら町並みを見渡す気持ちのいい尾根ルートを走ります。

自転車で行く「登り」の魅力は、やっぱり登った後の展望の良さですよね〜
そういった意味で今回のコースは,\、最初の登りこそキツかったですが、その後の尾根道は右に町並み・左に里山を見下ろす絶景のルートで、まさに「登った甲斐があったなぁ」と(笑)

景色を眺めつつ細かいアップダウンを繰り返していくと、程なく「震生湖」に到着です。

この震生湖は、1923年9月1日の関東大震災の際、渋沢丘陵の一部が崩れたことで谷をせき止められて出来た日本で一番新しい自然湖ということです。

「一番ふるい」という観光地はあちこちにあるのですが、「一番新しい」というのはおもしろいPRポイントですね(笑)
震生湖
尾根道からとっても急な坂を下ったところにある静かな湖です。
岸辺には結構大きなガチョウが!
人になれている様子で、まったく逃げる様子がありません(笑)
湖の畔には、震生湖の名付け親である寺田寅彦の歌碑があります。
「山さけて 成しける池や 水すまし」

震生湖を後にして、小原・栃窪の集落を抜けてさらに西へと向かいます。

この辺りは昔からの集落のようで、所々に立派なお屋敷が点在していたりします。
震生湖を出てすぐの所に「福寿弁財天」とかいたノボリが幾つも立っていました。
実はここ「関東三大弁天」ということなのですが、寄ってこなかったので詳細は不明です。
こんな気持ちいい杉並木を走り抜けたり、 街々と丹沢の山々を眺めながら進んでいきます。

いやはや、細かいアップダウンって結構疲れるんですよね〜
登りなら登りでずっと登りの方が、気が楽というか何というか(笑)

ここまでの尾根道のアップダウンで結構皆さんお疲れの様子。
栃窪の集落の中にあった「栃窪稲荷神社」
小さいけれどよく手入れが行き届いていて地域の方々から大事にされている様子です。
渋沢中学校前は、木々の葉も落ちてすっかり秋の様子。 峠隧道に向かって激坂を上る!

下の写真をよく見ると、手前の方がなにやら大きな荷物を・・・

これは「乾し肉さん」の後ろ姿なんですが、なんとこのツーリングの後に演奏会があるということで「ビオラ」を背負って走っています。

同じフライデー乗りとしてその根性を見習いたいところですが、僕には絶対無理です(笑)
途中坂に苦しみましたが、ようやく「峠隧道」
これを抜けたらあとは下りか・・・?
と思ったら、そうでもなくて緩やかに登りながら「峠」の集落へ到着。
(峠っていう地名なんですw)
道を覆うように立っている、「篠窪の椎の木森のシイ」
樹齢800年の大木です。

篠窪の集落のちょっと手前、秦野市から大井町に入った辺りから、やっと下りを楽しむことが出来ます(笑)

里山の景色を楽しみながら下ってくると「篠窪の椎の木森のシイ」があり、ここから再び登り返して富士見塚見晴休憩所へ向かいます。
富士見塚見晴休憩所
空気が澄んでいれば南足柄の町の向こうに富士山が見えるらしいのですが、残念ながら見ることが出来ませんでした〜
矢倉沢往還は、ここからまっすぐに足柄の方へ向かっていきます。
古道っぽい雰囲気がいいですね〜
かつて源頼朝も富士の眺めを楽しんだという富士見塚。

残念ながら、富士見塚からは富士山を見ることが出来ませんでしたが、丹沢の山々の眺める風景を楽しむことが出来ました。

このあたりが今日のコースの中で最高地点となり、この先は太平洋に向かって下っていく形となります。
さぁ、下りだ!と思ったら目の前に小さな山が(笑)
でも、空に向かって登るみたいで楽しげな感じじゃないですか?
登り切ればこの景色♪
うん、満足。
10月も半ばということで、あちこちでコスモスが見頃を迎えていました。

登り終えたところから先は、「こんどこそ」下り基調になります(笑)

東名高速が通る「柳」の集落方面へと一気に下っていきましょう〜
山肌の畑の間を通る、のんびりとした小径を走って、 右手に東名高速を見ながら一気に下ると 標高差180mはあっという間(笑)

このまま市道をまっすぐ走っても方角的には同じなのですが、車も多くてのんびりと楽しむことが出来ません。

そこで、genさんの案内により、東名高速の高架の下から中村川沿いの小径へと進みました。
中村川は先ほど通った、篠窪付近を水源とするとってもキレイな流れです。 須藤家の門扉
かつて小田原城二の丸「幸田門」で使用されていたものをそのまま持ってきたという「須藤家の門扉」
須藤家の前にあった、鴨沢中庭道祖神。
この辺りにはこういった道祖神がたくさんあるんですが何ででしょうね?

上の須藤家の門扉ですが、明治4年に小田原城が廃城になった際に民間に払い下げられたものを、当時の豪農であった須藤家が買い取り、解体しないまま船と人力で運んできたというから驚きです!

昔の金持ちってスケールが違いますね・・・w

とか考えながら再び中村川沿いを下ります。
ふと田んぼを見ると、ど真ん中にコンクリートの構造物が!?
形状からして橋脚だと思うのですが、昔はここに橋があったんでしょうね〜
川の流れで削り取られた部分で地層がむき出しになっていました。 中村川沿いでもコスモスが満開です!

いやー、前半のアップダウンはきつかったものの、富士見塚から先はのんびりとした里山を楽しみながら小径を走る良いコースでしたね〜

と、安心したところで今日のお昼タイムです(笑)
今日のお昼は中井町遠藤にある、鯰料理が食べられる店「あさひ食堂」です。
あさひ食堂の前に集合する15台の小径車集団(笑) 鯰天丼:730円
鯰(なまず)は、とても淡泊な白身魚風で、衣もさっくりで結構旨い♪
これで730円はお買い得ではないかと♪
食べ終わって出発しようと思ったらohtaさんの愛車がパンク。
すぐに修理となりますが、これだけ人数がいると道具も人でも問題ありません(笑)

あさひ食堂の定食は値段が安い割に量がたっぷりで、みなさんお腹が重くなってしまった模様(笑)

こういうときは、ガッツリと登るのではなく川沿いをのんびり走りたいものですが・・・
藤沢川手前で、また道祖神を発見。
手前から2番目の碑が道案内の看板の役目を兼ねているようでした。
藤沢川沿いをのんびり進む気持ちいい道。
あー、もうこういう緩やかな道が良いですよ〜と思ったのですが・・・
その後こんなに登ることに(笑)

あさひ食堂でルートマップを見ながら何となく予感していたのですが、ここから太平洋に向かうコース上には小さな峠が二つほどあるような気がします・・・w

峠があれば登るわけで、やってきました午後のヒルクライムタイム!
平塚八景の一つに数えられる「遠藤原」を目指して登っていきます。 斜面が緩やかになり景色が開けてきたら「遠藤原」まではもうすぐ! 遠藤原に到着
が、富士山や箱根の展望が・・・と書いてあるけどどっちに見えるのかよく分かりません(T T)

家に帰ってから調べて分かったのですが、遠藤原から展望が望めるのは写真の看板とは反対側の畑の方でした(笑)
途中そうかなぁとは思ったのですが・・・

遠藤原では、各々の自転車を見ながら小休止。
みなさんそれぞれに弄ってたりしたのですが、なかでも「めとろさん」のMetroは塗装の仕上がりも良くて、入門グレードには見えない仕上がりでした。

写真を取り忘れてしまったのが心残りですが、ああいうのを見ちゃうと自分でも「HANGTEN alloy folding 」を買ってやってみたくなっちゃうのが困ったところです(笑)

と、満足したので遠藤原をあとにして、七国峠へと向かいます。
七国峠
かつて、甲斐、駿河、伊豆、相模、安房、上総、武蔵の七国が一望できたことから、その名が付けられたのだそうです。
今は手前に産廃処分場があって微妙な景観ですが・・・
レイクウッドゴルフクラブ周辺の道路は流石に綺麗に整備されています。
枚年どれくらいお金がかっているのか気になるところw
レイクウッドゴルフ場の管理棟を過ぎたところで、左折。

ふぅ。。。今日は小さな峠を幾つも越えてしまいましたね〜

眺めも良かったのでそれはそれで良いのですが、流石にちょっと疲れてきました。

そろそろ・・・、と思ったちょうどいいタイミングでここからは海まで一気に下ります♪
ちょっと下ると正面の空の下に海が見えてきました!
おぉう!山から海にやってきましたよ♪
下り終えて、国府新宿市街へ。
線路下のガードをくぐって行けば海までもうすぐ〜
国道一号線を東へ向かいます。

国道一号線までくれば海はもうすぐそこなんですが、もうちょっと先に行ったところに「太平洋岸自転車道」があるので、自転車乗りとしては覗いて帰りたいところです。

というわけで、太平洋岸自転車道の入り口を目指して国道一号線を東へと進みます。
太平洋岸自転車道の入り口の方へ向かっていくと、ついに太平洋に到着! しばし海を眺めてみる・・・ 台風の影響か、今日は結構波が荒いようでした。

せっかく海まできたので、海を眺めつつ走りたいところです。

太平洋岸自転車道は、国道一号線に沿うように海沿いを走ることが出来る自転車道なので、これを利用して本日のツーリング最終地点である平塚方面を目指します。
太平洋岸自転車道の入口
この左手の丘の上にはかつての首相「吉田茂」の銅像が建っているそうです。
自転車道は、おおむね国道よりも高い位置に設置されていて海を眺めながら走ることが出来る親切設計でした♪ 鴫立庵
よく分からないのですが、味のある建物があったのでパチリw

このまま太平洋岸自転車道を進んでも平塚方面に向かえますが、genさんの話によると国道1号線の旧道にかつての面影を残すナイスなスポットがあるそうです。

これは是非見て帰りたいですね〜
そんなわけで、コースは自転車道を離れ大磯市街へと向かいます。
これはすごい!
立派な松並木の国道一号線旧道。
ここがかつての東海道かぁ、何となく感慨深いw
東海道線を越えると松ではなく普通の並木道に。
何で木の種類が違うんでしょうね?
化粧井戸
この近辺にはこういった歴史スポットがたくさんあり、ゆっくり見て回っても楽しそうです。
歴史ある旧道を楽しんだら、あとは一路平塚駅を目指して今日のツーリングオフも終了です。
サイクリングロードが続いている「花水川」を渡り、 予想以上に大都市だった平塚市街を進んでいけば、 本日の最終地点。
JR平塚駅に到着〜

というわけで、ヤマ行こ!9回目のオフ「神奈川西部の里山巡りオフ」も無事に終了しました〜

初めの激坂を上ったときにはどうなることやらと思いましたが、後半は下り中心で景色を楽しむ余裕も出て気持ちよく走れたのではないでしょうか?
最後の国道1号線近辺には歴史的スポット満載で、この辺りを中心にじっくり廻っても面白そうだし〜♪

全体としては、案内してくれたgensさんの下調べがスゴク充実していたおかげで、ちょっとした小径の風景を楽しみつつ走れるすごく良いコースだったのではないかと思います。

案内してくださったgenさnを始め参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!

ちなみに、この後、過去最多の13名の参加で大反省会があったのは内緒だw
ツーリングルートマップ
 
この記事へのコメント(6件) |コメント入力欄へ
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gen |2006年10月17日 08:15返信

inaさん、ツーレポのアップ、相変わらずものすごく速いですが、内容もよく調べてありますね。「栃窪」なんて地名は知りませんでした。

ちなみに震生湖そばの弁財天は僕らが休憩したところから少し離れた湖岸にあって道路の入口も別々になっているのですが、下見の結果、傾斜のゆるいほう?を選びました。

「鴫立庵」は三夕の歌、「こころにもみにもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」(学校で習ったの覚えてますか、あと2人いますが)の西行法師が昔庵を営んでいたところで、それを復元して今では俳句道場になっている?ようにうる覚えています。

今回のコースは、一筆書きのような不自然なルート図でもわかる通り、あれもこれもとちょっと欲張りすぎましたね。あんまり行かない方面なので、一気に全部廻ってしまおうと!してしまいました。埼玉方面からでも乗り換えなしで大磯・二宮あたりまで行って今回のコースの半分くらいを廻るのがいいかもしれません。まだ、見所は残っていますしね。

坂については、みんなの意見から考えさせられましたね。大体感覚的に最大でも50〜60メートルくらいの高度差かな、いろは坂や他のヒルクライムで有名な峠のように標高差300mなどという長い登りではないので大丈夫かなと思っていたのですが、ちょこちょこしたアップダウンが続くのとながーい登りが1回で終わるのとどっちがいいんでしょうかね?皆さんの意見を待ちたいです。

前半部分、とくに富士見塚からちょっと上がった畑の中を行く細い道は、個人的に
一番お気に入りの場所で、いわば「秘密の場所」を公開したつもりなんですが、気に入っていただけたでしょうか。ツーリング中にも話しましたが、冬はちょっとした奥武蔵あたりのちょっとした山でも雪や氷で走れなくなるので、温暖な秦野界隈の里山は冬こそお薦めです。富士山も毎日のように見えますよ。

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ina@管理人 |2006年10月18日 11:59返信

genさん、こんにちは。
当日の案内とっても大変だったかと思いますが、ホントどうもありがとうございました。

途中、みんなあれこれビックリしますが、それはそれで楽しんでいると思うので心配ないですよ♪

アップダウンについては、同じ標高差を登るなら一気に登っちゃった方が気持ち的には楽に思いますが、ツーリングのコースとしては少々のアップダウンがあった方が変化があって楽しいのではないかと思いますね〜

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shun2006年10月18日 19:55返信

レポート、楽しく拝読させていただきました。

かつて秦野市民だった私にとって、震生湖や渋沢の景色はとてもなつかしいものでした。
それにしても秦野駅の変わり様にはびっくりですね!20年近く経っているのですから当然でしょうが・・。

また楽しいツーリングを期待しております。

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taku |2006年10月18日 20:13返信

genさんこんばんは
genさんは坂を高度差で表現されていますが、それよりも勾配のあるなしの方がきつさに直結すると思います。まあ直線だと視覚的に嫌さが倍増しますけど

今回の坂では短くても勾配がきついので使用したギヤ(インナーローロー39-23T×0.37)は栄村の一番きつい坂と同じです。それに対していろは坂はアウターロー(50-23T×1.00)でも何とか上れます。
個人的には秦野の坂といろは坂のどちらかと言われればいろは坂の方が勾配がきつくないので距離はあっても好きです、ハイ

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ina@管理人 |2006年10月18日 21:38返信

>shunさん

やっぱり20年ともなると、風景もだいぶん違うんでしょうね〜

そういえば我が大宮も僕が小さな頃とはビックリするほど変わってるし(笑)

>takuさん

確かに急勾配は「足」を使い果たしてしまうので辛いですね・・・w

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gen |2006年10月19日 12:49返信

坂について

>takuさん
読んで、なるほどという感じです。
そういえば、富士山5合目まで登るスバルラインも標高差は1500mくらいあっても、傾斜は比較的ゆるく一定で登りやすかったですね。(1合目までの8%の直線はきついですが)

大体、クルマの通る車道は勾配がゆるめに設計されていて自転車にも登りやすいですね、林道のような低規格のところは別ですが。

今回のオフは、車が少ない路地のようなところを選んでいたので結果的に勾配のきついところが増えてしまったというところでしょうか。

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