長野県の最北端に位置する「栄村」をグルッと1周しちゃうサイクリングイベント「グルッとまるごと栄村100kmサイクリング」に参加してきました
長野県の最北端に位置する「栄村」をグルッと1周しちゃうサイクリングイベントに参加してきました。
秋山郷を始めとする自然いっぱいの風景を眺めながらのんびりとサイクリングのはずだったのですが、何故かこれまでで最も修行モードの本格山岳サイクリングに・・・
走行日 | 2006年8月 6日(晴) |
走行距離 | 100 km |
使用した愛車 | バイクフライデー・ポケットロケット |
コース概要 | さかえ倶楽部スキー場→百合居橋→大巻→大久保・菅沢CP→北野天満CP→五宝木→五宝木トンネル→屋敷CP→秋山郷・切明→のよさの里入口CP→のよさの里→小赤沢CP→屋敷CP→五宝木トンネル→五宝木→北野天満CP→当部→長瀬→雪坪→宮野原橋→さかえ倶楽部スキー場 |
長野県の最北端に位置する「栄村」 僕は会場である「さかえ倶楽部スキー場」から1時間ほど離れた秋山郷に宿泊していたので、エントリー締め切りギリギリの7:00に会場に到着。 会場を見渡すと、ほとんどの参加者の方はロード・MTB系の方で、小径車は我々6名を除くと数人の様子です。 |
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僕が到着する前に既に準備完了♪ 今回DAHON系はtakuさんとぐーさんの2台のみ |
7時になったので開会式 注意事項等があったようですが、僕は自転車のセッティング中・・・ |
みんなそろって、いよいよ出発! 気をつけていきましょう〜 |
7:35 スタート! |
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朝日と緑が気持ちいい下り。 このころは「楽しいサイクリングになりそうな予感!」とか思ってましたよ(謎) |
各集落では村の住民の方が総出で声援を送ってくれました。 こういうのって嬉しいですね〜 |
千曲川を渡りつつ、「あーあの山登るんだろうな〜」とか考えたりします。 |
ここまでは軽い準備運動ということでかるーく下ってきましたが、今回のイベントのコースは登り主体でありここから登りモードに突入していきます。 |
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正面の山に向かって道が徐々に登って行っているのが見えてきました〜 | 最初の登りということでみなさん快調に飛ばしていきます。 | 途中に何度かこういった小さな沢があり、水の流れる音が心地よかったです。 |
大巻・野田沢・程久保の集落を通りすぎて300m弱の標高差を登り切ると、一つ目のチェックポイント「大久保・菅沢CP」に到着です。 | ||
野田沢の集落を眺めてみる。 のんびりした風景に心が癒されます♪ |
空へと続くまっすぐな道を登り切れば・・・ | 8:17 最初のチェックポイント「大久保・菅沢CP」に到着〜 |
今回のサイクリングイベントは、栄村のみなさんの全面的なバックアップによって開催されている模様です。 各チェックポイントでは栄村でとれた果物や野菜がたくさん用意されていて思わず食べ過ぎてしまいます(笑) |
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巨峰あまーい!! | キュウリもうまーい!! | 形状が微妙に怪しいオブジェが・・・ 「元気のいいアスパラ」だそうです(笑) |
休憩と果物・野菜でエネルギーを補給したら再出発〜 ここから先は、小さなアップダウンと下り基調のお気楽ルートのはず・・・ |
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空に向かって走るような気分。 天気が良くてホント良かった! |
大久保の集落へ向かう一直線の下り。 苦労して登った甲斐のある絶景の下りですね〜 |
所々に、花が咲いていたりしてこれもまたいい感じ♪ |
一旦下って、二つ目のチェックポイント「北野天満CP」に向かいます。 チェックポイントの手前には「北野天満温泉学問の湯」があり、はやくも「あ〜、温泉入りたい・・・」的な誘惑に狩られます(笑) |
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「北野天満温泉学問の湯」 宿泊施設も併設されているみたいですが、じっくり見ている時間はありません・・・ |
8:45 北野天満CPに到着〜 村の子ども達がドリンクやバナナを配ってくれました〜 |
天然の湧き水をボトルに補充! こういった美味しいオプションがとっても嬉しいですね〜 |
さて、のんびりしたいところですが、今回のコースには時間制限が設定されているためそうも言ってられません。 マジですか(笑) |
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北野川にかかる吊り橋を渡って北野天満宮方面へ向かいます。 | 吊り橋を見下ろしてみる | 北野天満宮 菅原道真が祀られている学問の神様だそうです。 |
北野天満宮をすぎると、山の中腹にある開けた風景が現れます。 「ここから4kmキツイ登りです〜」キター!! |
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たくさんの石碑と小さなお堂。 近所で畑仕事をしていた方々が声援を送ってくれました。 |
毎日こんな風景を眺めながら暮らせたら幸せだよな〜 | さー、どんどん登っちゃうよ〜 |
ここから時間制限のある屋敷CPまでは、距離にして20km・標高差360m&300mの峠を二つ越えていかねばなりません(T T) 10:30の足きりまであと1時間30分しかないんですが、果たして間に合うんでしょうか・・・? |
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よたよた走っていると「それGPSですか〜?」という女性の声。 颯爽と抜き去りあっという間に見えなくなってしまいました・・・ 招待選手の方だったらしいのですが、ものすごい速さです! |
一つ目のピーク(本日2つ目)をクリアしたので、とりあえず地層とか見てみましたw | 道沿いの沢が小さな滝になってます。 流れる水音が心地良いですが、のんびりしている暇はありません。 |
一旦下って、時間制限手前最後のピークである「五宝木トンネル」を目指します。 と、思った手前に誘惑の補給所。 |
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ほとんど手つかずの自然の川「ゴサイ沢」 ホントはゆっくり眺めたかった〜 |
五宝木トンネル手前で誘惑の補給所。 のんびりしてる場合ではありませんでした(笑) |
でも、となりにキレイな沢があったのでとりあえず撮影w |
残すは標高差100m位の登りと距離にして5km程の下りです。 一つ目の足切りで切られるのは何とも悔しいので全速力で向かいます! |
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まだコース全体の1/3も走っていないのですが、最後の力を振り絞って登ります。 | 本日3つ目のピーク「五宝木トンネル」に到着〜 登り切ったけどゆっくりしている時間はありません。 |
一気に下って「屋敷CP」に到着〜 果たして時間は・・・ |
10:27 「屋敷CP」に到着! いやー、のんびりサイクリングとはほど遠い必死さです(笑) 米どころ新潟のおにぎり♪ということでゆっくり食べたいところですが、次の時間制限まで余裕が全くない模様・・・(T T) あの、お昼はいつ食べればいいのでしょうか? |
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時間ギリギリ、続々と到着するみなさん。 結局ヤマ行こ!チームはgenさんと僕の二人だけ生き残りました。 |
時間がないのでお昼を持ったまま出発。 なかなか厳しいコース設定ですね〜 |
緑の谷間から流れ出る大きな滝を発見。 これはキレイな滝ですね〜 |
屋敷CPから先のコースは当初下り基調で始まりました。 下りから登りに切り替わって数百m・・・恐怖の瞬間がやってきます・・・ |
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バイク乗りの方が、沢で足を冷やしてました。 気持ちよさそう〜。 |
この登りのちょっと先で恐怖の瞬間が・・・ | どうせ漕げないなら、のんびりお昼をいただきましょう(笑) |
これ以上無理したら還ることもできなくなりそうな気がしたので、時間のことは忘れてゆっくり休憩することにしました。 先ほどいただいた包みを開けると、美味しそうなおにぎり。 |
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堺の分岐路で登りは終了〜 ここから下って切明温泉に向かいます。 |
あー、下りはラクチンだよ♪ 景色はキレイだし〜 |
であっという間に昨日の宿泊地「切明温泉」に到着。 |
ひと仕事終えて油断があったのかもしれません・・・ ポロッと落としたデジカメが前輪のスポークに巻き込まれて大破(T T) |
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これが、最後の写真に・・・ 液晶が壊れても一応写真は撮れてる模様(笑) |
というわけで、ここからは携帯のカメラで撮影します。 画質が悪いのはご勘弁♪ |
鳥甲山の山肌がとってもキレイだったので撮影したのですが、画質がイマイチですね〜 |
切明のCPを過ぎたところから、「え、ここ自転車で登るの?」って聞きたくなっちゃうような登りが始まります。 そうこうしているうちに気が付くと真後ろにサポートカーが。 |
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12:05 のよさの里入り口CP到着 制限時間を5分超過して到着した僕に「おまけで上に行って良いですよ♪」というありがたい(?)言葉・・・ いや、正直下りたいんですけどw |
そういわれては仕方ないので登ることにしましょう。 と、進んだ先で見つけた凄くキレイな沼。 やっぱり来て良かった〜 |
なんと、沢が道路を流れています! これが正規の流路みたいなのでビックリしましたが、あまりに暑いので頭からかぶってみましたよ(笑) |
切明から先、足が吊りそうで登りはほとんど踏めなかったのですが、ここで一つのアイディアがひらめきました。 使う筋肉を変えてはどうだろうか? ビンディングペダルは、踏む位置が固定してしまうので一つの筋肉で踏んでしまっているとすれば、踏む位置を変えれば使う筋肉が変わるんじゃないだろうか? 今まで足が攣りそうで全然踏めなかったのに、スイスイ上れるようになりました〜 これで、安心して本日の最高地点1250mを目指すことができます! |
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さぁ、どんどん踏んでいきましょう♪ | 13:05 疲れすぎて最高地点の写真を取り忘れました(笑) ちょっと進んで下っている最中です〜 |
途中、あじさいに似たキレイな花が咲いてました〜 |
最高地点からの下りは、かなり急で且つ路面状態が悪く、ロード系の足回りのポケロケではちょっとツライ感じです。 |
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13:30 小赤沢CP ここら辺りになると燃え尽きる人が続出・・・ リタイヤした方がサポート用のバスで休憩してました。 |
これから屋敷CPへ向かって過激な登りなのに一旦川縁まで下りました(T T) 対岸の道を見て心が折れた方多数(笑) |
布岩山の山肌を見ながら屋敷CPへ向かう長い登りを進んでいきます。 |
時間は、14時ちょっと前。 こんな時間に登りだなんて我ながらタイミングが悪いですね〜 |
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と、いうわけで道沿いの沢で冷却しましょう(笑) 靴を脱いで冷たい沢に足を浸すと体の熱がスーと引いていきました |
冷却効果で一気に屋敷CPまで登り切りました♪ | とはいえまだまだ登は続きます。 五宝木トンネル目指してガンガン踏んでいきましょう! |
いやー、しかし厳しいコースですね〜。 (最近、全然乗ってなかったので当たり前か・・・w) |
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なんとか登り終えて五宝木トンネルに到着。 | トンネルの中は空気がひんやりしていて気持ちいい〜 写真を取るも大失敗(笑) |
トンネルから先は、基本的に下り基調。 ホントにここを登ってきたのか?と思うくらい長い下り・・・ |
五宝木トンネルから先は、午前中に登ってきたルートを下る形になります。 しかし朦朧としていたのか記憶が曖昧でどういう感じで上り下りだったのか思い出せないんですよね〜 |
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登ってる最中は夢中で写真がありませんw この先で峠は終わり〜 |
15:25 長い下りをあっという間に下って、北野天満CP |
雪坪に向かって全速力!? |
あー、ここまで下りれば、あと一つ峠を越えるだけ♪ 「時間の関係で最後の雪坪CPで足切りするらしい」 なにー!! あれだけ頑張って最後に切られたショックは相当なものでした(T T) |
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15:40 全速力で雪坪へ向かうもあえなく足切り・・・ もうダメだ、燃え尽きた・・・ |
コース変更のおかげで、宮野原橋の下にある大きな滝を見ることができました。 |
国道117号から千曲川を眺めながらゴールへ向かいます。 |
ちなみに日本一長い川として知られる信濃川ですが、長野県では千曲川・新潟県では信濃川と呼ばれており、先ほどの宮野原橋のちょっと上流にある長野と新潟の県境でその名前を変えているそうです。 そんなことを考えながら、じわーと登っていくと程なくゴールである「さかえ倶楽部スキー場」への入り口に到着。最後にここから標高差150mのスキー場への登りが始まります。 |
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もうちょっとでスキー場入り口。 長かった旅ももうすぐ終了です〜 |
あの山の向こう側がゴール! | 16:00 ゴール!! 山あり谷ありというか「ありすぎw」なルートを無事走り終えることができて感動もひとしお♪ |
というわけで、最後にショートカットさせられてしまいましたが、GPSに依る積算で約100kmの道のりを無事に走り終えることができました〜 これまでいくつもの修行モードツーリングをやってきたのですが、今回のサイクリングイベント「そのどれよりも辛かったです」・・・ とはいえ栄村は手付かずの自然と素朴な集落の景色がすばらしく、時間に追われずにのんびり走れたらかなり楽しいコースです。
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ゴールした直後。もう限界ギリギリ(笑) いやー、もう自分の全てを出し切った感じ! |
ゴール後に無料で配られたキノコ汁と漬け物♪ 疲れ果てた胃にイイ感じで染みわたる〜。 |
帰りに津南町にある宮野原温泉宝山荘でさっぱりして帰りました。 アルカリ性の単純泉でヌルヌル系のいいお湯でした〜 |
なんだかんだで、他に類を見ないくらい大変なツーリングでしたが終わってみればやっぱり自転車は楽しかった♪ 今回何よりも良かったのは、栄村のみなさんの暖かさです。 栄村の皆様、イベント主催者の皆様、どうもありがとうございました〜 |
栄村サイクリングへの参加ありがとうございました。
楽しい、そして内容の良くわかるレポート読ませていただきました。
ご意見も、来年への糧とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
参加者に配られたメダルは、数あるうちは、栄村にいって走るともらえるようにいたします。
ぜひ、紅葉シーズンにでも、また訪れてみてください、そのときにはじっくりと、ゆっくりと楽しんでほしいです。
それではこれからも長く、そして安全に自転車の旅を楽しんでください。
またどこかでお会いいたしましょう。
ツーレポ作成、相変わらず速いですね、もう招待選手並み。
inaさんは単独行になっても結構リフレッシュしながら走っていたんですね。
自分は完走こそ出来たものの、復路は屋敷と雪坪の先で2回、熱中症になりかけてダウンしていました。後半があまり楽しめなかったのがちょっと心残りでした。
でも全体的にはとってもよくできたイベントでしたね。
特に前半の北野天満までは美しい景色に感動していました。
紅葉の時期にまた行っちゃおうかな。
輪工房さん、この度は楽しいイベントの開催ありがとうございました!
おかげさまで辛くてきつくてそして楽しい一日を過ごすことができました(笑)
今年は初開催ということでいろいろご苦労もあったかと思いますが、また次回も期待しておりますので何とぞよろしくお願いします。
genさん、こんにちは。
あの異常なほどに速い招待選手にたとえていただけるとは光栄です(笑)
(実は早くやらないと忘れちゃうw)
僕はもう、限界ギリギリで走り続けていたので、リフレッシュ無しじゃとてもとても・・・
個人的には、もうちょっとゆっくり景色が堪能できたら良かったかなぁと言う感じですね〜
初めまして
50KM宿泊組の参加者です
詳細なレポートを拝見すると 又あの景色が甦ってきます
50KM組は SKI場からの前半部はコース外でしたので
写真を新鮮に拝見しました
秋にも訪ねてみたいですね!
やじさん、はじめまして!
やじさんのレポートも拝見させていただきました〜
いやー、コースは厳しかったけどホントに良いところでしたね♪
ところで、ブログを見ながら気が付きましたが意外に近所ですね(笑)