しまなみ海道を自転車で行く! > 020ツーリングレポート > 多々羅大橋で生口島&高根島へ!
しまなみ海道超満喫サイクリング2日目です。
今日はしまなみ海道の北半分(広島県側)ということで、生口島(&高根島)・因島・向島を巡って尾道まで走ります。
今日は午後から天気が崩れそうなので、朝早く出発。
すると多々羅大橋の向こう側から朝日が昇ってくるという絶景に出会うことができました♪
海に沈む夕日を見るなら島の西側の泊まるのが良いですが、東側に泊まっても美しい朝焼けが見れるなんて、しまなみ海道は最高だなぁとしみじみ思いながら多々羅大橋へ向かいます
道の駅 多々羅しまなみ公園の向かい側の多々羅大橋へ向かう自転車道の入り口があります。橋へ向かう登りの途中には多々羅展望台があるので、ちょっと寄り道していきましょう。
多々羅展望台から多々羅大橋と島々が浮かぶ瀬戸内海から昇る朝日を眺めてみました♪
う〜ん、朝から素晴らしい景色だ。
多々羅大橋は、広島県と愛媛県の県境に架かっている1480mの斜張橋。
一見、他と同じ吊り橋に見えますが、斜めに貼られたワイヤーで直接橋梁を支える斜張橋になっています。
斜張橋としては世界一の大きさで、建設には1100億円ほどかかったそうです(汗)
ところで、多々羅大橋にはちょっと面白い趣向が凝らされています。
自転車道を走りながら主塔のところまで来ると、「多々羅鳴き龍」と書かれた小さな看板があります。
これは、京都の相国寺や天竜寺にある鳴き龍と同じモノ。
これらのお寺では天井に龍の絵が描かれており、その下で手をたたくとその音が共鳴し龍の鳴き声のように聞こえるそうです。
多々羅大橋では、これと同じ現象を起こすように主塔の設計に工夫が凝らされており、実際に主塔の下で手をたたいたり備え付けのバチをたたくと「パパパパパパン」という感じで音が駆け上っていくのを体験できます。
車では試せないので是非自転車にて♪
生口島側から多々羅大橋を眺めてみました。どっちから見ても美しい♪
しまなみ海道の広島県側の入り口に当たる生口島は、国産レモン発祥の地として知られ、島内にある旅館にはレモン風呂なんてのもあったりします。
また、平山郁夫美術館や耕三寺、向上寺三重塔など、歴史と文化の香り漂う見所が多いのも特徴となっています。
生口島では北回りと南回り二つのルートが選べますが、しまなみ海道自転車道が通る北側に見所が集中しているようなので、生口島では自転車道に沿って走ることにします。
自転車道は県道81号に沿って海沿いを続いていき、途中には南国チックな絵が描かれた建物とか白い砂浜が続くサンセットビーチなどがあります。
ふと、ずいぶん懐かしい感じの建物を発見。近づいてみると平成8年に廃校になってしまったという瀬戸田町立西小学校の校舎でした。
映画とかに使われそうな建物に入ることはできないようですが、綺麗に保存されていました
そのまま海沿いを走っていくと生口島で一番栄えていると思われる瀬戸田の街並みに到着です。
この後、隣にある高根島へ行くつもりだったのでそちらの方へ走っていくと、民家の隙間に「向上寺国宝三重塔→」と書かれた看板を発見。
これは見に行かねば!
と思ったのですがここからが大変〜
民家の隙間に続く激坂を上ると、その先にはこれまた急な階段〜
でも、登ってみるととっても美しい三重塔が建っていました。
1432年に当時の生口島の領主小早川信元・信昌によって建立されたもので国宝に指定されています
後で明らかになったことですが、生口島と高根島の間に架かる高根大橋のたもとから廻るともうちょっと楽にたどり着けたみたいです(汗)
高根大橋の下をくぐってそのまま海沿いを進むと、ツンと出っ張った岩があり、その脇に亀の首地蔵があります。昔この辺りの船を沈めて人を食べる亀がいたという伝説によるモノなのですが、瀬戸田水道の流れの激しさを物語っているような気がしますね〜
さて、このまま生口島を進んでも良いのですが、生口島に隣接する高根島に寄っていこうと思います。実は昨日フランスさんに聞いた話によると、高根島にはなかなか雰囲気のある素堀のトンネルがあるそうなのです♪
高根大橋を渡り橋に繋がる激坂を下ります。後でこれを登って帰るのか、といやな気持ちになっていたら地元のおばちゃんがママチャリで登ってきましたよ・・・
そのまま高根島を周回する市道370号を北へ。
しばらく海沿いを走り、「球を包む幕舎」と名付けられた謎のオブジェを見て、ミカン畑の広がる斜面を登っていくと、ついに「高根内の浦トンネル」に到着します!
岩山をくりぬいてトンネルにしました!という感じのトンネルです。
オレンジ色のライトがこれまた良い雰囲気を醸し出しています。そしてこのトンネルは車も通行可能です。
いや〜、ホント素晴らしいトンネルでした。これはちょっと遠回りしてでも見ていく価値有りだと思いますよ♪
高根島には「高根内の浦トンネル」以外これといった見所もなさそうなのでこのまま戻っても良いのですが、せっかく来たので島をぐるっと周回していくことにしました。
椿が綺麗で、海も綺麗で、北側の道はアップダウンで、南側の道は海を見ながらのんびり。
そんな高根島。
島の南端には海を見守るように恵比寿様が奉られていました。豊漁祈願でしょうか?
先ほど渡ってきた高根大橋を再び渡って生口島へ戻りましょう〜
生口島に戻り再びサイクリングロードを走ります。
瀬戸田の市街地に入ったサイクリングロードは、この辺りでもっとも賑やかだと思われる「しおまち商店街」へと進んでいきます。
写真上左は高根大橋の下にあった「石風呂の跡」とかかれた場所なのですが、説明書き等がないためいったいどんな「風呂」だったのかは分かりません。
石風呂跡を通過して瀬戸田港のフェリー乗り場を過ぎると、サイクリングロードに戻りしおまち商店街入り口となります。入り口には大きな灯籠が立っているのですが、どうやら商店街自体がその先にある耕三寺の参道になっている模様です。
しおまち商店街は、趣ある建物も多く古き良き商店街を思わせる雰囲気なのですが、なにぶんまだ午前9時・・・、ほとんどの商店が閉まっています。
そんな「しおまち商店街」の中でテレビ等で良く取り上げられているのが岡哲商店のコロッケ。1個80円と格安なんですが、イモが甘くて何しろ旨い♪
朝早いにもかかわらず開店しており食べることができてラッキー♪
しおまち商店街を抜けて、さらに50mほど進むと左手にど派手な寺院が見えてきます。
ここが、日本各地の古建築を模して建てられた堂塔が建ち並び「西の日光」とも呼ばれる耕三寺です。
耕三寺が建立されたのは昭和13年と比較的新しいのですが、山門や本堂をはじめ15の建物が国の有形文化財として登録されていたり、仏像、書画、茶道具などの美術品・文化財を多数所蔵してたりと、観光地としてはかなり魅力的な感じになっています。
が、入場料が1200円と高い(笑)
仕方ないので外側からチラリとだけ覗いて先に進みますw
サイクリングロードは、瀬戸田の市街地を抜けて県道81号に沿って続いていきます。途中、今でも走りそうなほど綺麗なオート三輪が置いてあったりしてドキドキ。これが海沿いの道とか走ってたら絵になるなぁ〜
さて、生口島にはいくつかの寄り道スポットがあるのですが、サイクリストがみんな寄り道しているらしいのが「瀬戸田ドルチェ」です。ここのジェラートが絶品とのことで楽しみにしていたのですが・・・
まだ・・・、開店してないよ!
ぐはぁ、朝早く出発しすぎたか・・・
お店の向かい側にはラブラブカップル用の海を眺めるベンチなどがあったので、一人寂しく座ってみましたがお店が開く気配はありません(T T)
瀬戸田ドルチェを堪能できなかった悲しみを堪えながら海沿いを走ります。
途中、大きな造船工場を見ながら進み生口島の東端まで来たらそろそろ生口島ともお別れです〜