しまなみ海道を自転車で行く! > 020ツーリングレポート > 伯方島から大三島橋へ
伯方の塩で知られる伯方島ですが、実は僕、今回しまなみ海道に来るまで「博多の塩」だと思ってました(笑)
ところで現在の伯方の塩は、伯方島の塩田で作られているわけではありません。
もともと伯方島では、塩田を用いた製塩業が栄えていましたが、昭和46年に塩田製塩法が廃止されて塩田はなくなってしまいました。現在はメキシコやオーストラリアの海岸で自然結晶した天然塩を精製して「伯方の塩」を作っているとのこと。
塩田はなくなってしまいましたが、ニガリの残った旨味のある塩を利用した「塩ラーメン」や「塩まんじゅう」など名物は残っています♪
しまなみ海道の自転車道は伯方島をかすめるような形でちょこっとだけ通って素通りしてしまうのですが、それだけじゃ勿体ないので今回は島内をぐるっと1周して、途中で伯方の塩を使った塩ラーメンを食べていきたいと思います。
国道317号での南側へ向かうと、伯方島と鵜島の間の狭い海峡を潮流が川のように流れているのが見えてきます。
ここは船が折れるほどの流れという意味で船折瀬戸と呼ばれ、昔の船乗りを苦しめた場所だそうです。
船折瀬戸付近にはいくつかの展望台があり、立ち寄ってその激しい流れを眺めると楽しげです♪
また、ここに浮かぶ小島「鶏小島」には、古墳遺跡があり水軍の出城があった島だそうです。
さてさて、お昼の時間を廻ってしまいました。
しまなみ海道に来たら是非食べて帰ろうと思っていたのが、伯方の塩を使った塩ラーメン!ここでしか食べられないご当地モノですから〜
と思っていたのですが、実は普通にお取り寄せで買える事実が発覚w
いやまぁ、ほら現地で食べる方が絶対美味しいしね・・・(笑)
伯方の塩を使った塩ラーメンで有名なのが木浦港の南側にある「和風レストランさんわ」です。店舗の前には道路を跨ぐ形で「伯方の塩ラーメン」と書かれた横断幕があるので非常にわかりやすいです。
今回は、塩ラーメンとたこめしのセット:850円をいただきましたが、あっさりしている中に複雑な塩の味が漂っている何とも奥深い味わい。確かに旨いぞこれは!
スープを最後まで飲み干してしまいたくなるほどのラーメンも旨いですが、セットのたこ飯もなかなか。ご飯の中にときどき出てくる旨味の詰まったタコが超幸せです♪
良い食事だった。
ありがとう、しまなみ海道!
お腹もいっぱいになったので続きを走りたいと思います。
伯方島は「伯方の塩」の他に、造船業が盛んなことでも有名で島内に4つの造船所があります。このため比較的小さな島なのに工業化されている印象を受けます。
また、この付近はかつて塩田があったところで、現在は養殖場となっています。
こちらに来たら梅が満開かと思っていたのですが、意外に咲いて無くてやっといい感じに咲いているのを発見♪
喜多浦八幡神社を通り過ぎて前浜港に到着する手前で、青い海の向こうに多々良大橋が見える絶景スポットがあります!
海は綺麗だし、大三島と生口島の緑も素晴らしい〜
当初はこの後、開山の山頂にある開山展望台まで登るつもりだったのですが、大島で時間を掛けすぎたためこの後の予定を考えるとフランスさんの帰りのフェリーに間に合いそうにありません。
ちょうど疲れも出ていたので、開山展望台は諦めて、本日最後の島となる大三島へ渡ることにしましょう!
県道50号から国道317号へと進み正面にしまなみ海道の高架が見えるちょっと手前に自転車道への入り口があるので、そこから大三島橋へと登ります。
自転車道の途中に咲いていた椿がとっても綺麗だったのでちょっと小休止♪
大三島橋は伯方島・大三島間の鼻栗瀬戸に架かる全長328mの橋で、しまなみ海道に架かる橋の中では唯一のアーチ橋となっています。
他の吊り橋と異なり大きな柱でなく緩やかなカーブで描かれた形状は、周囲の景色と相まってとっても綺麗なのですが、コース上からは綺麗に見えるポイントが無くて残念〜
さてさて早朝から走ってきましたが、1日目の行程は次の大三島を巡って終了となります♪