しまなみ海道は広島県の尾道と愛媛県の今治を繋ぐ自転車道です。
どちらからでも走り始めることができるのですが、今回は仕事の都合で大阪を起点に考えねばなりません。
となると・・・
1.新幹線&JRで尾道に移動
尾道からスタートする場合、大阪から新幹線で福山まで移動しそこからJRで尾道まで行くことになります。
2.フェリーに乗って今治へ移動
今治からスタートする場合、大阪南港から関西汽船のフェリーに乗って行くことになります。
その他、バスやJRなどいくつかの交通手段がありますが、多くは岡山・福山から乗り換えになるので上記二つを軸に考えるのがよさそうです。
で、いろいろ考えた結果、コスト面から今治までフェリーで移動して尾道でゴールするルートを選択しました♪
しまなみ海道の南側の起点となっている愛媛県今治市は、造船とタオルの製造、そして名物のやきとり等で知られています。もともとは藤堂高虎によって築城された「今治城」の城下町として栄えた場所であり、現在でも四国で5番目の人口を擁する町となっています。
名物の焼き鳥は、一般的に想像する串に刺して炭火焼きってのとはちょっと違って、鉄板で一気に焼いちゃう形式でとっとも美味しいという噂。尾道スタートで今治終着なら走り終わったところで焼き鳥で反省したいところですが、朝7時の時点では焼き鳥店は一つも開いておらず焼き鳥はまた次回のお楽しみ、と。
今治駅前にフランスさんのKHSと僕のポケロケを並べて記念撮影。
いよいよしまなみ海道の旅へ出発です!
大島は村上水軍の一族「能島村上氏」の本拠地であっとことで知られる島で、島の北東部には水軍遺跡等も多数残されています。
また、島の南部にある亀老山展望台はしまなみ海道屈指の展望スポットと言われ、先ほど渡ってきた来島海峡大橋を高い位置から一望することができます♪
おっと、走り出す前に・・・
しまなみ海道には、橋の部分の他、各島の中にもサイクリングロードがバッチリ整備されています。
それはそれで楽しげなのですが、実際のところサイクリングロードは各島を短い距離で繋ぐ形となっており、それだけを走ったのではしまなみ海道の魅力を満喫することができません。
そこで今回は「しまなみ海道超満喫サイクリング」と称して、それぞれの島でサイクリングロードを大幅に離脱。しまなみ海道の魅力を心ゆくまで満喫することを第一にコースを設定してみました。なので、ここから先のルートは一般的なサイクリングロードとは違うモノになっています。
伯方の塩で知られる伯方島ですが、実は僕、今回しまなみ海道に来るまで「博多の塩」だと思ってました(笑)
ところで現在の伯方の塩は、伯方島の塩田で作られているわけではありません。
もともと伯方島では、塩田を用いた製塩業が栄えていましたが、昭和46年に塩田製塩法が廃止されて塩田はなくなってしまいました。現在はメキシコやオーストラリアの海岸で自然結晶した天然塩を精製して「伯方の塩」を作っているとのこと。
塩田はなくなってしまいましたが、ニガリの残った旨味のある塩を利用した「塩ラーメン」や「塩まんじゅう」など名物は残っています♪
しまなみ海道の自転車道は伯方島をかすめるような形でちょこっとだけ通って素通りしてしまうのですが、それだけじゃ勿体ないので今回は島内をぐるっと1周して、途中で伯方の塩を使った塩ラーメンを食べていきたいと思います。
国道317号での南側へ向かうと、伯方島と鵜島の間の狭い海峡を潮流が川のように流れているのが見えてきます。
ここは船が折れるほどの流れという意味で船折瀬戸と呼ばれ、昔の船乗りを苦しめた場所だそうです。
大三島は、しまなみ海道の主要な6つの島の内、愛媛県最北の島となります。
(ここから先は広島県)
全長1480mと世界一の斜張橋「多々羅大橋」が架かっているほか、全国の国宝・重要文化財の8割を所蔵するという大山祇神社があり、「神の島」としても知られています。古くは「神の島」ということで魚を捕ることが禁じられていたため漁業はあまり盛んではないそうです。
と、是非寄り道してみたい大山祇神社ですが、しまなみ海道サイクリングロードは大三島の東側を5kmほど走るだけで通り過ぎてしまうため、大山祇神社に立ち寄ることができません。
今回はフェリー泊とあわせて2泊でのしまなみ海道旅行となっています。
1日で愛媛県側の3つの島(大島・伯方島・大三島)を走り、大三島に泊まることにしました。
大三島にはいくつかの民宿があるようなのですが、あまり情報が見つからず、少ない情報の中で食事に定評があったのが「民宿 カリブ」だったので泊まってみました。
しまなみ海道超満喫サイクリング2日目です。
今日はしまなみ海道の北半分(広島県側)ということで、生口島(&高根島)・因島・向島を巡って尾道まで走ります。
今日は午後から天気が崩れそうなので、朝早く出発。
すると多々羅大橋の向こう側から朝日が昇ってくるという絶景に出会うことができました♪
海に沈む夕日を見るなら島の西側の泊まるのが良いですが、東側に泊まっても美しい朝焼けが見れるなんて、しまなみ海道は最高だなぁとしみじみ思いながら多々羅大橋へ向かいます
生口橋は生口島と因島を結ぶ全長790mの斜張橋です。
生口島の西側にかかる多々羅大橋を見た後だと小さく感じますが、横浜ベイブリッジよりも大きいというのだからビックリです!
そんな生口橋は、自転車道の途中から眺めるのがベストアングル♪
因島大橋は、因島と向島の間(布刈瀬戸)に架かる全長1270mの吊り橋です。
しまなみ海道に架かる他の橋では、自転車や歩行者も橋の上を渡ることができるのですが、因島大橋だけは上下二段構造となっており、自転車は下段を渡る形となっています。
しまなみ海道的には、向島・尾道間は新尾道大橋で繋がっているのですが、道幅が狭く自転車が渡るのには適さないということで尾道港からフェリーで渡るように奨められています。
向島から尾道へはいくつかの渡し船があるのですが、先の住田製パン屋と映画「あした」のロケセットが見たかったので尾道渡船をセレクトしてみました。
尾道渡船に続く市道377号は何んとなく懐かしい感じがする街並みで古くからメインストリートであったのではないかと思われます。
で、そんな街並みを抜けた渡船場の片隅にあるのが映画「あした」のロケセット。
現在はバスの待合所として利用されています。
ちょうど船が出るところだったので駆け込んで、向島ともお別れ〜
1分くらいで尾道に到着(笑)
ホント近いんですね〜、海峡だけど橋を架けちゃおうと古くから言われていたというのにも納得です。
あとは駅に向かって帰路へ・・・
尾道は見所満載な街なのでホントはもう1泊くらいしてお寺巡りとかしたいところなのですが、あまりサボりすぎるとサラリーマンとしての立場が危うくなるのでそれはまた次回に♪
尾道駅に続くアーケード街。いくつか面白い建物とかあったりするのでちょっとゆっくり目に進みます。