日光街道を自転車で行く > 日光街道探訪記 > 杉戸宿から幸手宿へ
杉戸宿は江戸から十里九町(40.3km)・越谷から一里十八町(5.9km)、人口約1700人、総家数約360件(本陣×1・脇本陣×2・旅籠46)を有する日光街道で5番目の宿場町です。
古くから利根川の渡しがあった場所で、杉林が多かったことから「杉の渡」と言われ、それが「杉戸」になったといわれています。
杉戸宿は日光街道沿いに比較的古い建物も多く、それらを見てまわるのも楽しげ♪
写真上中央は、1822年創業の関口酒造。清酒「杉戸宿」の醸造元だそうです。
そのまま進んでいくと東武動物公園駅に向かう交差点の名前が「本陣跡地前」となっており、かつてこの付近に本陣があったことを示していますが、残念ながらそれらしい跡を見つけることができませんでした。写真上左のとらや薬局の左側辺りだったようですが・・・?(って、後で調べたらこの近くに当時の門が残されているみたいです)
また、「本陣跡地前」交差点の手前にある中央三井信託銀行の前には明治天皇御小休所跡の碑が建っていました。
写真上左の小林質店は脇本陣跡。
日光街道はそのまま道なりなので、周囲に残る古い建物を堪能しながら進んでいくと再び国道4号線と合流します。
1kmほど退屈な国道を進むと「大島」の交差点の到着。
ここを右折したところに心学者大島有隣が神学を教えていたという「恭倹舎」あるということなので、ちょっと寄り道。
再び国道4号線に戻ってすぐの処に茨島一里塚(写真上右付近)があったようなのですが、ウロウロしてみたものの跡を見つけることはできませんでした。(帰ってから調べたら対岸の山田うどんの処に案内がある模様)
気を取り直して国道4号線を進みます。
日光街道はアップル幸手店が建つ分岐で国道を離れ東武線の踏切を渡るのでそちらへ〜
国道を離れた日光街道は左手に田んぼが広がるのんびりとした道となります。
東武線の踏切を越えてすぐの所にある幸手市南公民館には上高野村道路元標が置かれていますがもともとはもっと北側の日光御成街道沿いにあったものだそうです。
田んぼを眺めながらのんびり進んでいくと正面にベルクが建つT字路に突き当たります。
ここはかつての日光街道と日光御成街道の追分けにあたり、日光街道はここを右折、しばらく進むと幸手宿に到着です。
先ほどの追分け交差点のすぐそばにお地蔵様がたくさん並んでいる場所を発見。
古くから道行く人を見守ってきたのでしょうか?