日光街道を自転車で行く > 日光街道探訪記 > 草加宿から越谷宿へ
かつての日光街道草加宿は、現在では市役所通り・草加中央銀座・住吉・六丁目と4つの商店街となって繋がっています。
草加宿は江戸から四里二十町(17.9km)・千住から二里十二町(9.2km)、人口約3600人、総家数約700件(本陣×1・脇本陣×1・旅籠67)を有する日光街道で2番目の宿場町です。
草加の周辺はもともと沼地だったのですが、大川図書(おおかわずしょ)という人がそれを地埋め立て、それまで大きく東に迂回していた奥州街道をまっすぐにする新道を開いたといわれています。
かつての日光街道草加宿は、現在では市役所通り・草加中央銀座・住吉・六丁目と4つの商店街となって繋がっています。
草加宿は江戸から四里二十町(17.9km)・千住から二里十二町(9.2km)、人口約3600人、総家数約700件(本陣×1・脇本陣×1・旅籠67)を有する日光街道で2番目の宿場町です。
草加の周辺はもともと沼地だったのですが、大川図書(おおかわずしょ)という人がそれを地埋め立て、それまで大きく東に迂回していた奥州街道をまっすぐにする新道を開いたといわれています。
日光街道を進んでいくと草加市役所の角に小さな祠を発見。
これは草加宿の豪商「大和屋」の本宅角にあった屋敷神だそうです。
さらに進むと何軒かの趣ある造りのお宅があるのですが、すべて明治以降の建築とのことでちょっぴり残念〜
道幅が急に広がったところの右手にひっそりと建っているコンクリート柱が建っていますが、これは埼玉県が設置した道路源標で、谷塚・千住・越谷・浦和・栗橋への距離が尺単位で書かれています。
草加市街には旧街道を偲ばせるものがいくつか残っています。
まずは草加小学校(写真下左)、といっても何も残っていませんが、ここは草加宿を開いた大川図書の屋敷があったところですが、夏の日の今日はプールで子供達がはしゃいでました。カメラを構えながらウロウロしていると諸々危険なので早々に退散(笑)
そして「おせん茶屋(写真上中央)」
新しく作られた公園なのですが、角には日光街道の石碑もあり、その名は草加煎餅の創始者といわれるおせんさんにちなんで付けられています。
少し進んだ左手にあるのが東福寺
ここには大川図書の墓があるというので立ち寄ってみたのですが、結構広くて発見することができませんでした〜
再び日光街道に戻って歩みを進めると、街道は右へカーブしていき県道49号線と合流します。
合流のちょっと手前には「おせん公園」があり、草加せんべい発祥の地という碑が建っています。
案内によると、草加煎餅のルーツは以下の通り。
日光街道草加松原に、おせんさんがやっている「団子屋」があり非常に人気でした。おせんさんはいつも売れ残った団子を川に捨てていましたが、ある時武者修行の侍に「団子を捨てるとはもったいない!潰して天日で乾かして売ってはどうか?」といわれ試したところ、これが大評判・・・
いろんな意味で微妙な伝説ですね(汗)
さて日光街道は伝右川をを渡り綾瀬川に沿って北上していきます。
そしてこの近辺は草加市が誇る「日本の道百選」にも選ばれたという松並木が続いています。
かつてこの付近には二千本もの松並木が続いていたということですが、戦争や都市化の影響で60数本にまで激減してしまい、その後地域の方の努力によって復活し今では600本の松並木となっています。
新しく作られた物とはいえ、途中に掛かる横断歩道も木製だったりして、ちょっとした街道散歩気分が楽しめます♪
松並木の入口には札場河岸(綾瀬川を使って江戸に荷を運ぶ船着き場)があっということで公園も整備されています。
綾瀬川沿いに続くまたちょっと若い松並木を眺めながらのんびり走っていくと、正面に外環道が見えてきます。
川沿いに進めばガード下をくぐることができるのでそのまま進み、外環道を越えて二つ目の橋「蒲生大橋」で綾瀬川の左岸へ渡ります。
渡ってすぐ右手にある小さな森のようなところが蒲生一里塚です。
もともとは街道を挟むように二つの塚があったのですが現在は片方だけが残されています。
ちなみにこの蒲生の一里塚は東京から来て初めての現存する一里塚であり、また埼玉県内で唯一現存する日光街道一里塚(と書いてあるのですが、実際には栗橋に小右衛門一里塚が残っています)だったりもします。
埼玉県に入ってようやく旧街道らしくなってきたなぁと(笑)
そんなことを考えながら蒲生茶屋通りを、さりげなく清蔵院の山門などを見ながら走り、再び県道49号線に合流します。
この「蒲生茶屋通り」ですが、昔、綾瀬川を高瀬舟が行き来していた頃、藤助河岸に集まる商人達をもてなす茶屋が並んでいたことからこの名が付いたそう、当時の様子が名前にだけ残ってるんですね〜
この先は越谷宿までひたすら県道49号線を北上となりますが、ここで猛烈にお腹が空いてきました(汗)今日は早起きして出てきましたからね〜、ちょっと早いですが昼食にしたいと思います。
越谷近辺で〜、おいしい店は〜、ん〜と考えたところ思い出したのがこのラーメン店♪
麺座 でん
JR南越谷駅から徒歩6,7分、旧日光街道沿いにあるつけ麺の有名店です。
お腹が空いたので具だくさんな特製つけ麺:950円を注文。
魚介系の風味漂う濃厚なスープに舌鼓を打ち満足満足♪
やはり自転車とグルメは切っても切れない関係ですね〜
さてお腹も一杯になったことだし再び日光街道を先へと進みます。
JR武蔵野線のガードをくぐり1km程進むと道が二股に分かれているところがあり、これを左側に進むと越谷宿に到着となります〜
はじめまして。
Pocket Rocketで行こう!ファンのおじさんです。
わたくしもPocket Rocketに乗っています。
一点だけ誤りを指摘させていただきます。
「圏央道」 → 「外環道」
以上。
>かわかみさん
おぉ〜、ポケロケ仲間ですね♪
よろしくお願いします〜
間違いのご指摘ありがとうございます!
早速修正しておきました〜
自転車旅行ですか、すごいですね。私にはそんな体力はありません。
「こしがや宿」は、本当は「越ヶ谷宿」って書くんですよ。
「越ヶ谷」が本来の地名で、他の町村と合併して町制を敷く際に
もともとの宿場町と区別するために「越谷」としましたので。
いまでも、旧宿場の辺りの地名は「越ヶ谷」です。
「かすかべ」は、「春日部宿」ではなく「粕壁宿」と書く方が多いのに、
「こしがや」は、書籍やサイトでも、「越谷宿」って表記が多いので、
仕方ないかもしれないですけど。
あら捜しみたいでごめんなさい。
>Vipulaさん
ご指摘ありがとうございます!
そういわれてみれば、書籍とかでも普通に「越谷宿」って書かれていたような・・・。
勉強になりました〜