日光街道を自転車で行く > 基礎知識とQ&A > 宿駅制度(宿場・伝馬制度)とは?
伝馬(てんま)とは輸送用の馬のことで、律令時代に各郡に馬を置いて官吏連絡用に使われていたのが始まりです。
これと同様に江戸幕府による街道整備の際に、街道沿いの村が馬や人足を提供して旅行者や荷物の輸送を助ける宿駅制度が整えられました。
これが宿駅制度です。
街道沿いに適当な間隔で宿場を設置し、荷物をバケツリレーの方式で宿から宿へ次々と送っていく形で、幕府は各藩の地方街道にもこれを義務づけました。
各宿場には、輸送に必要な人馬の常設が義務づけられこれらの費用は宿場の負担となっていました。このためその費用が宿場にとって大きな負担となっており、その代わりに年貢が減免されたり、公用の仕事がない時にお金を取って一般の仕事を受けたりすることが許可されているなど様々な優遇処置がありました。