「シマノ製６段変速」に騙されるな！

ネットの通販で激安で売られている折りたたみ自転車といえばこれなんか有名です（笑）

なんとシマノ製６段変速で７,０００円っていうのだから「これは！」って思った方、ちょっと待ってください！

止めたほうがいいと思いますよ～
きっと、あまりの遅さに乗るのがイヤになると思うんですよねぇ。
（しかも重いｗ）

「シマノ製」に騙されるな！

でも「シマノ製なのに・・・」って思うかも知れませんね。
僕も最初の頃はそう思ってたんですよ・・・

ここではっきりさせておきたいのが、世界の自転車パーツの大部分のシェアを握っているシマノですが、現在、自転車本体は作っていないということです。

現在、シマノが作っているのは自転車の主要なパーツだけなので、ここでいう「シマノ製」とは「変速にかかわるパーツがシマノ製ですよ」と読まねばなりません（笑）

「シマノ製６段変速」って書いてあるので嘘じゃないけど・・・ｗ

しかもシマノは高級なパーツから安価なパーツまで、世界の自転車パーツのほとんどを製造しています。
だからどんなに安価な車種でも、変速機周りの部品はシマノ以外の選択肢がほとんどないわけです。

っていうか、安価なモノの場合、シマノ製が一番安いんですよ（笑）

だから「シマノ製」っていうのは、知らない人に「良さそうに見せるためのトリック」なんですね。

この言葉に騙されてはいけません（笑）

６段変速に騙されるな！

最初に、「あまりの遅さにイヤになる」と書きました。
その時に、「６段変速なんだから速いのでは？」と思った方もいるかもしれません。。。

これが二つ目のトリックなんですよねぇ。

自転車が進むスピードというのは、ギアの歯が何枚あるかではなく、クランクを１回廻したときに、後輪がどれだけ廻るかによって決まります。
これを「ギア比」といいます。

クランクとはペダルが付いている軸の部分で、左の写真のように軸とギアが一体化した部品のことで、このギアが大きければ、１回ペダルを廻すごとに後輪がたくさん廻ることになり速く走ることができます。

小径な折りたたみ自転車の場合、リアのタイヤが小さくタイヤが１回転した際に進む距離が小さい（遅い）ですから、ギヤ比を大きくしておかなければいけません。

安価な折りたたみ自転車では、コストダウンのために、ママチャリ用のこれまた安価なパーツを流用しているため、ギア比のことなど一切考慮していません（笑）

いくら、リアに６枚のギヤが付いていても、全部軽いモノばっかりなら意味無いですよね・・・

結果、車輪の大きなママチャリに適した比率のギアが搭載されたタイヤの小さな自転車が完成して、「折りたたみ自転車は遅い」という、嘘がまかり通ることとなってしまいます(T T)

快適に走れる折りたたみ自転車を選ぶ上で、これは非常に大きいポイントなので注意してチェックしてください。

注目したいのは、リアのギアの枚数ではなく、クランク（ペダルが着いてる方）のギアの歯の数です。
当サイトで紹介している「まともな」折りたたみ自転車をよく見て貰えれば分かりますが、どれもクランク側のギアが大きいはずです。

歯数の目安は、２０インチの折りたたみ自転車で、５０枚以上です。
安価な折りたたみ自転車では、だいたい３９枚位なので見比べるとすぐ分かりますよ♪