自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 七番 青苔山 法長寺
法長寺の山門は、両袖に菊水の紋がはめ込まれた荘重な造りで、門前には禅宗の結戒「不許葷酒入山門」が刻まれた石碑が建ってます。
「不許葷酒入山門」とは、匂いの強いネギ・ニラ・ニンニクなどの野菜は、その強い匂いで他人を苦しめる上に自分の修行の妨げになり、また酒は心を乱すので清浄な寺内に入ることを許さないという意味だそう。
境内はゆったりとした庭園で、その奥の方に間口10間の入母屋造りの立派な本堂があります。
江戸時代の科学者でエレキテルで知られる「平賀源内」の設計といわれ、大きさについては秩父札所の中でも随一の規模となっています。
本尊は江戸時代の作といわれる十一面観音です。
住所 | 埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508 |
電話番号 | 0494−22−1921 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
御利益 | 財福徳の寺 |
御詠歌 | 六道を かねてめぐりて おがむべし また後の世を きくもうしぶし |
宗派 | 曹洞宗 |
あるとき牧童が草刈りをしていると一頭の牛が現れ地に伏して動かなくなった。
牧童は牛を哀れに思いいたわりつつ共に一夜を明かしたが、夜明けには牛の姿はなく、牛が伏していた場所には十一面観世音があった。
それを聞いた村人達は牛は観世音の化身であろうと考え堂を建立し、牛伏堂と呼んで信仰したそうです。
かつての牛伏堂は江戸時代に失われ、現在の法長寺に移されたとのこと。
山門
観音様
家内安全の御利益があるそうです
豊川稲荷
このお寺の守護と信者の家内安全、商売繁昌の御利益があるそうです。
牛の石像
このお寺の伝説にちなんだ牛の石像。お地蔵様と同じように赤い前掛けを付けています。