自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 三十四番 日沢山 水潜寺
札所巡り最後のお寺となる水潜寺。
観音堂は寛政の頃、近隣の人々の寄進によって再建されたといわれている方形屋根、四間四面の建物で、周囲の清浄の雰囲気と調和した威厳あるお堂です。
観音堂の右奥の岩下に自然の岩窟がありそこから清水がわいています。かつては34ヶ所巡りを終えた人々が、ここで結願の水垢離をとって俗世に帰っていった場所です。
(現在は立ち入り禁止)
観音堂の前には結願の「御砂ふみ」があります。
黒御影石に二つの足形が彫ってあり、足形の上で拝むと百観音巡礼の功徳があるといわれています。
住所 | 埼玉県秩父郡皆野町下日野沢3522 |
電話番号 | 0494−62−3999 |
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
御利益 | 諸願成就 |
御詠歌 | よろずよの 願いをここに 納めおく 苔の下より いずる水かな |
宗派 | 曹洞宗 |
平安時代初期、干ばつに苦しんでいたこの土地に一人の旅僧が現れて、村人に観音信仰を説き木札に「樹甘露露法雨」と書いて建てたところ、瞬く間に雨雲が空を覆い尽くして雨が降ってきました。
その札を立てたのが、水潜寺の南側にある札立峠で、祈った場所が水潜寺の始まりになったということです。
本堂までの参道には三十三観音の石像がズラリと並んでいます。
寺名の起こりとなった水くぐりの岩屋より湧き出る「長名水」。
隣には「水潜寺水かけ地蔵尊」が立っていて、長命水を頭から三杯かけてお願い事を三度お唱えると叶うとのことです。
長名水が沸き出す「水くぐりの岩屋」
かつては巡礼を終えた人々が胎内くぐりの清めと再生の儀礼を行ない俗世にかえったといわれますが、現在は立ち入り禁止となっています。
本堂前には、日本百観音巡礼の功徳が得られるという「お砂踏み」があります。
秩父札所を結願した人だけが購入できるという「結願メダル」も売ってます。
札所巡りを終えた人などをお参りするという結願堂