自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 二十三番 松風山 音楽寺
音楽寺の観音堂は、三間四面、銅葺きの方形造りですが、まわりに勾欄付きの幅広な浜縁を廻してあるのでかなり大きく見えます。
山のかなり高い位置に建っているため回廊から東側を見ると、遠くに三峰山から武甲山、高篠山、眼下には秩父市街が一望できる絶景スポットとなっています。
境内にある鐘楼は秩父市の文化財に指定されているという1768年製。
その響きは秩父札所随一といわれ、戦時中の金属拠出も免れたという名鐘だそうです
また、境内の奥の山道を登っていった先の奥の院には十三地蔵尊があります。
歩いて数分の所なのでちょっと寄り道してみてはいかがでしょうか?
住所 | 埼玉県秩父市寺尾3773 |
電話番号 | 0494−25−3018 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御利益 | 歌上達祈願 |
御詠歌 | 音楽の み声なりけり 小鹿坂の しらべにかよう 峰のまつかぜ |
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
天長年間、慈覚大師が巡航した際にここで聖観音を彫り安置する場所を探して山道を歩いていたが道に迷ってしまった。
すると多数の小男鹿が現れて道案内をしてくれた、という伝説があるそうです。
秩父札所の中で随一の音色といわれる音楽寺の梵鐘。
音楽に関する願い事を叶えてくれるということで、歌手がたくさんお参りに来ているようです。
秩父事件の際に蜂起した秩父困民党の無名戦士の墓もあります。
碑面に「われら秩父困民党、暴徒と呼ばれ暴動といわれることを拒否しない」と書かれていました。