自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 二十番 法王山 岩之上堂
岩之上堂は、19番龍石寺とは荒川を挟んで対岸の岩壁の上に建っています。
秩父札所のなかで最古の建物といわれ、土地の名士「内田氏」が観音堂を造営し、今でも代々個人で管理しているというちょっと変わった札所です。
本尊は70cm強の聖観音で藤原時代の作といわれる逸品。
境内の端から荒川の方へ30m程進むと乳水場があります。
昔、ある乳母が主人の子に先に乳を飲ませると我が子に飲ませる乳が出ないと思い詰めて我が子と共に入水しようとしたところ、「岩の上堂にしたたる清水を飲みなさい」との声が聞こえ、その通りにすると不思議なことに乳房から乳がほとばしったという伝説があるそうです。
今でも、乳の出が良くなると信じられています。
住所 | 埼玉県秩父市寺尾2169 |
電話番号 | 0494−23−9419 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御利益 | 乳の出をよくする祈願 |
御詠歌 | 苔むしろ しきてもとまれ 岩の上 玉のうてなも くちはつる身を |
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
昔は、願上寺と呼ばれる大伽藍のお寺でしたが永禄の兵乱で焼かれ荒廃してしまいました。
その後、本尊は仮堂に安置されていましたが。この村の内田武左右衛門によって観音堂が再建されたといわれています。
参道の両側には様々な草木が植えられていて見事です。
納経所から荒川の方に石段を降りると乳水場があり、ここの水を飲むと乳の出がよくなるといわれています。