自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 十九番 飛渕山 龍石寺
龍石寺は、荒川の河岸の岩盤の上に建つ大きなお寺です。
構造は三間四面ですが、中央が柱割りが4m以上と広くとられているため堂々としてかなり大きく見えます。
本尊は室町時代の作といわれる千手観音
縁起に寄れば、弘法大師の作で京都から飛んできてこの地に定着したといわれています。
戦後、住職がいないこともあってかなり荒れてしまった龍石寺ですが、秩父観光協会青年部の方々が巡礼姿で托鉢して寄付を募って再建したという逸話もあります。
住所 | 埼玉県秩父市大畑町15−31 |
電話番号 | 0494−23−7758 |
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
御利益 | 厄除け・子育て祈願 |
御詠歌 | あめつちを 動かすほどの 龍石寺 まいる人には 利生あるべし |
宗派 | 曹洞宗 |
昔、酷い日照りが続き人々は飢えと渇きで苦しんでいました。
そんなとき、この地に訪れた弘法大師が雨乞いをしたところ、突然大岩が二つに割れ大きな竜が天に昇り大雨を降らせ、人畜草木ことごとく生気を取り戻し、五穀も豊穣となったという伝説があるそうです。
境内の入口には六地蔵が立ち並び巡礼者を迎え入れてくれます。
本堂となりの三途婆堂には、三途の川の川辺で死者の服をはぎとる奪衣婆の座像がまつられています。
奪衣婆は、亡者たちを三途の川の衣領樹の下で待ち受け、その着衣をはぎとり樹上の懸衣翁にわたし、懸衣翁が枝のたわみ具合で罪の軽重をはかるのだそうです。
境内の裏手に廻ると龍石寺が大きな岩盤の上に建っているのが分かります。