自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 十七番 実正山 定林寺
住宅地の間の狭い路地を進んでいくと正面にいきなり本堂が建っている「定林寺」。
観音堂は宝形屋根の簡素な四間四面。
観音堂の手前には立派な鐘楼があります。
鐘の周囲に四国・板東・秩父の百観音の本尊を浮き彫りにし、各寺の御詠歌を刻んだ見事な鐘で1758年の作と刻まれています。
住所 | 埼玉県秩父市桜木町21−3 |
電話番号 | 0494−22−6857 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
御利益 | 子育て観音 |
御詠歌 | あらましを 思い定めし 林寺 かねききあへず 夢ぞさめける |
宗派 | 曹洞宗 |
昔、東方の国に怒りっぽい殿様がいました。
ある日、家来の林太郎定元が苦言を呈したのに腹を立てて、定元を追放してしまいます。
その後、定元とその妻は病死し、残された子供はお寺に引き取られました。
ある時、殿様が狩でこの地を訪れた際に、利口そうな坊主がいたので名を尋ねると追放した林定元の遺子なので驚き、深く反省して、その子供に領地を授けお堂を建てたのが定林寺だと言われています。
定林寺の梵鐘には、西国・坂東・秩父の100観音が浮き彫りされ御詠歌も刻まれています。
入口左側の祠に弁財天と地蔵尊が祀られていました。
弁財天は、開運、招福、長寿のご利益、地蔵尊は水子供養と子育てのご利益があるとされています。