十五番 母巣山 少林寺

秩父大火の際に防災に力を入れて造られた白亜の本堂が印象的な「少林寺」
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十五番 母巣山 少林寺

秩父神社へと続く番場通りを横見に見ながら、秩父鉄道にかかる小さな踏切を越えると正面に白いちょっと変わった造りの「少林寺」が見えてきます。

秩父大火の際に焼失してしまった少林寺の再建にあたり、火災予防の見地から木造の外側を漆喰塗りで仕上げたもので、秩父札所の中で唯一土蔵造りの本堂となっています。

住所 埼玉県秩父市番場町7−9
電話番号 0494−22−3541
御本尊 十一面観世音菩薩
御利益 観音様の霊験
御詠歌 みどりごの ははそのもりの 蔵福寺
ちちもろともに 誓いもらすな
宗派 臨済宗建長寺派

由来

昔、近江の商人が東国へ行く途中、「近江の国に疫病を流行らせようと思ったが定朝が作った観音像があるのでダメだ。近江に見切りを付けて東国に流行らせよう」という不思議な声を聞きました。

それを聞いた定朝は「それは大変だ!」と商人に観音像を預け、商人は疫病を防ぐためと領主に願い出て母巣山に御堂を建てて観音像を安置したところ東国の疫病はことごとく退散したと言われています。

札所十五番は、江戸時代末期までは母巣山蔵福寺と呼ばれ栄えていましたが、廃仏毀釈の影響で廃寺となってしまいました。

その後、観音信仰を行う信者の観音霊場存続の願いから、近くの少林寺と蔵福寺を合併し札所とすることとなり、秩父札所十五番母巣山少林寺となりました。

見所

佛法を守護し庶民を護ってくれるという半僧坊様を祀っているお堂。

子育ての御利益があるといわれるお地蔵様

秩父事件で殉職した警官のお墓もあります

御朱印

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