自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 十二番 仏道山 野坂寺
野坂寺の山門は毎時末期の火災で寺が焼失してしまった際に燃えずに残ったものだそうで、入母屋二重垂木の八脚門で禅寺に似つかわしい重厚な風格の山門です。
山門をくぐると綺麗に手入れされた庭園が広がり、その向こうに六間四面の本堂が堂々と建っています。
本尊は藤原時代の作といわれる一木造りの聖観音です
住所 | 埼玉県秩父市野坂町2−12−25 |
電話番号 | 0494−22−1608 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御利益 | 洗心 |
御詠歌 | おいの身に くるしきものは 野坂でら いま思いしれ のちの世のみち |
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
むかし、甲斐の商人がこの地で山賊に襲われました。
商人は「これまでか!?」と身につけていた観音像を取り出し一心に「南無観世音菩薩」と唱えました。
すると不思議なことに観音像から光が差し、山賊は恐れおののいて逃げていきました。
その後、山賊の頭は悔い改めて出家し、修行を続ける山賊に心を打たれた商人が、この地に観音堂を建立したのが野坂寺の始まりといわれています。
明治末期の火災で唯一燃えずに残った山門
あずかり観音
山門内にある「かずかり観音」は、怒り・病・悩みなどの苦しみを預かってくれるといいます。
山門の隣にある建物の中には十三佛が祀ってあります。
この他にも境内にはいろいろな見所があるので、ちょっと時間を掛けて見てまわるのも良いかと思います。
納経所の隣にはちょっとした売店があり、おみやげ物や甘味を販売しています。札所巡りの人にお茶の振る舞いもあります。