自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 十一番 南石山 常楽寺
10番の大慈寺とは山の裏表の中腹に建つ常楽寺からは、秩父市街とその奥に広がる長尾尾根が一望できます。
かつては観音堂と仁王門など堂々とした伽藍のあるお寺だったのですが、1878年の秩父大火で焼失してしまったそうです。現在の本堂は明治30年に建てられたもので三間四面の流れ向拝付き方形建築です。
本尊は90cm程ある十一面観音で、他に行基作といわれる釈迦如来像も祀られています。
住所 | 埼玉県秩父市熊木43−28 |
電話番号 | 0494−22−2190 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
御利益 | 厄除け開運祈願・長寿祈願 |
御詠歌 | つみとがも 消えよと祈る 坂ごおり 朝日はささで 夕日かがやく |
宗派 | 曹洞宗 |
常楽寺を開いた門海上人は観音堂建立の後、次は仁王門を造りたいと考えいよいよ工事に着工。。。というところで重い病に倒れてしまいました。
薬を飲むも効果が無くもうダメかと思っていたとき、枕元に金剛神が現れ証人の手を取って体を起こすと「仁王門建立には自らも助力いたさん」といいました。
翌日、上人の病はすっかり治って無事に仁王門が完成したといわれています。
この仁王門は明治11年の秩父大火で焼けてしまい今では残っていません。
境内に向かって登っていく道には、著莪 (しゃが)の花が咲き乱れて花浄土の雰囲気満点でした。
山の中腹にある境内からは秩父市街・長尾根丘陵・両神山などが一望できて絶景です。