自転車で秩父札所巡り > 030札所寺院紹介 > 一番 誦経山 四萬部寺
山門をくぐり境内にはいると正面奥に朱塗り銅葺きの観音堂が建っています。元禄の頃の建築といわれる荘厳な観音堂は県の重要文化財にも指定されています。
観音堂の右側には、周囲に戸障子のない珍しい造りの施食堂が並んでいて、その中央部にある八角形の厨子の中には施餓鬼者の戒名を記したものが納められています。
住所 | 埼玉県秩父市栃谷418 |
電話番号 | 0494−22−4525 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御利益 | おたすけ観音 多くの生命を救い、願望を助けする霊験あらたかな観音様 |
御詠歌 | ありがたや 一巻ならぬ 法の花 数は四萬部の 寺のいにしえ |
宗派 | 曹洞宗 |
奈良時代に行基菩薩という名僧が秩父に立ち寄った際、観音菩薩が現れお告げをしました。行基はお告げに従って観音像を彫刻し岩窟に納めたと言われています。
その後、永延二年(988年)に、播磨国の性空上人の弟子幻通が上人の盟により秩父に赴き四万部の教典を読誦し経塚を築き秩父第一の霊場としたのが始まりといわれています。
山門
生まれ年それぞれの守り本尊があり、お詣りすると、厄除開運・心身健康・合格・良縁等の諸願成就の御利益があるといいます。
納経蔵
この右手奥には、幻通が法華経四万部を書写し、読誦し供養して地中におさめた経塚があります。
施食殿
中央部に八角形、回転輪蔵形式の厨子を置き、中には施餓鬼者の戒名を記した日牌・月牌が納められています。