札所33番菊水寺〜34番水潜寺

札所33番菊水寺から、34番水潜寺まで自転車で走ります。秩父札所巡りもこれでラスト!感動の満願なるか!?
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札所33番菊水寺〜34番水潜寺

昼食は「手打ちそば しのうち」

次の札所である33番菊水寺へは、県道43号→国道299号→県道283号と走っていきますが、特に見所はなかったはず・・・(笑)

そういえば昨日は時間がなくてまともな昼食が食べられませんでした。
秩父名物といえば「そば」なので、今日は美味しいそばを食べたいなぁと念じていると、男鹿の市街のハズレで何やら「ビビッ」と感じるものがあるそば屋を発見!?

手打ちそば しのうち」というお店だったのですが、帰ってから調べたら秩父でも結構有名なお店らしく、「これぞ観音のお導きか!?」と♪

細切りの面は、香り高く繊細な感じ。
偶然入ったお店で、これだけレベルの高いそばを食べられたのは本当にラッキ〜ですよ。

大盛りを頼んだのですが、どんどん手が伸びてあっという間に完食。
お腹も満足したので、次に進みましょう〜

札所33番菊水寺へ

「手打ちそば しのうち」を出て県道283号を北へ進むと、大徳院というお寺のところで左カーブとなりますが、巡礼古道はここを曲がることなく真っ直ぐに進み、赤平川を渡った先に続いています。

山間の狭い土地に広がる田んぼの中を進んでいくと、どことなく趣のある民家に「旧巡礼宿」という標識が掲げられていました。

歩いて札所巡りをしたら確かにこの辺りで宿泊するんだろうなぁとしみじみ感じます。

12:46
33番菊水寺に到着〜

芭蕉の句碑や子返しの図が有名らしいので、サラッと見て次に進みます。

菊水寺は参道の八重桜がちょうど散りかけの感じで綺麗でした。
他の寺社でもそうですが、札所巡りをするならやっぱり花の季節が良いよなぁと思います。

札所34番水潜寺へ

さぁ!秩父札所巡りもいよいよ34ヶ所目となり、最後の寺院です。

34番水潜寺へは、龍勢祭りで有名な旧吉田町に向かった後、札立峠巡礼古道に従って破風山を越えていくのが本来のコースです。

ハイキングコースとして整備されているようなので徒歩の場合はそちらで良いと思うのですが、またまた未舗装の山道なので自転車では無理な感じ。

しかし、破風山を簡単に迂回する道はないので、大きく迂回しなければなりません。
で、選択肢は二つ

  • 一旦、皆野まで下って県道284号を登ってくる東回りコース
  • 県道284号を直進し日野沢の峠を越える西回りコース

距離的には東回りの方が長いものの標高差は100m程しかないので明らかにラクチンなのですが、何故か西回りに心惹かれてしまいましたよ(笑)

だって、秩父華厳の滝とかあるし・・・、こっちの方が景色良さそうだし・・・
というわけで、標高差350mほどの峠越えに挑みます!

吉田町経由で県道284号へ入り、そこからはひたすら登りです(汗)
始めこそ緩やかな感じで気持ちよく進みますが標高が上がるにつれて斜面がきつくなってきます〜

併走するように流れる阿熊川。

「あくまがわ」なんて怖い名前なのに綺麗な清流です(笑)

と、無我の境地でペダルを踏む僕に、恐ろしい罠が待ちかまえていたのです・・・

真っ直ぐ進むと思われた県道284号ですが、途中で一度右に曲がらなければいけないのですよ〜。

知らずに激坂を登り続ける僕。
白岩の集落で地元の方が「この先は行き止まりだよ」と声を掛けてくれるまで、距離にして1km、標高差100m程を無駄にしました(T T)

ここですよ〜
ここを右に曲がらなきゃいけなかったのです。

「神も仏もねーよ!」と思いましたが、これも修行です(笑)
気を取り直して再びエッチラオッチラ登ります〜。

立沢の展望台(写真右)を過ぎた辺りから徐々に視界が開けてきて、もうちょっと登ったら峠も終了です。

あとはズバッと下って34番水潜寺を目指すのみ!

おっと、その前に秩父華厳の滝にも寄り道〜。

以前来たときには売店もやってて賑わっていたように思うのですが、今日は人も少なく売店も休業で寂しい感じ。

滝のマイナスイオンで癒されつつ、本日最後の札所となる水潜寺へと向かいます。

日野沢川に沿って気持ちよく下っていくと県道沿いに小さな看板があり34番水潜寺に到着です。

14:25
秩父札所巡り満願のお寺「34番水潜寺

なんだか「やったど〜!」と感動的なゴールです(笑)

納経所では、34ヶ所霊場めぐりをやり遂げた人だけが買える「満願メダル」なるグッズも売られていて巡礼心をくすぐりますが、僕には12000円を投じた納経帳があるので満足です(笑)

境内には、寺名の起こりとなった水くぐりの岩屋より湧き出る「長名水」や、石に写経して収める納経堂など見所も沢山あります。時間もあることだしゆっくり見学していこうかと(笑)

参道には三十三観音の石像がズラリ〜

ゴールは秩父線親鼻駅

いや〜、34札所巡りをやり遂げました!
後は緩やかに坂を下って秩父線親鼻駅に向かって2日間の札所巡りツーリングも終了です。

駅に向かう途中には「満願の湯」があります。
今日までこの温泉施設が何故「満願の湯」という名前なのか分からなかったのですが、なるほど!って感じですよね〜

ホントは温泉にでも入って汗を流して帰ろうかと思ったのですが、結構混んでたのと今にも雨が降りそうな天気だったので、止めときました〜

15:09
秩父線親鼻駅に到着〜

2日間の札所巡りお疲れさまでした!

2日目の走行距離 : 62km
所要時間 : 7時間33分

秩父札所巡りを終えて

信仰とかそういうのはともかくとして、山あり谷ありの巡礼道を自分の力で廻ったというのは大きな自信になりますね〜

古くからこういった巡礼が行われてきた背景にはきっとこういった達成感みたいなものがあるんじゃないかと思います。

また、やはり秩父の山々は景色が素晴らしい!
そして古くからある寺院は、なんとなく落ち着いた気分にさせてくれます。

コース的には思ったほど所行モードではありませんので、江戸時代の人々の歩んだ道を堪能してみてはいかがでしょう?

札所33番菊水寺〜34番水潜寺の地図



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