自転車で秩父札所巡り > 020札所巡りレポート > 札所20番岩之上堂〜22番童子堂
12番から19番まで、荒川の右岸を下流に向かって進んできました。
19番から20番の間では荒川を左岸へと移動し、今度は逆に上流の方へと進んでいくことになります。
改めて考えてみると札所の順番は地形を考慮して非常に良くできています。
最近の札所巡り関連書籍では無駄なく回れるルートを紹介している例が多いみたいですが、自転車で札所巡りするなら昔の人々の意図に思いを馳ながら順番通りに廻るのがお薦めです。
自転車ならちょっとの遠回りも気楽にできるのがメリットだしね♪
19番龍石寺の裏側へ廻り、秩父橋に隣接して架けられた人道橋「橋上公園」を左岸へ渡ります。
渡り終えるとすぐに荒川の方へ降りる階段があり、そちらへ行くように案内が付いていますが、これは単に国道299号をアンダーパスするための階段なのでわざわざ自転車を担いで降りる必要はありません。
僕は気づかずに階段を下り国道の対岸で再び階段を上ってショックを受けました(汗)
13:53
国道299号を南側へと離れて荒川沿いを少し走った左側に20番岩之上堂がありました。
岩之上堂は、その名の通り荒川の河岸にある大きな岩の上に建っているお堂です。
境内には多くの花が植えられていて、とても素敵な感じでした。
20番を出て県道72号の方へ向かって700mほど行くとすぐに21番観音寺に到着です。
14:03
一見、「ちょっと立派な民家?」と思ってしまうほど簡素な造りの21番観音寺
しかし境内には、芭蕉の句碑、宝篋印塔、弁財天の石塔などちょっとした見所が沢山ありました。
ここまで荒川が作り出した河岸の平地を進んできた江戸巡礼古道ですが、ここから先は長尾根の上を行く山道となります。
徒歩ならそちらへ行くのも良いと思いますが、ロード系の自転車の場合乗車は厳しいものがあり「押し&担ぎ」の修行モードに突入しそうなので、自転車的にはパスした方が賢明です。
というわけで右手に長尾根を眺めながら、ほぼ平坦な県道72号を南へ走ります。
1.2km程走ると左手に「二十二番入口」と書かれた台座の上に大きな地蔵尊がのっている碑が見えてきました。
ここを左に入り、少々進むと畑の中に大きな藁葺き屋根の山門が見えてきます。
14:15
手抜きか?と言いたくなるような仁王門が祀られている山門をくぐると、藤棚がちょうど見頃となっている22番童子堂に到着。
童子堂は古い民家の庭といった雰囲気の造りで、縁側でゴロゴロしたい感じ(笑)
実際、納経所の縁側は開放されており、お茶なども出してくれるみたいです。