行け行け三陸海岸・曇天下修行紀行(後編)
22日(火曜日)は、前日と違い、朝から曇り空。ラジオを聴いていると、昼頃には雨も降るとか。
ここ三陸海岸は、GWに行った長野・北アルプスオフと同様「曇りではダメ、晴れていなけりゃ意味がない」という場所なんだけどなぁ、などと腹の中でぶつぶつ言いながら出発します。
まずは鵜ノ巣断崖を見物(写真1)。有名な観光地らしく、まだ朝9時台なのに観光客がかなりいます。
天気の悪さが写真からもわかりますね。
一度海の近くまで下りてからまた登り返し、こんどは熊ノ鼻展望台へ(写真2)。
こちらは国道の旧道沿いにある(新道はトンネル)ので、見物しているのは私の他に2名だけ。落ち着いて景色を眺められます。
それにしても、晴れていれば綺麗だろうになぁ... と悔やまれます。
このあとまた
山の中を走って→海沿いに下りて漁港を間近に見て→また山の中に登って
...ということを数回繰り返します。
ここで、地図にひっそりと目立たないように載っている道、本当の海沿いを走る道があるのを見つけました。
内陸(と言っても海から2kmくらい)の高いところから海沿いまで駆け下ります。
と、突然現れました。
想像していたとおり、まさに海沿いの、忘れ去られたような細い道が。
自転車を止めて腰を下ろしていても、誰も通りません(写真3)。
漂ってくるのは磯の香り、聞こえるのは波の音、ここにいるのは十羽ほどのカモメと私だけ。
自転車野郎にとって、これ以上の何を望めるでしょうか?
台風が近くを通ったせいで波が高いのか、それともいつもこうなのか、波が道のすぐそばで砕けて、道路を洗っています(写真4)。
あの~、満潮まであと4時間近くあるんですけど...
いまこれだけってことは、満潮時にはどんな波が来るんだろうか?
ここで雨が降ってきたので輪行して山田町まで行き、そこのキャンプ場で寝ました。
翌23日(水曜日)は、また鈍行列車で帰宅。
今回はJRの「北海道&東日本パス」を使用。使い方は青春18きっぷと似たようなもんですが、こちらは9月末まで使えます。
電車賃はこのパスの1万円プラス三陸鉄道の約1000円。宿泊費はテントなのでタダ。
かなり安上がりな旅行だったと思います。
尤も、私の家からだと、行きも帰りも約14時間かかりましたが。乗換は、行きが7回、帰りが9回。前にも書いたように、フル装備の自転車を担いでの輪行は、それ自体が修行でした。
4枚目の写真・・・怖すぎ! 高波にさらわれるのではないかとヒヤヒヤ。
ワイルドです。
本当に4枚目の写真は、恐ろしいです。
波がかかりませんでしたか?
乗換回数も半端じゃないですねぇ。。
相変わらず、ワイルドですね。