行け行け三陸海岸・曇天下修行紀行(前編)
この連休、yama行こメンバーで遠出をされた方は意外と少ないようですね。
私は当初、青森の白神山地へでも行こうかと思っていたのですが、ネット上の情報では車が多くてひどいと言うことだったので止めました。(そういえば前に行ったときは平日だったんだ)
で、かわりに3年前に行って甚く感銘を受けた、岩手県の三陸海岸を再訪してみました。
20日(日曜日)、鈍行列車を乗り継ぎ、JR八戸線の種市駅に着いたのは夜7時過ぎ。種市海浜公園のキャンプ場に泊まります。
早い話が田舎なのですが、それに加えて海のすぐ近くなので、照明が少ない。
結果として、夜空にはこれでもかってくらい星が輝いています。私の家も田舎なので星はよく見えるのですが(天の川も見える)、いやぁ、参りました。足元にも及びません。
波の音を聞きながら眠りに就き、波の音を聞きながら目覚めると、ちょうど日が出るところで、見事な朝焼けが見られました。(写真1)
このときは「旅のスタートとしては幸先が良いぞ」と思ったんですけどね。
種市駅から久慈駅まで輪行し、そこから海沿いの道を走ります。
さっそく海辺の荒々しい景観が出迎えてくれるので、早くも「三陸を走っているんだなぁ」と実感させてくれます。(写真2)
かと思えば、道がちょっと内陸に進路を取ると、すぐさま山道の様相を呈してきます。道の傍らを渓流が流れちゃってたりして。(写真3)
山が海のすぐそばまでせり出してきているリアス式海岸ならではですね。
こう書けば勘のいい人はおわかりと思いますが、海っぺりと山を頻繁に行ったり来たりするので、修行度はかなり高いです。以後、この修行が、今回の旅の終わりまで続くことになります。
前夜からこの日の朝にかけては晴れていたのですが、その後はずっと曇っていました。
写真2では空も海もどんよりしているのがわかると思います。
三陸海岸で特筆すべきは、海岸線の荒々しい景観もさることながら、その海の色の美しさだと思います。濃い青と、ちょっと緑がかった青が絶妙に混じり合って、晴れた日に見ると言葉を失うような色合いです。
今回の旅ではずっと曇っていて、ほとんどその美しい色を拝むことができませんでした。
写真4を撮ったときには辛うじて晴れ間が出てくれたんですが... 美しさが伝わるかな?
どんよりした空と海を眺めながら、厳しい坂を登ったり下ったりするのは、かなりストレスとフラストレーションがたまりました(笑)。
ちなみに晴れた日に走るとどんな眺めかということは、3年前に走ったツーレポ(→こちら)をご覧下さい。
あ、書き忘れました…
というか、わざわざ書き加えるほどのことでもないのですが(笑)
昼過ぎに普代村の黒崎展望台に着いたのですが、ここで遊歩道に突入したのが運の尽き。
いや、ずっと県道を走っていたのですが、その県道よりさらに海っぺりに遊歩道があるんですよ。
で、「遊歩道ってどれくらいの広さなんだろう?歩行者が少なければ、自転車でも走れるかいな?」と思い、県道を外れて激坂を下り、遊歩道を見てみると…
階段でした(笑)
また激坂を登って県道まで戻るのは気が進まないので、「この階段を登って県道まで戻る方が近道だべ」と思い、自転車を肩に担いでその階段遊歩道を登ってみたのですが…
階段は約600mに亘って続きました(泣)
しかも担いでいる自転車は、前後キャリア付き、そこにテントと寝袋、サイドバッグに入った水や食料や着替え…
総重量は20kgを軽く超えていたはず。
担ぐと言ってもトップチューブがないのでとても担ぎにくい。
自転車で脚が売り切れたことは何度もあるのですが、歩きで脚が売り切れるのは生まれて初めてだったかも。
午後早い時間だったにもかかわらず、すっかり体力・気力を喪失してしまい、この日の行程は大幅な短縮を余儀なくされたのでありました。
当初考えていたキャンプ場よりも20kmほど手前の明戸キャンプ場でさっさと寝てしまったのでした。ちゃんちゃん。
乾し肉さんの書き込みがないなぁ・・・連休はオケの練習?と思っていたら(^^)
さすが!!このような旅に出ていたとは。。。。
夜7時過ぎに到着して、目的地のキャンプ場へ辿りつくといことも大変そうです!
遊歩道では誰ともすれ違うことはなかったのですか?
600mも続く階段。。ワイルドだ(笑)
最近、テントや寝袋はかなり軽量なものが出回っていると聞きました。
乾し肉さんのは、どれくらいなのでしょう?
誰も書いてませんが、僕はチームうましかの面々と伊豆1周に行ってました(笑)
後ほどツーレポ出しますw
と、三陸海岸。
すーっと前に岩手まで走ったときにリアス式海岸を「堪能」しましたが、アレは辛かった、本当に辛かった・・・
このレポートの最後の方とか・・・
http://www.yamaiko.com/touring/20040816.html
遊歩道はですね、途中でプチ土砂くずれがありまして、それが補修されていませんでした。
なので、ほとんど通る人はいないのだと思われます。役所も熱心に補修する気がないのでしょうね。
寝袋はモンベルのスーパーストレッチ バロウバッグ #4、約1.1kg。
テントはヘリテイジのエスパース・ソロ、約1.5kgです。
寝袋は、やや安めのやつを買いました。お金に糸目を付けなければ数百グラムのものもあります。
テントはかなり奮発しました。もっとお金を出せば、約1kgのものもありますけどね。
昨年レンタカーで黒崎のほうへ一度立ち寄りましたが、海へ山がせり出しているリアス式海岸の道は、アップダウンのある山道のような道ですね。自転車で走るにはきついと思いました。遊歩道も岬の突端まで行けるような長い階段があって難儀したのを覚えています。晴れていると木々の緑と岩が海の波と合わさってものすごい綺麗な景色が展望できる良い場所ですね。