御柱祭の里曳きに参加してきたよ♪
6年に一度行われる日本三大奇祭の一つ「御柱祭」
2010年は、その6年に一度のタイミングであり、今年の諏訪エリアは御柱祭一色!
先日「諏訪湖周辺を走った」際にも、街中アチコチで御柱的なものを見ることができ、いつかは御柱祭を見てみたいなぁと思ってたんですよね~
そんな折・・・
最高のお誘いを頂きました!
なんと「氏子として御柱祭の里曳きに参加しませんか?」と!
見るだけなら誰でも出来るのですが、実際に参加して御柱を引くとなると、地元に親戚や友人がいて氏子アイテムである「御柱祭のはっぴ」を入手できなければなりません。この一千一隅のチャンスを逃すわけにはいくまい!!
ということで、再び諏訪までやってきましたよ。
そもそも御柱祭とは?
御柱祭は長野県の諏訪地方で6年に一度行われている諏訪大社最大のお祭りで、正式名称は「式年造営御柱大祭」。その歴史は定かではないものの平安初期の桓武天皇(781~806)の時代には既に記録があるところから1000年以上の歴史がある祭りだといわれています。
祭りでは、長さ約17m・直径約1m・重さ約10トンを超える巨木を山から切り出して、人力のみで各神社まで曳いて最後に社殿を囲むように四隅に建てます。この柱のことを「御柱」といいます。
今年の御柱祭は4月1日~6月15日の2ヶ月半に渡って行われ、上社・下社それぞれについて「山出し(山から柱を切り出すこと。有名な木落しは山出しのフィナーレ)」、「里曳き(切り出した柱を氏子等が春宮・秋宮まで人力で引く)」、「宝殿遷座祭(御霊代を遷座させる行事)」というイベントが行われます。
下社(春宮)の里曳きに参加するよ
で、今回参加するのはそのうちの下社(春宮)の里曳きです。
山出しで運ばれた注連掛(しめかけ)から春宮までの1.7kmを曳き、最後、境内に御柱を立てる御柱祭のフィナーレ的イベント♪
自分で御柱を曳いて、最後に建てるところまで見れるなんて楽しげ♪
日本三大奇祭の一つに数えられる御柱祭、参加してみたい!と思う人も多いかもですが観光客として見ることはできても諏訪神社の氏子でなければ参加することは基本的に出来ません。
といっても、実際には地元に住んでいる親戚や友人から氏子の証である「はっぴ」を借りれば誰でも参加でき、もちろん今回は氏子アイテムをお借りしての参加です。これ、持ってるのと持ってないのでは祭りの楽しさが全然違う他、下社の里曳きでは諏訪神社春宮の境内自体に一般観光客は入れないので御柱祭を楽しむためには必須アイテムと言えます(笑)
里曳きは8時からスタートということで、3:30に家を出て高速を飛ばしてやってきました。
これから御柱が運び込まれる諏訪大社(春宮)は、柱を立てる準備中でした。
写真左の△の台を使って御柱の先端をワイヤーで引き上げて御柱を立てます。
写真右は御柱の根本を納める穴。
この穴は6年に一度、この時しかみれないレアものです(笑)
里曳きがスタートする注連掛(しめかけ)までは緩やかな上り坂を2km弱ほど歩いて行かねばなりません。周囲では御柱祭ブランドのビールやお酒、そしてそれらを御柱を曳きながら堪能するための「御柱限定グッズ」が販売中。
これらはお祭り価格なため、また、食べ物を売っている場所も少ないので、飲み物や食べ物はリュックなどに入れて持参した方が良さそうです。
会場に着いたら早くも凄い人だかり!
一緒に参加させて貰う、takuさん、ちゅんちゅんさん、僕の3人で後ろ姿記念撮影!
春宮一之御柱を見学~
先に書いたとおり、御柱は本殿の四隅を囲うように4本建てます。
それぞれ一之御柱~四之御柱といいますが、その名前の順番に太くて立派な柱となっています。
と、なると・・・
どうせ曳くなら一番立派な一之御柱!と誰もが思うとところですが、どの柱を曳くのかは地域ごとにくじ引きで決定されています。
僕たちが今回曳かせて貰うのは春宮二之御柱で、今日2番目に引き出される柱となります。んで、とりあえずこれから最初の一之御柱が引き出されるのでじっくり見学してみましょう(自分が曳くときはよく見えない)
山出しを終えた御柱は注連掛(しめかけ)と呼ばれる崖の上の保管場所に置いてあります。そこから氏子等が曳く綱によって御柱を引き出し崖から落とします。祭りのサビの部分がいきなり最初にあるわけで。。。
上の方では神主様がなにやらやっているようではありますが、上に入る隙が全くないので何をしていたのかは?
消防団のラッパの音と「ヨイサ、ヨイサ!」という威勢の良いかけ声と共に綱を引き御柱を崖下に落とします。有名な木落しと同様、この時に御柱の上に乗っているのは大変な名誉らしく、周囲の人たちがこぞって乗りに掛かっています。
坂を落ちた御柱をさらに一気に曳いて普通に引ける状態にします。
黄色いシャツの人たちは元綱衆といって、御柱のすぐそばで気合いを入れて柱を曳く人たちです。
地面に降ろされた御柱には、祭りの主役となる人たちだけが乗ることが出来るようです。人を乗せたままわざわざ曳くという合理性排除の姿勢が素敵です。
春宮二之御柱、いよいよ本番!
さていよいよ次は我々が曳く春宮二之御柱です。
手順は一之御柱と同じだと思うのですが、まず始めに木落し坂の上部でなにやら神事が行われているみたい。
坂の上から親綱がするするーと引かれて、、その延長が待ち構える氏子達の間に運ばれてきます。
こんな太い縄をみんなでつかんで引くのか?
と思っていたら、親綱にビニールひもで作った緑の子綱を絡ませて引く形でした。
これなら一度に沢山の人が曳けるので良いアイディアですね♪
ちなみに子綱は会場でも配布してくれますが、中にはMy子綱を持参している人もいました。
手前の木が邪魔でちょっと見えませんが、御柱が崖から落ちかかってるところ。
元綱衆が気合いを入れて引き落として準備が出来たら里曳きがスタート!
里曳きは「木遣り衆」の音頭に乗ってみんなで息を合わせて行います。
木「山の神様お願いだ~」
木「力を合わせてお願いだ~」
氏「これは山王へ、ヨイサ!ヨイサ!」
ってな感じらしいのですが、木遣り衆の音頭は独特の発声法なので、なんて言ってるのか知らなきゃ、意味が分かりません(笑)
途中で抜けて二之御柱を見に来たよ。
ここが一番の花形ということで超盛り上がってる~。アレのって見たいけど、乗れるのは一部のエリートだけらしいw
この赤いハッピを着ている人たちが木遣り衆です。
中にはコンクール優秀賞的なたすきを掛けている女性もいて、このために練習してきたんだろうなと。
続いて先頭側。
御柱を引く行列はかなり長く、御柱に近い方がより盛り上がっています。
でも盛り上がっているところは混んでるので、小さな子供連れなら先頭側がのんびりしててお奨めらしいです。だいぶん静かな感じですけどね・・・
これ、本当に不思議なんですが、みんなのリズムがあった時って何となく分かるんですよ。「あ、これは行けるな」って、すると本当にスルスルと曳くことができるのに対して、ダメなときはピクリとも動かない。
で、中間地点を過ぎた辺りで、みんな疲れが出てどうにもこうにも動かない・・・
そこで一旦手を休めて全体休憩~
休憩後、何とか元気を取り戻して本日の最終地点近くまで運んだところで、今度は昼食休憩。時間的には1時間くらい遅れてるみたいなんですが、予定通りに行かないのはいつものことらしいです。
諏訪大社春宮へ向かうY字路は、急カーブで御柱の取り回しが危険なため、プロ?でである元綱衆、梃子衆、追綱衆だけで曳きます。気合い十分なかけ声と共に曳く姿は圧巻なんですが、混んでてよく見えない・・・
昼食~
御柱祭の期間中は、街のアチコチでボランティアによる振る舞いがあります。食べ物やお酒を頂いて午後の部に備えましょう♪
というところで、長くなるので次の記事へ続きます。
→「春宮木落し&建御柱 in 御柱祭」
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