霧積温泉 金湯館に泊まった感想とか
先日開催されたヤマ行こ!バイクフライデーミーティングの前日に、群馬県の秘湯として知られる「霧積温泉の金湯館」に宿泊してきたので、宿や温泉の様子などを書いておこうと思います。
霧積温泉は、江戸時代末期から続く温泉で、軽井沢が開かれる前の明治の頃には、政治家や文人達が訪れる避暑地として賑わっていた温泉地です。
もっとも賑わっていた頃は40軒以上の温泉宿が建ち並んでいたそうですが、明治43年の山津波でそのほとんどが流されてしまい温泉街は壊滅。この時、1軒だけ被害を免れたのが現在の金湯館です。
JR横川駅から車で走ること40分。
霧積温泉に向かう以外に使い道がなさそうな、細く急な林道を走っていきます。
この林道、奥に進めば進むほど細くなったり、ガードレールが無くなったりして、金湯館に着くまでが非常に過酷な道のりだったりします。とはいえ、昔はこの林道すらなくて若干手前にある「きりづみ館」の駐車場から徒歩で30分ほど掛かったというのだから、少しはマシになったといえるのかも・・・
いずれにせよ、金湯館までの道のりはそれなりに過酷なので、車の運転に自信のない方は送迎をお願いした方がいいかも?
林道の最後は舗装もとぎれて激坂&未舗装路でした。
坂がキツイ上、路面状態が割る過ぎるので自転車で登ってくるためには相当の覚悟が必要かも?
また、登りきった先には駐車場等はなくて「路肩に適当に置いてください形式」なので混雑時には駐車に少々苦労するかもしれません。
林道に車を置いて、200m程の山道の奥に金湯館がみえます。
辺りは非常に良い色合いに紅葉しており、山奥の秘湯に来た気分を盛り上げてくれます。
金湯館の旧館は明治16年築の総ケヤキ造り。なんと100年以上前の建物だ。
昭和56年に林道が開通するまで電話も電気も来ていなかったというのだからものすごい。
建物の手前には沢水を引くための樋と大きな水車があったりして、早くもワクワクです♪
今回の宿泊は新館にしました。
築100年以上のお部屋には興味もあり、一人だったら間違いなく旧館だったのですが家庭の事情というやつです(笑)
部屋は6畳+αで可も無く不可も無く。まだ11月だというのに厚手の布団のこたつとストーブ全開という寒さっぷり。
こちらは旧館のお部屋
広さは同じくらいですが窓と部屋の間に廊下があるので、部屋自体は無窓です。
さすがに古いので畳が微妙に「むにゅ」ってなります(笑)
温泉はどうなの?
霧積温泉は温泉としては温度が低めの39℃
冷たいというわけではないのですが、ぬるいお風呂を想像してもらえればそれくらいでしょうか。
この湯温が実に良い!
せっかく温泉に行ったらじっくりゆっくり入りたいと思うのですが、実際、すぐにのぼせてしまうのでそれもままなりません。
その点、霧積温泉は寒くもなく熱くもない微妙な温度加減なのでじっくりと温泉を堪能することができるのです。んで、じ〜っと浸かっていると体の内側からじんわりと暖まってきて非常に気持ちいい。
お風呂は寒い渡り廊下を歩いた先にあります。
脱衣場にはストーブがあるので良いのですが、この廊下は寒いのでよくお風呂で暖まってからでないと寒さにやられるという罠が(笑)
湯船は4〜5人が入れそうなタイル張りのシンプルなモノ。
温泉はもちろん源泉掛け流し〜♪
金湯館の食事は?
山奥なのでそれほど食事には期待していなかったのですが、想像に反してなかなか立派な食事でした♪
山の物を中心とした天ぷら。
驚いたのがモミジの天ぷらなのですが、これ、普通に食べられます(味はしないけど)
その他、山菜やこんにゃくいも、山女の塩焼き、豚汁等々盛りだくさん♪
天ぷらが冷たかったのだけが唯一心残りでしたが、それでも十分旨かった(笑)
こちらが朝食
小鉢が沢山ついてて、気分的にちょっと贅沢♪
キノコのみそ汁の風味が最高だったのが印象的です。
山奥の秘湯・・・
まさにそんな言葉がピッタリな霧積温泉 金湯館
せわしない日常から離れてこんなお宿に泊まるなら、早めに宿に入って何度も温泉に浸かったりしてゆ〜っくりしたいところですね(笑)
たまにはなんにも考えずにごろごろするのも良いよなぁと思ったのでした。
返信する