日本橋七福神めぐり
僕は毎年自転車で七福神めぐりを楽しんでいるのですが今年はランナーになったので、ランニング的走り初めも七福神めぐりにしちゃおうかと思いつきました♪
さいわい都内には、歩いて廻るのにちょうど良い距離設定の七福神めぐりが多数有るので、今年はその中から「日本橋七福神めぐり」をセレクト。前後のアプローチを考慮しない距離で2.5km位と歩きでも1時間くらいで回れるお手軽なコースなのです。
これだけだとランイング的には少々短いので前後のアプローチに距離を持たせるため、JR神田駅をスタートし日本橋七福神めぐりをした後、JR東京駅まで戻ってくる約7kmのコースを作ってみました。
宝田恵比寿神社
JR神田駅をスタートし、JR新日本橋駅のところで中央通りを右折、首都高環状線のガードをくぐったところで細かい路地を右にはいると「日本橋七福神」と書かれた赤いノボリが目に入ります。
一つ目は恵比寿が奉られている「宝田恵比寿神社」
もともとは皇居の前にあったが、江戸城拡張の際にここに移されたモノ。安置されている恵比寿は、この時、功があった馬込勘解由が徳川家康から貰ったモノだそうです。
ところで、地図を見ると分かりますが日本橋七福神めぐりにはなぜか8つの神社があります。七福神なのに8つの神社と言うことはどこかが偽物・・・なわけではなく恵比寿を奉る神社が二つあるためです。
きっといろいろなしがらみでこうならざるを・・・
椙森神社
で、本日二つ目の恵比寿が奉られているのが次の椙森神社です。
聖徳太子がはじめて市を立てた際、市の守護神として仰ぎ、商売の神、福徳の神とあがめたことに由来しているといわれ1000年以上の歴史がある神社だそうです。
また、江戸時代に頻繁に富くじが行われたことから境内には「富塚の碑」があったりして、今でも宝くじの当選祈願をする人が絶えないとか。
笠間稲荷神社
続いて寿老人が奉られている「笠間稲荷神社」です。
日本三大稲荷の一つ笠間神社の本社(茨城県笠間市)から江戸時代に分祀された神社で、五穀をはじめ、水産、殖産の守護神として信仰されているそうです。
出世稲荷としてお参りする人も多いとか。
それにしても・・・
写真の通り日本橋七福神めぐりはとっても人が多い!
どこの神社もお参り町の人々が行列してますからね〜。昨日自転車で走った「日光街道すぎと七福神めぐり」とはエライ違い(笑)
末廣神社
次は毘沙門天が奉られている「末廣神社」
この辺りは旧吉原(遊郭で有名なとこ。現在の吉原はこちら)があった場所で、末廣神社はその吉原の守り神として400年以上前から信仰されていたそう。
1675年に社殿を修復した際に縁起のいい中啓(末廣扇)が出てきたことから末広神社と呼ばれるようになりました。
松島神社(大島神社)
続くは大国神が奉られている「松島神社(大島神社)」
日本橋七福神はどれもこぢんまりしているところが多いですが、こちらはついにビルの一角に収まっちゃいました(笑)
末廣神社と同じく旧吉原がらみの神社で、人形細工の職人、呉服商人、歌舞伎役者、芸妓傾城など、芸能関係や庶民の参拝が盛んであったと言われています。
水天宮
日本橋七福神めぐりの中では、唯一規模の大きな神社となるのが、弁財天が奉られている水天宮です。
水天宮は初め水難防災の神として祀られたのですが、あるとき妊婦がここの鈴の緒を授かって腹帯としたところ安産だったので、戌の日に腹帯を授けたところ安産祈願の参詣者が増え今では安産の神としての方が有名ですね。
そんな水天宮の境内の一角に弁財天が奉られており、芸事や学業貨殖の神様として信仰されています。
有馬頼徳公が加賀百万石の前田公と能の芸を競われることになり、弁財天に願をかけ満願の日にめでたく勝つことができたという逸話から宝生弁財天ともいわれます。
茶の木神社
日本橋七福神めぐりも残すところあと2つ!
続いて立ち寄ったのは布袋村を奉っている「茶の木神社」です。
新しく建て替えたばかりでしょうか?こぎれいに整備されたミニ公園的な感じになっていました。
神社の周囲に巡らせた茶の木が見事だったのが名前の由来と言われ、奉られた屋敷内はもとより町方にも火災がなかったので火伏の神といわれています。
小網神社
いよいよラスト〜、福禄寿&弁財天が奉られている「小網神社」です。
小網神社は約550年前に鎮座した古社で、明治元年の神仏分離令により分離した万福寿寺が廃絶したため、弁財天・福禄寿がここに移されたということです。
檜造りの社殿が立派なお宮なのですが、旧社殿は関東大震災で焼失してしまい現在の社殿は昭和4年に再建されたもので、前の明治神宮を建てた宮大工内藤駒三郎の最後に手がけたもの。
この社殿はじっくり見たかったのですが、大行列してたので断念。
この後は、お正月休みで閑散としている茅場町・京橋界隈を走り抜けJR東京駅へ。
本日の走行距離は6.9km。
ストップ&ゴーを繰り返しながら走ったのでトレーニング的には微妙ですが、東京マラソン完走祈願も完了し、後は自分でコツコツトレーニングするのみ、という感じでしょうか(笑)
日本橋七福神めぐりの地図〜
今回走った日本橋七福神めぐりのコースの地図です〜
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つい最近読んだ、荒俣宏著の「日本橋異聞」(光文社知恵の森文庫)にこの七福神についての記述がありました。
江戸(東京)が大都市として成立していく過程で、町屋や神社がどのようにできていったかがよくわかりましたあ。
今度、七福神めぐりのツーリングってのもいいかもしれませんねえ。
>ポタおじさん
おぉ!そういった基礎知識があると都内の七福神巡りもよりいっそう楽しめそうですね〜
僕が川や神社が好きなのはまさにそういった歴史的な理屈というか流れというかが面白いからだったりするので♪